リンカーン・ライム・シリーズの10作目だそうで、結構お高いので図書館に予約をして半年ちょっと待ちで順番が回ってきました。半年待ったのになんと別の予約と同時に番が廻ってしまいました。
合わせて753ページ、2週間で2冊読むのは不可能なので、2400円と高い方のこちら(じゃなく絶対)を選びました。残念ながら読まずに返却するのはこちら
でもちろん面白い、あの合作がなんなんだと思う。
それにしてもいつも悪役が本当に憎たらしい。と言うことですじとは関係ない抜出をいくつか。
ジェイコブ・スワンは日本でフグを食べたことことがある。好物にならなかったのは、フグに猛毒が潜んでいるからではなく(資格を持つ料理人が処理すれば、食中毒はほぼ完全に防ぐことができる)、彼の舌には味が淡泊すぎるように感じられたからだ。
この人が本当に憎たらしい人。
そしてお気に入りの一節
「早く会いたい」サックスはそう言うと、ライムが同じことを言う前に電話を切った。
あるいは―ライムが同じことを言わないとわかる前に。
マイクル・コナリーはよくジャズのことを書くけれど、珍しくディーヴァーも書いていました。
時刻は午後八時。レコードプレーヤーからジャズが流れている。ギタリストのラリー・コリエルのアルバムだ。スタンダードの演奏がうまいギタリストで、自作曲はもちろん、クラシックも弾く。『亡き王女のためのパヴァーヌ』の解釈のすばらしさでは右に出るものがいない。
そうなの。