JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ハクエイ・キム アット ブルースアレイ イン Meguro 5/7

2008-05-08 23:18:39 | サポート中、ライブ
ゴールデンウィークあけの昨日は、とても良い天気で休みが続いているようなので、仕事はスロースタートとして夜は目黒、ブルースアレイのハクエイ・キムのライブへ出かけました。又今度も勝ってな感想を書いてみようと思います。とても沢山の方が集まりだした、ハクエイについてこのように書いていることがいいことかと思い出していますが、私なりの感想です。

メンバーはハクエイにベースの塩田哲嗣、ドラムスの大槻カルタ英宣のトリオです。最近顔合わせが多いと思いますが、ハクエイをリーダーにしたピアノトリオは初めてです。
先日、モーションブルーでのジャムでメンバーのテクと個性を認識していますので、ハクエイ君もなかなか大変その分楽しみで、凄いことになってくれることを期待しています。
開演までに、ちょっとお腹を満たそうと、焼き鳥と釜飯とビールをいただいたあと7時過ぎにブルースアレイ到着です。




お客様の出足は6割ぐらいの入りから最後7割ぐらいという、ちょっと寂しいところはありましたが、熱心なサポーターは本当にいつも前の方にいらっしゃいます。
Keiさん、チエさん、声をかけていただきありがとうございます。こちらから行こうと思ったのですが、微妙にお二人がそろっていなくって(いい訳です、失礼しました。)
かくゆう私も音的にはベストポジション前より3テーブル真ん中で良い席です。
演奏は7時45分よりはじまりました。

1st

1 Holy Land
おなじみのイントロの後に、こう来ましたかという感じでアバンで脅かして4ビートと憎いアレンジです。ちょっと初めの組み合わせの緊張感が伝わってきましたが、5分もすると一体になりだした感じです。ベースとドラムスはテクが安定していて最強のリズムの予感がします。

2 Haney Sucle Rose
少しオーソドックスにな感じは、これからスタートするツアートリオだからでしょうか、これからの変化がある気がしますが、ドラムスのソロに持ち込むアレンジが秀逸です。

3 A Hundred Years From Today
イントロからテーマに入る時に、エバンスのいるヴィレッジバンガードにいるのかと思いました。(オーバーじゃないですよ。)雰囲気が出て来ました。ここでも、ちょっとアバンが入り、入れ込みが伝わります。

4 Tow For The Lord
ベースの塩田さんの選曲だそうで、これがとても美しく心にしみる演奏です。私の独自の感んじ方なのですが、良い演奏を聴いていると、頭の後ろの方から鈍い音のハミングみたいなものが聴こえてくることがあるのです。心がどんどん和んでいくようで、私は天使のハミングと勝手に呼んでいます。それが聴こえました。年に一度あるかないかのことなのです。この状態に入れたことで、もう感激です。ツアーで何度か演奏すると思う曲です。

5 Dry Dance
ハクエイの1作目からの曲です。ドラムス面白いラインが快調に乗ってくると、ハクエイの高速メロディで盛り上がります。
ここで、やおら塩田さんが弓をもって弾き始めると、これが“ハピーバースディー・トゥー・ユウー”観客も大笑い、大拍手、ハクエイも一緒になって演奏し、「アリガトウ、でも終わりじゃありません。」のコメント、ドラムスの大槻さんの凄いドラムスソロになり、ガツンとしていながら和んだ1stが終了しました。

ゲストも来ますという、ハクエイのアナウスも楽しみな2ndは9時20分ぐらいから始まりました。

2nd

1 Dona Dona
3作目に入った、ハクエイがとても個人的に思い入れのある曲を、日本人3人で聴くのは初めてで、そこがおもしろい。ちょっと哀愁色が強くなった気がして、3人の日本人を感じます。

2 Time On My Hands 
3人のお笑い年齢トークで塩田さんが39才大槻さんが37才ハクエイは6日で33才だとわかり、開場が和むと優しくスウィングする演奏で、これがまた新しい魅力です。
左手のハーモニーにハクエイの優しさが増したように感じます。

3 Newtown
イントロのピアノでハクエイが乗っている状態がはっきりと解ります。勢いがまして塩田さんの凄いベースソロ、情念が絡み合うような魅力を溢れて、この曲セットで圧巻の演奏となってきました。独自のトリオカラーが出来そうで、たぶんツアーでも主要な曲になりそうな感じです。

4 Caravan
さてここでゲストの紹介があり、これがビックリ、大隈寿男さんででした。確かに大隈さんのツアーに同行していますが、大物の出現に会場も沸くし、これが凄い。
メリハリのある、リズムそのものみたいな始まりのキャラバンは、ピアノとベースをコントロールして曲を完全に支配しました。

5 The market part 3
ドラムスが大槻さんにもどって、ハクエイが演奏したかったと始めたのは、2作目からの曲。
こうやってこの3人の演奏を聴いていると、ハクエイのオリジナルトリオと違った日本人的ウエットなところがあるリズムを感じます。
途中ストレート・ノー・チェイサーを挟んでくれたのはサービス(サービスを入れてくれたの?)みたいに感じました。これで2nd終了ということになりました。

6 In Your Own Sweet Away
当然のアンコールに、実はもう一人ゲストがいますと登場したのが、H・ハンコックのグループにもいたドラムスのジーン・ジャクソン、気持ちよいスウィングの4ビート、軽快な素ステックとブラシ(ベースソロの間)ですすみますが、ピアノとのバース交換になるとこの人も凄い、塊みたいになりました。(ちょっと、どこかに行ってしまいそうで、ハラハラしましたけが)

7 Home Beyond The Cloud

2枚目のアルバムを出す前に聴き始めて、この曲をずいぶん聴いてきました。手探りのように弾いた最初のステージから、このステージでの自信に満ちた演奏、ベースもドラムスも個性的を主張して、それはそれで素晴らしいのですが、それを受け止めてまとめたハクエイ、雲のむこうへは、大変力強い飛翔になりました。

10時40分ぐらいに終わりましたが多くの人に囲まれたハクエイ君にカードなどを渡して
「来週のキースの感想教えて下さい。」「そんな恐いこと言わないでよ。」「私にだけでいいです。」
などとちょっと話してチェックアウトなどして外に出ると、大隈さんと2人が又丁度いて、大隈産へは厚木キャビンで紹介して貰っていたので、再び握手なども出来て大変満足なライブでした。(懐の大きなミュージシャンと握手できるなんて本当に感激です。)

6月後半から何ヶ所かのツアーをこのメンバーで行います。(ステージでは最後は顔も見なくなっていたり、なんて冗談を言っていました。)
今日初めてトリオしたメンバーですが、これからどんどん凄くなっていくような気がします。ハクエイのためにはツアー詳細を開示できればいいのですが、知っているのが2箇所だけ。もしこれから解るようならまた告知したいと思います。

ツアー最後は7/2再びブルースアレーでライブです。
こうなるとその変化が気になります。是非皆さんも一度体験してみてはいかがでしょうか。

さて特別企画、この名でここしか飲めない特別カクテル(たぶんここ数ヶ月しかないオリジナル)があります。



ハクエイ観覧の思い出に是非ご賞味いただけると、楽しさ倍増です。

昨日を体験された方なら解るとおもいますが、最後に記したい言葉があります。


“ありがとうございました。”




コメント (4)
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