マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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手向山八幡宮転害会神事祭礼

2006年10月26日 19時37分44秒 | 奈良市へ
東大寺の鎮守さんとして崇められている手向山八幡宮。

平安時代に八幡宮祭と呼ばれていた「転害会(てがいえ)」神事は、雅に雅楽を奏で厳かに始まります。

綺麗に着飾ったお稚児さんらは小さな手を合わせ神妙な顔で参拝されます。

毎年5日に行われる転害会は八幡神を宇佐から勧請した際の行列の様子を再現したものと伝えられています。

祭礼は大仏殿の西北に当たる東大寺転害門を御旅所として3基の神輿を擁した渡御を中心に神供・祭式が行われますが、昨年に引き続き今年も生憎の雨天のため中止となりました。

(H18.10.5 Kiss Digtal N撮影)

水間八幡神社振り上げ

2006年10月25日 08時29分30秒 | 奈良市(東部)へ
月例祭直会を数時間興じた夜、総代長を前にして、秋の大祭執行に際する当家と当人を決める茶碗クジを使った「振り上げ」神事が始まります。

三人の年番は名前を記した半紙を手で丸めて小さな形にします。

茶碗には中央に小さく穴を開けた半紙を被せます。

二人の総代と三人の年番が見守るなか、名前を書いたクジを入れると総代長は茶碗を上に放り、穴からクジが飛び出すのを神妙に見届けます。

なかなかうまく飛び出さず、今日は難産の日だなぁーと一同が笑う。

穴の大きさを調整してようやく飛び出したクジを広げて記された名前を確認します。

他の二枚も広げて立会人が間違いないことを認めます。

当家が決まった瞬間です。次に六人の当人のクジを引きます。

「振り上げ」箱には18歳以上の男子の名前を記した名札が入ってます。

立会人が箱を振って中に入っている名札を混ぜると、総代長はひとつずつ札を引き上げ、一番当人から六番当人までクジを引きます。

これらも立会人が現認します。

半紙に決まった当家、当人を記すと、年番三人は地区を走り回って決まったことを本人に伝えていきます。

(H18.10.1 Kiss Digtal N撮影)

水間八幡神社10月例祭

2006年10月24日 08時49分08秒 | 奈良市(東部)へ
奈良市東部山間に鎮座する水間八幡神社。

水間地区は上出、下出、中、茶屋、小和田、奥和田、御影の6カ大字から成ります。

1日の月例祭に集まった総代三人と年番の三人は秋の大祭に向けて境内を綺麗に清掃していきます。

雨が降り続く今日、神官を迎えた一同は、社務所の前で賑々しく神饌を献じます。

神饌供物は洗米、塩、お神酒に果物のリンゴに里の産物やダイコン、ニンジン、ゴボウ。

昆布とサバの海の幸。

生サバは国産品だと拘っておられます。

月例祭を終えた一同は、直会を社務所で始めます。

四つ足を忌みきらうことから鶏肉の水炊きで行われます。

(H18.10.1 Kiss Digtal N撮影)