マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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菅生峰出の山の神

2013年04月09日 08時21分30秒 | 山添村へ
平成17年、18年に訪れた山添村菅生の山の神参り。

木場(こば)とも呼ばれる数垣内のそれぞれで行われている山の神行事である。

大垣内でもあると云われているが未だに場所が掴めていない。

始めに立ち寄ったのは馴染みがある峰出垣内。

「ドウドウ」と云いながら勧請綱を担いで村中を走る。

その姿は平成22年1月6日に産経新聞奈良版で紹介した。

一年間のシリーズ連載であった「やまと彩祭」の第一号である。

訪れた時間帯であればその作業の真っ最中だと思ったが村人の姿は見られない。

老人会の寄り合いに向かおうとしていた村人婦人に尋ねた結果は昨日だった。

「子供がいてる休みの日曜にした」と云う。

前日に済ませていたのであった。

山の神は一つのクラタテ(倉立)と勧請綱が掛けられていた。

クラタテ横に農林業の七つ道具がある。

クワ、備中グワ、スキ、ナタに山の仕事道具のヨキ、カマ、ノコギリなどである。

傍らには大刀がある。

奉書で包んでいたので金額は判らない。



樹木に渡すような形に掛けた勧請綱の中央には房がある。

ホウガンと呼ぶ房である。

そこには和合の印しがある。

二股の木を差し込んで、三股の木を持つ男の子が二股の木の間に差し込むように入れる。

挿し棒で固定してできあがる。

山の生産と豊穣、大人へ成長する通過儀礼に村入りを示す在り方である。

(H25. 1. 7 EOS40D撮影)


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