JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

スパニシュの薫風 CHANO&JOSELE

2014-10-21 22:13:52 | 聞いてますCDおすすめ



アントニオ・サンチェスの新しいアルバムは記事にしたけれど、多くの人が同じような意見を表明しているし、KENNY BARRONとDAVE HOLLANDやMarcin Wasilewskiの新しいアルバムにたいしても同じような感じで特出した情報とか視点がないから記事にはなんだかな~と思う。
でも年末のベスト選びは記事にしていることが条件だから、いくつかは遅ればせながら頑張って書かなければなどと思う。

テュエリー・ラングは世界で一番美しい音をだすピアニストと書いたけれど、チャノ・ドミンゲスがいたので一番は取り消しておかなければならない。
新しいものをいつも楽しみにしているチャノが、ニーニョ・ホセレというスペインのギタリストとデュオアルバムを作って、ケニー・バロンのデュオと同じで悪いはずはないけれどこちらは誰でもがマークしているわけではないだろう。

ホセレのアルバムは知っているのはあるけれど実際に会うのは初めて、1974年スペイン、アルメニアうまれで1960年生まれのチャノととても感性があった演奏になっているとおもう。



ジャケにはイラストが曲ごとにあり、それもソフトな気心が通じるような親しさを醸し出しています。



1曲目、トレモロで始まる曲はチャノのオリジナルでギターのソロ、ホセレを知るのにはとても良い塩梅でスペインが香り立つ曲も凄く良い。



2曲目でまずチャノがこれもスパニシュ薫しっとりしたジャンゴを弾いはじめてデュオが始まります。ジャンゴと言えばMJQのものが定番だけれど、久しぶりに違うパターンだけれどこれは良いというジャンゴを聴いている感じです。



3曲目はビートルズの“Because”、思いのほか思慮深い綴るような感じです。



次がルグランのシェルブールの雨傘からの曲、チャノの美しいピアノ・メロディーからナイロン弦のソロ、スペインをのデュオの美しい演奏は映画をみる楽しさを思い起こさせます。

5曲目もスペインのこれも哀愁ある曲、このアルバムの選曲は思いを込めて歌えるような曲を集めてあるのか、イラストでも説明されるように、気に入っている曲集のようです。
6曲目、今度はギターのホセレの曲をチャノがソロで、スパニシュがとてもセンシィティブ織り込まれて、これも素晴らしいソロです。



7曲目は映画「いつも二人で」のマンシーニの曲を、このアルバム基本的にラブ・ソング集なのでしょうか。
8曲目がブラジルのミュージシャン、ピシンギーニャの曲。その後2曲がジョビンの曲。



最後が再びチャノの曲、グラナダでソリチュードだから、一寸悲しげなテーマだけれど、イラストにあるようにとても和やかな雰囲気の感じのこの絵がこのアルバムを表しているような感じです。

問題作や評判の作品はもちろん必要だけれど、こうゆうアルバムでジワッとすることも必要です。


CHANO&JOSELE

Chano Domínguez, piano
Niño Josele, guitarra

1. Alma de mujer (Ch. Domínguez)
2. Django (J. Lewis)
3. Because (J. Lennon/P. McCartney)
4. Je t’attendral (M. Legrand)
5. Lua Branca (Ch. Gonzaga)
6. ¿Es esto una bulería? (J.J. Heredia 2Josele”)
7. Two for the road (H. Mancini)
8. Rosa (Pixinguinha)
9. Lulza (A. C. Jobim)
10. Olha Maria (A.C. Jobim/V. de Moraes/Ch. Buarque)
11. Solitude in Granada (Ch. Domínguez)
コメント
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