ここのところ東京も大変寒い毎日になっています。東京でビジネスしている人たちの話題の枕に必ず付くようにっています。いつまで続くのでしょうか。
そんな寒い朝の通勤に聴いたアルバムです。
アルバムジャケットもさっぱりしていて、曲名もプレーヤーも解りづらい、なおかつ演奏もとても地味です。ESTがする演奏の電気的なところを取って、アコーステックで、それもなおかつ柔らかくした感じです。
ある意味幻想的で、寒さに震える朝にはっきりと認識できないような音が通り過ぎて、後で気が付くととらえる事の出来なかった何かのような感じです。
1974年生まれのAlexis GfellerというピアニストがリーダーのFORMAT A TROISというグループの2001年のアルバムです。2007年に最新盤4thがでいるグループです。新しいアルバムを聴いていませんが良くなっていく予感充分です。
程よく実力の均衡したトリオで、良いと思いながら、強いあくがないので表現するには難しいグループに感じます。
陰影のあるメロディが特徴のグループサウンド、3曲目のベースのソロ、音はベースの良い音が聴こえて、ピアノ、ドラムスも素直に絡んでいます。
4曲目ピアノは特にテクニシャンと思いませんが、ちょっと哀愁の漂う美旋律、テュエリー・ラングが先生だそうで、確かにその線に近い感じです。
6曲目4ビートになりベースもウォーキングに成りますが、ちょっと地味な感じです。この地味さが一貫してアルバムを通しますが、そこの捉え方でこのアルバムに対しての好みがかわるので、とても聴く人の状態を反映するように思うアルバムです。
7曲目、とても思索的なピアノソロで、好む人にはより強くアピールする演奏です。
9曲目、ドラムスのタムからベースのアルコ、それぞれの技量が充分伝わる演奏です。
10曲目、可憐なアルペジオとアルコからはじまる曲はルンバのようなリズムになり、哀愁的なピアノメロディと組み合わさって、POPにまで成っています。
11曲目は早いピッチの4ビートのベースに乗ってJAZZ的な感じを意識した曲、ベース、ドラムスはソロをとりますがピアノはあまり主張しません。ここら辺が地味なところです。
幻のように駆けるイメージ、気温の関係もありますが、ジャケットにも影響されました。寒い早朝を幻のように駆けぬけって行く解らない存在。後で考えれば白い馬のようでもあったと考えるような、3重見開きのデザインからもイメージを受けました。
ジャケットのほかの部分もこんな感じで、メンバーその他書いてあるのに、解らないようにしているアルバムです。
DEUXIEME / FORMAT A TROIS
Alexis Gfeller piano
Fabien Sevilla bass
Patrick Dufresne drums
1 L EN M UN AUTRE
2 BATIK
3 JUSTE UN PEU
4 ISOLA
5 ...QUE DU FEU!
6 BE ME
7 LEON
8 L'AUTRE
9 UN SINGE EN HIVER
10 POURTANT
11 KUNDUN
12 JE NE SAIS PAS DIRE NON
FORMAT A TROISは「3E Jour」を持ってます。
この盤も良さそうですね。
HMVやamazonで探しても見つからなかったのですが、unionなら売ってるのでしょうか?中古を探すしかないのかな。
↑このHPで試聴できる曲が素晴らしいから・・・
通販サイトには無いですが、DUで扱ってると書いてますね。東京に行くときは探したいです。
このグループ、まとまりのある、方向もしっかりしていると私の聴いたアルバムから思います。
派手でなく、良い曲を演奏するだろうと思います。
抜きん出て凄いと思いませんが、平均以上の力があると思います。
このようなアルバムはなかなか見つかりませんよね。
「3E Jour」ですが、一番最初に聴いたときは、それほど良いと思わなかったのですが、久し振りに聞き返してみると、monakaさんがおっしゃるようにまとまりのあるグループだと思います。ただ、曲によりRhodesがあり、これが私的にはマイナス点かな。好みの問題もあると思いますが・・・。
とは言え、他の盤が中古であれば、探してみたいと思いますが・・・。
このグループ、私もこの一枚みたいな感じなので、ただ新しいアルバムが続いているので、良くなっていくかも知れませんね。