マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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桐山の二月観音講

2012年04月12日 06時42分18秒 | 山添村へ
村内に服忌あったことから数日ずらして行われた山添村桐山の観音講。

「4月、5月は春休み。9月は彼岸もあって何かと忙しい」と言って休んでいるが、毎月18日がお勤めの日。

垣内の和田、大君(おおきみ)、大久保から婦人たちが観音寺に集まってくる。

そこには男性が一人。

同寺の檀家総代である。

講中の世話人をしているという。

いつもの通り、境内を清掃してから始まる観音講。

勤行を始めるにあたって新総代からの報告を受ける講中。

今回のお勤めは8人が堂内にあがった。

導師は総代の男性が務める。

本尊に向かって般若心経を唱える。

回りを囲む婦人たち。

新米だからと婦人が助け舟をかってでてバチでキンを叩く。

お勤めの念仏は「三信条」、「仏前勤行次第」、「般若心経」、「十三仏真言」、「光明真言」を経て「回向」で終えた。

お供えを分配してそれぞれが持ち帰る。

翌月の3月末には観音寺で「涅槃講」が営まれる桐山。

「ネハンコンジ アズキナナショウ」と囃して村を巡る子供たち。

お米をもらいに村を回っていく。

年少の子供は5歳ぐらいで、年長は小学6年生までの男の子。

その年長の家が当番にあたっていた。

その家でゲントウ(幻燈)をして、みんなで見ていたと話す。

それは70年も前のこと。

現在は幼稚園や保育所の関係をとりもつことから、寺総代が教育関係者と日程を調整されて実施するという。

(H24. 2.22 EOS40D撮影)


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