マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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久御山町佐古の民俗行事

2018年07月04日 09時28分08秒 | もっと遠くへ(京都編)
深夜に行われる佐古の野神神事を拝見することはできないが、宮総代らに教えてもらった若宮八幡宮の年中行事に寄せてもらおうと思っている。

行事の中で気になったのは、お千度参り。

或いは千燈明の名もある「放生祭」である。

奈良ではお寺行事の「放生会(式)」がある。

放生会は魚や鳥獣の殺生を戒める宗教儀式であるが、佐古では神社行事の「放生祭」である。

「放生祭」は“お千度さん”の呼び名もある。

親しみやすくそういうようになったのだろう。

お千度さんの主役は子どもたち。

たくさんのローソクに火を灯す、いわゆる火灯しであるが、所作はそれが主でなく、若宮八幡宮社殿を4周することにある。

実はかつて百回廻っていたお千度さんであるが、回数はぐんと減らしたようだ。

その廻る回数を数える道具がある。

その道具は竹の串。

夜の行事をとらえるのは難しいが、是非とも伺ってみたい行事である。

ちなみに久御山町教育委員会は昭和62年より町内の伝統行事記録保存事業をしてきたようだ。

その一つが6月5日の深夜零時に行われる佐古の野神の神事である。

記録したのは平成4年。

内容概略に「37本の大粽を作り神前に供える暗夜の奇祭」と紹介していた。

久御山町の行事を記録した保存事業は他にもある。参考に挙げておく。



1月15日に行われる佐山地区・雙栗(さぐり)神社の粥占神事は午前零時に小豆粥を炊いて8本の竹筒にある五穀等の入り具合で農作物の豊凶を占う。

同じく1月15日にとんどがある。

実施される地区は東一口(※町指定無形民俗文化財)・西一口(にしいもあらい)・野村・藤和田・田井である。

3月6日は下津屋の室城神社で行われる矢形餅(やかたもち)の神事である。

矢と弓の形をした餅を供えて悪病退散を祈願する。

同じく3月6日の野村の常盤神社で行われる鉢巻飯の神事である。

細長い握り飯に藁を巻いて供える。

3月17日、18日の両日に行われる東一口の安養寺の双盤念仏(※町指定無形民俗文化財)がある。

本尊十一面観音立像菩薩を信仰する集落の春祭りである。

10月1日から9日は東一口・相島・森・中島・坊之池で行われる玉田神社の宮座祭礼・社参風景等がある。

(H29. 6. 4 EOS40D撮影)
(H29. 6. 4 SB932SH撮影)


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