マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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鹿路・民家の施餓鬼旗

2020年07月30日 09時41分13秒 | 民俗あれこれ
訪問先は桜井市の鹿路。

3年前に撮らせてもらった写真渡しに訪れた元区長家。

奥さんと母親が話す鹿路の年中行事に、これって何・・・。

玄関前の植栽に見たことのないような・・・串刺しがある。

これは施餓鬼の旗では、と尋ねたらまさにそうであった。

お寺さんに法要してもらって立てた施餓鬼の旗は虫除けのまじない。

思い出したのは山梨出身の送迎患者さんが話していた施餓鬼の虫除けである。

当時83歳の女性が話していた山梨の虫除け民俗の聞き取りを記録していた。

「甲府では施餓鬼の幡を地蔵盆で参った人がダイコンの葉が虫にくわれんようにと畑に立てる。甲府といっても静岡寄りやから幡を立てるかもと。にゃあにゃあ弁は静岡の漁師町のことば。甲府では赤ん坊を“ボコ”と呼ぶ。幡は施餓鬼と同じ色紙を使う。甲府ではひ孫を“ヒコ”と呼ぶ。甲府では山にあるヒノキを伐採してコイノボリの支柱を立てる。嫁の出里からの祝いの品で葉つきでなく羽根車だった。甲府のコイノボリ支柱はヒノキまたはスギだが葉はつけることなく矢車だった。1月13日、団子をくっつけた葉・枝を大黒柱に縛り付ける。1月15日はトンド。枯れたカシワの枝に団子を刺す。1月18日、馬頭観音・山の神に団子1個を挿して供える。18日は風に当たらないようにそれまでに外す。団子は焼いて食べる。1月11日は田打ちで朝にカヤクゴハンを炊いて料理していた。1月18日は山の神さん。団子を供える」と・・・。

山梨県が出里の写真家Kさんもまた施餓鬼の旗は虫除けに、とか言っていたような気がする。

8月18日の施餓鬼、さっそく取材願いを・・・。

お寺さんが来られるのは午前中の朝の早い時間帯。

是非とも伺いたい施餓鬼の民俗。

ふつふつと興味が湧いてくる施餓鬼旗である。

また、鹿路の年中行事もまた興味を惹かれる。

3月15日は涅槃さん。

彼岸の中日さんは現在建て替え工事中の融通念仏宗派鹿路薬師寺で春の彼岸。

4月9日は大阪・平野大念仏来られる大和ご回在。

同月21日はお大師さんに“おつき八日”。

特別気になる“おつき八日”である。

8月19日は、“十八酒”の名がある元服式。

9月2日は、天一神社の大祭。

“かん祭”の名がある。

(H30.12.25 EOS7D撮影)


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