1月7日には山間各地で山の神のマツリが行われている。
室生笠間川流域沿いの各地で行われている山の神のカギヒキ。
その一つに室生小原がある。
朝日が昇るころに村の人たちが行者山(大文字鏡山とも)にやってきてカギヒキをしたそうだ。
行者堂の後方にある大木に多数のカギヒキがぶら下がっている。
3mから4mもある長い木はウツギの木。
自在鍵のような形をした方を樹木に引っかけているのだ。
カギヒキの先には幣とミカンが見られる。
実に壮観な景観であるが、このような形式を見たのは初めて。
特異な形態で行われている小原のカギヒキ。
一人ずつ参られて「にしのくにのいとわた ひがしのくにのぜにかね うちのくらへどっさりこ」の唄を歌ったそうだ。
その際には家人が蔵の戸を開けておくという。
お金がどっさり入ってほしいという願いがこもっている。
この行為を「山の口の鍵ひき」と呼ぶようだ。
山の神の日はいずこも7日。
その日は七草粥の日だ。
小原では「ひがしのとり(鳥)と にほん(日本)のとり(鳥)が うち(打ち)あって バタバタ」と言うらしい。
これはどういう意味なのであろうか。
上茶屋出(かみちゃいで)と下茶屋出の垣内25軒が集まってされている山の神。
お盆に乗せたホシガキ、コバンモチ(小判型のモチ)、数個のクリの実に山の道具(ナタ)を風呂敷包みに入れたまま供える。
カギヒキもそうだが供える個数は家の男の人数分。
コバンモチはナタで何度か削って山の神に供える。
その削ったモチを見つけることは困難だ。
モチは持ち帰って七草粥に入れる。
ナタネとナズナを入れて炊いた七草粥。
下笠間と同様に2種類だった。
セリ、ナズナ(ペンペングサ)、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)にスズナ(カブラ)、スズシロ(ダイコン)の七種であるがこの時期に生えているのを探すのは困難。
いずこもすべてを揃えるのは難しい。
ちなみに行者山で行われる山の神は小原の東側。
西側の地区も山の神をしているそうだ。
山の仕事は男の力仕事。
山の神の日はいずこも山仕事を休む日である。
(H24. 1. 7 EOS40D撮影)
室生笠間川流域沿いの各地で行われている山の神のカギヒキ。
その一つに室生小原がある。
朝日が昇るころに村の人たちが行者山(大文字鏡山とも)にやってきてカギヒキをしたそうだ。
行者堂の後方にある大木に多数のカギヒキがぶら下がっている。
3mから4mもある長い木はウツギの木。
自在鍵のような形をした方を樹木に引っかけているのだ。
カギヒキの先には幣とミカンが見られる。
実に壮観な景観であるが、このような形式を見たのは初めて。
特異な形態で行われている小原のカギヒキ。
一人ずつ参られて「にしのくにのいとわた ひがしのくにのぜにかね うちのくらへどっさりこ」の唄を歌ったそうだ。
その際には家人が蔵の戸を開けておくという。
お金がどっさり入ってほしいという願いがこもっている。
この行為を「山の口の鍵ひき」と呼ぶようだ。
山の神の日はいずこも7日。
その日は七草粥の日だ。
小原では「ひがしのとり(鳥)と にほん(日本)のとり(鳥)が うち(打ち)あって バタバタ」と言うらしい。
これはどういう意味なのであろうか。
上茶屋出(かみちゃいで)と下茶屋出の垣内25軒が集まってされている山の神。
お盆に乗せたホシガキ、コバンモチ(小判型のモチ)、数個のクリの実に山の道具(ナタ)を風呂敷包みに入れたまま供える。
カギヒキもそうだが供える個数は家の男の人数分。
コバンモチはナタで何度か削って山の神に供える。
その削ったモチを見つけることは困難だ。
モチは持ち帰って七草粥に入れる。
ナタネとナズナを入れて炊いた七草粥。
下笠間と同様に2種類だった。
セリ、ナズナ(ペンペングサ)、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)にスズナ(カブラ)、スズシロ(ダイコン)の七種であるがこの時期に生えているのを探すのは困難。
いずこもすべてを揃えるのは難しい。
ちなみに行者山で行われる山の神は小原の東側。
西側の地区も山の神をしているそうだ。
山の仕事は男の力仕事。
山の神の日はいずこも山仕事を休む日である。
(H24. 1. 7 EOS40D撮影)