マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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上仁興・四社神社の正月飾りにカラスのモチ

2022年11月08日 08時02分49秒 | 天理市へ
写真家のKさんに教えてもらった村行事のカラスのモチ。

場所は、天理市の上仁興四社神社に見たことがある、という。

早いうちに行かねば、カラスのモチが、それこそカラスの餌食になってしまう。

急いでいかねばと、思う気持ちが胸躍る。

都祁白石から南之庄。

福住手前に遭遇した倒木処理。

天理ダムに向かう前の苣原を経て、ようやく到着した天理市の仁興町。

先に拝見した下仁興。

村の入り口に勧請縄を掛けていた。



さらに車を移動した上仁興の入り口にも勧請縄を掛けていた。

平成18年、19年、22年、23年、24年に行事取材していた仁興(にごう)地域。

知ったところは行きやすい。

初めて上仁興の年中行事お拝見した年は、平成18年12月8日。

村の行事の(八日講の)勧請縄掛け

下仁興もされている勧請縄掛け。

尤も行事名は神綱掛式

カンジョウナワかけを、神々しい詠み字にされたのであろう。

そのことはともかく、上仁興、下仁興の両地区とも一年に2度も、同じ場所に勧請縄を掛ける。

上仁興は12月8日に、年明けの1月7日

両日とも、綱に掛ける房に括る木々の葉は松葉。

下仁興も年末の12月8日であるが、翌年は2月9日

掛ける葉は、12月は上仁興同様の松葉に対して2月はシキミ(※樒)の葉をかける。

下仁興、上仁興の順に拝見した両地区の勧請縄。

コロナ禍であっても、なかっても掛けなくてはならない村を守る勧請縄。

以前にもブログなどで発信してきたように、下流から遡上してくる悪いもの、疫病などが村に入らぬよう、願いを込めて村の入り口に掛ける。

今年も、例年同様に掛けられた勧請縄。

その下を潜るのが申しわけなく頭を下げて、上の地に向かう。

そのときに気づいた、正月を迎える印し。



作業場の一角。

さりげなく飾っていた輪〆のしめ縄。

ウラジロもしているし、赤い実の南天も。



上仁興の集落は、そこよりもうすぐ。

歩いても数分のところに村の掲示板がある。



うち一枚の伝言は、12月の村行事を報せる掲示物。

毎年されてきた亥の子座は、神事ごとの”三献の儀”を取りやめ、自由参拝に。

全国的に、どこの地区もそうせざるを得なかったコロナ禍の対応。

”三献の儀”の場は、四社神社の拝殿内。

狭い場に人が寄り合う集会は極力避けたのだろう。

平成19年12月9日に拝見した亥の子座の行事など、秋まつりも同じような対応されたと思う。

掲示板から歩いてすぐ、四社神社がある。



手を合わそうとした、その場にあったたくさんの御供餅。



門松を立てた左右の石燈籠の屋根、火袋付近に。

前述した写真家のKさんの話によれば、これらの餅がカラスのモチである。



乾いた餅のようだから、今日に搗いて供えたんものではないだろうが、相当数の餅があったから貴重な映像記録になった。

(R2.12.30 EOS7D/SB805SH撮影)


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