jacoの音楽をアレンジし直して現代に蘇らせるとあれば聴かないわけにはいきません。2曲目、近代音楽的アレンジの“Donna Lee”の出だしでは戸惑いましたが、ここでしっかりGil Goldsteinのアレンジになれました。4曲目の“Good Morning Anya”あたりから世界に入っていけました。ショーターより明るいソプラノはきっとブルーノートを明るい雰囲気にしたことでしょう。ボナの短いベースソロはショーで行うjacoのソロを思ってでしょうが、jacoより高速、余裕があり、草場の陰でjacoも苦笑していることでしょう。7曲目“Sarah'sTouch"が前半の山でしょうか、R・ブレッカー,M・マイニエリのソロが盛り上がります。9曲目、10曲目がjacoの有名曲でこのライブのメインと思います。この編成で“Liberty City”の厚いサウンドを出しています。クリス・ポッターのソロはきれいに流れて達者すぎの感があります。10曲目の“Three View Of A Secret"でGoldsteinがストリングストリオを入れた意図が明らかで、アコーディオンのサウンドとストリングが重なることで、シンセのような広がりが感じられました。最後にはBonaのヴォーカルで、久しぶりに聴くと良いです。
Jacoのトリビュートアルバムはずいぶんたくさん聴いてきました。http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060725
まずベーシストがJACOの奏法にこだわりますので、多くのアルバムがJACOへの挑戦的な作りになってしまいます。ところがJACOまでいかないのでJACOまねになってしまいます。JACOにとらわれてしまうのです。
このアルバムはJACOの影響は大きいでしょうが、あくまで編曲の妙を楽しむアルバムでした。BONAの才能により、JACOのシャープなベースの感じが、Bona自身の持つソフトなサウンドに変化していて、今までにないJACOの音楽を作り上げた気がします。JACOを扱ったアルバムが、長い間とらわれてきたサウンド作りから、解放された、ホットするようなアルバムに感じました。
UNDER ROUSSEAU'S MOON / Gil Goldstein
Gil Goldstein piano , Sccodians
Don Alians Percussion
Richard Bona Bass , Vocal
Mike Mainieri Vibrahone
Chris Potter Sax , Bass Clarinet
The Zebra Coast String
1 The Moon Stuck One
2 Dona Lee
3 Three Woman
4 Good Morning Anya
5 Bass solo
6 Boplicity/Some Skunk Funk
7 Sarah's Touch
8 Percussion solo
9 Liberty City
10 Three Views Of A Secret
11 The Camel's Lament
12 Moondreams
13 Suninga
Jacoのトリビュートアルバムはずいぶんたくさん聴いてきました。http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060725
まずベーシストがJACOの奏法にこだわりますので、多くのアルバムがJACOへの挑戦的な作りになってしまいます。ところがJACOまでいかないのでJACOまねになってしまいます。JACOにとらわれてしまうのです。
このアルバムはJACOの影響は大きいでしょうが、あくまで編曲の妙を楽しむアルバムでした。BONAの才能により、JACOのシャープなベースの感じが、Bona自身の持つソフトなサウンドに変化していて、今までにないJACOの音楽を作り上げた気がします。JACOを扱ったアルバムが、長い間とらわれてきたサウンド作りから、解放された、ホットするようなアルバムに感じました。
UNDER ROUSSEAU'S MOON / Gil Goldstein
Gil Goldstein piano , Sccodians
Don Alians Percussion
Richard Bona Bass , Vocal
Mike Mainieri Vibrahone
Chris Potter Sax , Bass Clarinet
The Zebra Coast String
1 The Moon Stuck One
2 Dona Lee
3 Three Woman
4 Good Morning Anya
5 Bass solo
6 Boplicity/Some Skunk Funk
7 Sarah's Touch
8 Percussion solo
9 Liberty City
10 Three Views Of A Secret
11 The Camel's Lament
12 Moondreams
13 Suninga
こちらからもTBさせていただきます。
その才能に対する正当な評価をするに至るには、色んな角度、色んなアレンジからその曲に取り組んで行くカヴァーの歴史が積み重ならないといけないと思うんですよ。
例えばピアノソロ曲としてやるとか。
もちろん駄演珍演も出て来るでしょうが、そうやって曲の深みは増して行くのだと個人的には考えています。
ジャコにとらわれている、とmonakaさんが仰っているのは、やはりその歴史とアングルの層がまだ薄いということなんでしょうね。
ですからこのアルバムもかなり期待しているんですよ
聴くのが楽しみです。
失礼します。
音楽の熟成は、真似と挑戦の繰り返しですよね。いろいろな事が出来る、テクと音楽性の(ただその人だけでは歴史が出来ない)つみ重ねから出来ていくのでしょう。(天才は突然あらわれますが)
ということで、私音楽面では、ながいきしたいなー。