JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ヘイデンの方向 Land of The Sun / CHARLIE HADEN

2008-05-23 22:08:06 | 聞いたけどCDどちらでも




中古のバーゲン開場でみてチャーリー・ヘイデンのアルバムなのに思い出せないアルバムに会いました。
Charlie Hadenのアルバムは結構どのようなものか気になり、自然と貯まっていきます。
ヘイデンのアルバムは幾つかの枠に別れます。一つは、オーネット・コールマンやキースのアルバムへの参加作品。
2つ目がリベレーション・ミュージック・オーケストラの特徴を持った一連の作品。
3つ目がいろいろな楽器とのデュエット作品。
最後がカルテット・ウエストのノスタルジックを感じのカルテット演奏です。
どの枠が好きかで持っているアルバムが決まってきますが、私は真ん中2つのアルバムがメインです。
このアルバムは2000年の「Nocturn」2002年の「American Dreams」に続くアルバムで、カルテット・ウエストのスケールを大きくした感じです。
「ノクターン」が出たときには、とても気に入り、何度も聞いたのですが、途中からドラマーの全く同じリズムが気になりだして、聴かなくなったアルバムでした。
「ノクターン」以後ヘイデンのこの手のものから離れていたので忘れていたのでしょう。
やはり気になるのでひろいました。
聴き始めると、このドラムスはノクターンと同じとすぐに解ります。なるたけ耳がいかない様に聴きます。
1曲目ルバルカバの美しいピアノに始まり、ミゲル・セノーンと言う人のアルト・サックスがまろやかの良い音色です。フレーズも良く、登場奏者の中では一番おもしろく発見です。
と言ってもすでに、このアルバムの翌年でたリベレーション・オーケストラの「Not In Our Name」でちゃんとアルトを吹いているのを聴いていました。失礼しました、ってトランペットのマイケル・ロドリゲスも同じでした。
2曲目、ドラムスのIgnacio Berroaがブラシを使って作るあのリズム、これがずっと続くとたぶんこのアルバムもだめになります。
この後ステックもつかってくれて、すると正確なリズムで気持ち良い。ここだけがだめです。
Joe Lovanoはあまり目立ったソロはありませんし、フルート、トランペットのソロもいまいちです。
5曲目出だしの美しいアコーステックギターの音色は、ヘイデンの得意のデゥオサウンドです。
6曲目でまた音色の良いアルトのソロがあり、10曲目はリベレーション・ミュージック・オーケストラを思わせる哀愁ある厚いサウンドです。
アルバム全体には、美しい感じで、聴きやすいといえば聴きやすい、ただ私としてはもう少し太い感じが好きです。
翌年LMOで新作を作ってくれて安心しました。



Land of The Sun / CHARLIE HADEN

Charlie Haden Bass, Leader
Gonzalo Rubalcaba Piano, Percussion
Ignacio Berroa Drums, Percussion
Joe Lovano Tenor Saxophone
Miguel Zenon Alto Saxophone
Michael Rodriguez Trumpet, Flugelhorn
Oriente Lopez Flute
Larry Koonse Guitar
Lionel Loueke Guitar
Juan De La Cruz (Chocolate) Bongo


1 Fuiste T (It Was You)
2 Sueo Slo con Tu Amor (I Only Dream of Your Love)
3 Cancin de Cuna a Patricia (Lullaby for Patricia)
4 Solamente una Vez (You Belong to My Heart)
5 Nostalgia
6 De Siempre (Forever)
7 Aoranza (Longing)
8 Cuando Te Podr Olvidar (When Will I Forget You)
9 Esta Tarde Vi Llover (Yesterday I Heard the Rain)
10 Cancin a Paola (Paola's Song)


コメント
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