何日か前から1960年の後半から帰れなくなってしまいました。うつろな頭はその時代の雰囲気を求めてさまよっています。
迷わずに思い切りよく、今日はいくことにしました。
1968年ラスベガス、シーザースパレスでのライブ録音です。
このころはまだラスベガスも怪しさの濃い、故に音楽も過激にホッとだったなどと勝手に想像してしまいます。
1曲目タイトルにもしたザヴィヌルの“Mercy, Mercy, Mercy”、短いながら急激にひっぱていくアレンジのオープニングです。
このアルバムで気になるところはアートペッパーがアルトのソロをとっている曲が4曲あることです。1968年麻薬の為に刑務所にいることが多かった時代、バディ・リッチは支援の意味も合ったのでしょうか。2曲目“Preach and Teach”は速いパッセージを吹きたいところですがちょっと詰まる感じです。7曲目“Alfie”はスローの曲なので音色はペッパーだと思いますが、メロディが溢れてくるペッパーでは有りません。9曲目、11曲目もやはり元気が有りません。但しペッパーが吹いている事実はなかなか大切です。
この年を最後に1973年の復帰まで、シメノンでの長い療養生活に入るのです。
ペッパーのソロの部分はちょっと残念で有りますが、そのぶんほかの人が凄く元気が良い。Don Menzaが凄いテナーです。
3曲目“Channel One Suite”が凄いリッチの正確でなお熱いドラミング、まるでマシーンのよう、曲もドラムスを聞かせるためのアレンジです。その熱さ4曲目につづいてここではWalter Namuthのguitarが熱い。
元気が出たのにちょっとおかしいところが一つあります。中ジャケにはVocal Tony Bennett、#12と有りますがが実際には11曲しか収録されていません。
“Get Happy”と言う曲はどこに行ってしまったのでしょう。トニー・ベネットだったら聴きたかったとおもいます。
そろそろ戻らなくては、戻れなくなりそうです。
Mercy,Mercy / The Buddy Rich Big Band
Art Pepper alto sax
Bill Prince trumpet
Buddy Rich drums
Don Menza tenor sax
Joe Azarelle Piano )
Rick Stepton trombone
Walter Namuth guitar
1 Mercy, Mercy, Mercy
2 Preach and Teach
3 Channel One Suite
4 Big Mama Cass
5 Goodbye Yesterday
6 Acid Truth
7 Alfie
8 Ode to Billie Joe
9 Chavala
10 Mr. Lucky
11 Chelsea Bridge
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