まるで知らない人のアルバムを拾いました。ジャケットが奇麗だったことと,解るのはスイスのピアニスト、ジョイ・ハイダーが作ったJHMレコードから発売になっている事ぐらい。ただしジョイ・ハイダーのレーベルですから信頼出来ます。
2000年の録音でこのときmichael beckは32才ベースが34才ドラムスはなんと23才、とても若いグループです。が、しかしこれ、派手に聴かせない、落ち着いた、JHMレコードならでは出た様にかんじるアルバムです。
中身はしっかりしているのに奥ゆかしい感じ、私聴いていて、慶弔ごとで金品をお渡しする時使用する袱紗を思いだしました。
華美にせず、相手のこころも思いばかり、中身も大切にする日本らしい儀礼です。祝儀は朱、赤、エンジ色、不祝儀は緑色、藍、鼠色を使用しますが、私は兼用の紫色を使用しています。
袱紗を使って美しく品物をやり取りすることは、とても格好いいと思いますが、私はただ包んでいるだけです。いい年なので少しは流儀も気にして、美しく心を伝えたいと思います。(もとい思いはします。)
JAZZを聴きながら思いはあらぬところに行ってしまいましたが、1曲目若い人がここまで落ち着いた始まりで良いのかと思うほどの奥ゆかしい曲。
2曲目も内省的な展開ですが、粒だった良いでしっかりしたテクが伝わってきます。
3曲めウォーキングベースにのって、エンリコ・ピエラヌンツェに似たモダンなフレーズで一つ一つを聴くと決して甘くないことが解ります。
4曲目ベースのbanz oesterの美しい曲でベースソロの音がとても良い、録音もよくて生でベースが鳴っているようです。
8曲目をスタンダード“Everything I Love”でリズミックしますが曲調は同じようにリリカルで、9曲目“Detour Ahead”はとても美しい、やはり基本的にはビル・エバンスってことが解りました。
何で袱紗なんかに頭が飛んだのかななんて考えていたら、美しいジャケット、袱紗じゃないですか。
追伸 付いている広告がとても上品になりました。理由があるのでしょうか。
michael beck trio / michael beck
michael beck piano
banz oester bass
samuel rohrer drums
1 Loose Ends
2 928
3 Point Turnagan
4 FArewell
5 The Theme Of The Defeat
6 Open Doors
7 Three Men In A Boat
8 Everything I Love
9 Detour Ahead
10 Loose Ends(alt.take)