JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

5月の光の様に美しい Waiting for the Moon / Mas Trio

2015-05-07 22:27:53 | 聞いてますCDおすすめ



ゴールデンウイーク前にJAZZのアルバムは新品2枚中古を2枚敷いてたけれどお客が来たり、出かけたり、お稽古したりであまり聴いていない。中古はどんなか聞いて、休み明けの記事はこれに決まりです。
ジャン・ピエール・マスは出会ったアルバムがすばらしかったからその後会うたびに拾う人になっています。でも新作が一寸面白くなくて残念に思っていたところ、このアルバムに出会いました。
名義がMas Trioとなっているので、どうやら違う棚に会ったみたいで、アレッとおもいながらの出会いです。
出逢いのアルバムよりもっと前、1998年のピアノ・トリオの録音ですが、どうやら昨年リイシューされている様で入手は可能のようです。

結論を書いてしまうけれど、本年あったピアノ・トリオで一番美しい。曲によって光り方も陰り方も香りもウエット感も変化があるものの、これがすべて美しい。まるで5月の光のように輝いているのです。

1曲目、これも名人のマルクのエレベで哀愁あるメロディから入り、それを美しいピアノが引き取ります。普段は使わない言葉だけれど、実にロマンチィックです。
エレべが生ピアノとこれほど合っていりのも珍しい。
2曲目、ピアノの流れるようなフレーズが上品です。
3曲目はいかにもフレンチな軽快なメロディ・ライン。
5曲目、リリカルで美しいけれど、メロディに芯があるってそこが凄い、べース・ソロも実に良い。
9曲目だけ、作曲3人になっていますが、ピアニカをつかってリズムとのインプロヴィゼーションしているスパイシーな曲。
11曲目はスパニシュがはいってメロディ。
短めな曲が全14曲、ハズレのない演奏は最初に出会ったアルバムと「この人この一枚」としてはどちらがいいか、8月までに宿題が出来てしまいました。

しかし今度の出会いで最新作の不満は帳消しです。
  

Waiting for the Moon / Mas Trio


ジャン=ピエール・マス (p)
シルヴァン・マルク(b)
ジャック・マイウ(ds)
1998年作 (Recorded at Studio des trois canards)

1.Rua do passeio (Jean-Pierre Mas)
2.Sucré sale (Jean-Pierre Mas)
3.Salé sucré (Jean-Pierre Mas)
4.Waiting for the Moon (Jean-Pierre Mas)
5.Après la pluie (Jean-Pierre Mas)
6.Urgences (Jean-Pierre Mas)
7.Le cavalier des nuages (Jean-Pierre Mas)
8.Maria candida (Jean-Pierre Mas)
9.Fogatogo (Jean-Pierre Mas / Jacques Mahieux / Sylvain Marc)
10.Pirogue (Jean-Pierre Mas)
11.Round About (Jean-Pierre Mas)
12.L'eau de là (Jean-Pierre Mas)
13.Chimel (Jean-Pierre Mas)
14.Rue de lourmel (Jean-Pierre Mas)

コメント
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