マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

疋田町三輪神社正月迎えの御前飾り

2015年09月21日 09時28分16秒 | 奈良市へ
簾型注連縄を掛ける県内事例を調査している。

田原本町の守屋宮司から簾型注連縄があると聞いていた奈良市疋田町の三輪神社は桜井の三輪明神より分祀、遷したと伝わる。

灯籠に天明元年(1781)の刻印がある。

この日は朝から集まった長老十人衆が正月迎えの飾り付けをしていた。

門松の土台は昨今珍しい竹を紐で編んだもの。

俵を編むのと同じだと話す一老は88歳。

元気な姿で動き回る。

左にオン松、右にメン松を立てた中央は真竹が三本。

ナンテン、クマザサ、ハボタンを飾った。



その間に架けたのが簾型の注連縄。

神さんの前に架けるのだから「御前飾り」と呼んでいるわけだ。

今年の注連縄は12月2日に作ったそうだ。

神さんが鎮座する山は神奈備山。

本殿はなく、大正14年に建之された祝詞殿越しに見られる大杉が崇める神さんの依り代。



シデ、ウラジロを取り付けた。

最も太い注連縄は鳥居に架けるが午後。

直会を済まして再び作業を始めるが、所用があって見届けていない。

正月明けの15日まではそのままにしているという「御前飾り」に「ウラジロ、ユズリハ、カチグリ、ダイダイにクシガキも飾ってあるから見に来てや」と云われた。



紅葉に映える「御前飾り」が美しいと思って撮っておいた。

(H26.12.25 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。