昨年の4月1日に携帯電話が鳴った。
発信者は、大和郡山市小林町・新福寺のS住職だ。
なにかとご連絡をいただいていては数々の寺行事を取材してきた。
このときの連絡内容は、立ち上げたお寺行事である。
村の人たちが集まる行事を、と思って立ち上げた新規事業は花祭りの甘茶かけ。
実施日は、みなが集まりやすい4月の第一日曜日に設定された。
時間は午前10時より。
甘茶をかける唯我独尊の姿の釈迦像を新像した。
併せて御堂も造ったというご案内。
電話口の声は替わっていつもお世話になっている村人のSさん。
明日の2日が日曜。
「来てくれるね」と云われるが、当日は生憎、京都・京田辺宮津の朔日講取材が入っていた。
申しわけないが、翌年には是非とも伺わせてもらう約束をした。
それから1年後の本日である。
会場の新福寺本堂(観音堂)は、320年のときを隔てて平成28年10月29日に新築・落慶法要された新堂である。
真新しくなった本堂で新しくはじめることにした花まつり。
村の人たちで本堂がいっぱいになった。
そのほとんどが親子連れ。
孫さんとともに来られた人たちも多い。
本堂の中央に据えた新しく造った花御堂。
周囲を飾ったお花は飾り物の造花であるが、華やかな雰囲気に浸る村の人は総勢40人も・・。
S住職の頬が緩んでいるように見える。
チーン、チーンと打つおりんの音色に、導師を務める住職の入堂。
ご本尊の木造聖観音立像を安置する祭壇に立てたローソクに火点け。
線香も火を点けてくゆらす。
鐘を打って始まった、今年が2回目になる花まつり。
始めるにあたり、謂れなどを解説される。
そして、勤行。
そして焼香。・・ご真言真言・・・般若心経を唱えた花まつりの法会。
その間に焼香される村の人たち。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんも。40人の焼香は順番待ち。
手を合わせて・・がんにしくどく~。
甘茶かけは法会を終えてから始める。
住職自らも甘茶かけ。
場を離れると、いうことは・・。
その間の楽曲は音源がCDの花まつり。
その音色を流してなおも続く焼香。
一人一人が甘茶をかけて手を合わせる。
適度なところでポットに温めていた甘茶をカップに注ぐ。
住職家族や寺世話が一人一人に配られる甘茶は甘い香り。
ふわぁっとする甘い香りに花、ならぬ鼻がひくひく吸い込んで身体中に沁み込んでいくようだ。
やや渋めのある甘茶に心が穏やかになる。
甘茶の葉を蒸らしてから乾燥させて茶にするらしい。
糖尿病の人には最適な甘いもの。
ならまちの一角にある漢方薬局で買ったというから、そこは菊岡漢方薬局。
村々で行われている甘茶のほとんどが同店舗を利用しているようだ。
買った甘茶の葉の賞味期限は長期間。
昨年の残りであっても十分な甘さを抽出してくれたという。
こうして今年も大勢の参拝者が集まってくださった花まつり。
住職から相談を持ちかけられたのは、本堂の落慶法要をからしばらく経った日である。
電話が鳴った日は平成28年11月3日だった。
翌年の29年4月8日に花まつりを開催したいという。
同寺で初めての事業をどういう形式、形態でしていくかお知恵を拝借したいというお願いであった。
各村でされている花まつりの甘茶。
取材させていただいた事例の数々を伝えることしかできなかったが、こうして新しい行事の幕を揚げられた。
小林町の未来永劫を願った新しい行事に参列させてもらった上に粗供までいただいた。
(H30. 4. 1 EOS7D撮影)
発信者は、大和郡山市小林町・新福寺のS住職だ。
なにかとご連絡をいただいていては数々の寺行事を取材してきた。
このときの連絡内容は、立ち上げたお寺行事である。
村の人たちが集まる行事を、と思って立ち上げた新規事業は花祭りの甘茶かけ。
実施日は、みなが集まりやすい4月の第一日曜日に設定された。
時間は午前10時より。
甘茶をかける唯我独尊の姿の釈迦像を新像した。
併せて御堂も造ったというご案内。
電話口の声は替わっていつもお世話になっている村人のSさん。
明日の2日が日曜。
「来てくれるね」と云われるが、当日は生憎、京都・京田辺宮津の朔日講取材が入っていた。
申しわけないが、翌年には是非とも伺わせてもらう約束をした。
それから1年後の本日である。
会場の新福寺本堂(観音堂)は、320年のときを隔てて平成28年10月29日に新築・落慶法要された新堂である。
真新しくなった本堂で新しくはじめることにした花まつり。
村の人たちで本堂がいっぱいになった。
そのほとんどが親子連れ。
孫さんとともに来られた人たちも多い。
本堂の中央に据えた新しく造った花御堂。
周囲を飾ったお花は飾り物の造花であるが、華やかな雰囲気に浸る村の人は総勢40人も・・。
S住職の頬が緩んでいるように見える。
チーン、チーンと打つおりんの音色に、導師を務める住職の入堂。
ご本尊の木造聖観音立像を安置する祭壇に立てたローソクに火点け。
線香も火を点けてくゆらす。
鐘を打って始まった、今年が2回目になる花まつり。
始めるにあたり、謂れなどを解説される。
そして、勤行。
そして焼香。・・ご真言真言・・・般若心経を唱えた花まつりの法会。
その間に焼香される村の人たち。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんも。40人の焼香は順番待ち。
手を合わせて・・がんにしくどく~。
甘茶かけは法会を終えてから始める。
住職自らも甘茶かけ。
場を離れると、いうことは・・。
その間の楽曲は音源がCDの花まつり。
その音色を流してなおも続く焼香。
一人一人が甘茶をかけて手を合わせる。
適度なところでポットに温めていた甘茶をカップに注ぐ。
住職家族や寺世話が一人一人に配られる甘茶は甘い香り。
ふわぁっとする甘い香りに花、ならぬ鼻がひくひく吸い込んで身体中に沁み込んでいくようだ。
やや渋めのある甘茶に心が穏やかになる。
甘茶の葉を蒸らしてから乾燥させて茶にするらしい。
糖尿病の人には最適な甘いもの。
ならまちの一角にある漢方薬局で買ったというから、そこは菊岡漢方薬局。
村々で行われている甘茶のほとんどが同店舗を利用しているようだ。
買った甘茶の葉の賞味期限は長期間。
昨年の残りであっても十分な甘さを抽出してくれたという。
こうして今年も大勢の参拝者が集まってくださった花まつり。
住職から相談を持ちかけられたのは、本堂の落慶法要をからしばらく経った日である。
電話が鳴った日は平成28年11月3日だった。
翌年の29年4月8日に花まつりを開催したいという。
同寺で初めての事業をどういう形式、形態でしていくかお知恵を拝借したいというお願いであった。
各村でされている花まつりの甘茶。
取材させていただいた事例の数々を伝えることしかできなかったが、こうして新しい行事の幕を揚げられた。
小林町の未来永劫を願った新しい行事に参列させてもらった上に粗供までいただいた。
(H30. 4. 1 EOS7D撮影)