普段Big Bandものや、オーケストラはほとんど拾うことがないのですが、中古屋さんでゆっくり見ていると、イタリアのアルバムでジャケットもわりとカッコ良く、Civica Jazz Bandと名前は知らないものの、ソリストに知っている名があるし、Kenny Barronもピアノ弾いているしで拾ってみました。ガーシュインとバーンスタイン、とリチャード・ロジャースの作品集でライブ録音です。
聴いてみるとこれがなかなか素晴らしいアルバムでした。
Civica Jazz Bandとは、イタリアのベテランピアニスト、エンリコ・イントラがリーダーのミラノでジャズを学ぶ学生や音楽講師たちが中心となって1966年から活動してビックバンドでアルバムも何枚かでていました。
色々な企画演奏もしているようで、このアルバムは“境界をはずしたオーケストラ”というプロジェクトの一環でミラノのヴェルディ・シンフォニック・オーケストラのアンサンブルとの共演の1999年10月のライブ録音です。
1曲目は“I Got Rhythm"のバリエーションを2台のピアノとオーケストラで演奏です。クレジットのKenny Barronの表示に出だしの格調高いピアノさすがと思いましたら、これは相方Marco Fumoで途中から入ってくるやわらかいピアノがBarronでした。15分のこのバリエーションが、ピアノの伝統的な発音のすばらしさと、オーケストラ編曲の妙、曲のやさしいメロディとノスタルジアが今に渦巻くような楽しい演奏です。
このシンフォニックな響き、ヴィトウスのサンプリングがありましたが、実際そちらは調整のもの、生で聴けるのはこちらでしょうから、こちらが聴いて見たいと思います。
2曲目はLeonard Bernsteinの“Prelude Fugue and Riffs”という曲で少し現代音楽仕立てになっています。企画イヴェントで少し気張っていますが、ソリストの演奏がすばらしく、実際聴いていたら素晴らしいと思ったことでしょう。
このアルバムの録音良いと思います。ライブの臨場感、ソリストの楽器の流れとオケのまとまった響き、それぞれの独立と調和が全て一体になって聴こえてきます。音わからないで生意気ですが、大ホールの素晴らしさが感じます。
大きな演奏が終わった後はエレキギターの静かなイントロで始まります。
ここからはリチャード・ロジャースの曲集でぐっとジャズ・サウンドが強くなり、くつろいだ演奏になります。
正装して華やいだオープニングから、少し真剣な2曲目、それがすむとカクテルタイム、なんとも音楽を楽しんでいる人々が思い浮かびます。このコンサートにはミラノで音楽を常に楽しむ人たちが、きちんとした気持ちで集まったように感じます。そして後半はリラックスしてシャンパンタイムなどがあっただろうと空想します。
JAZZ調が強くなっても、たとえば最初のFranco Cerriのギターのソロは熟練した感じで、大きなバンドとの音の調和がよくうっとり聴けるようになっています。
後半はBig band Jazzを楽しむ事が強くなるので流れに身を任せますが、そうすると、アレンジがここに来てオーソドックスでソリストの技量、バンドのハーモニーをうまく使っていることで気兼ねなく楽しめます。
ちょっと気になるのは6曲目“Falling In Love With Love"ですが、このロマンチックな曲のギターソロのバック音がエレベなのは残念です。
しかし気にするのはその程度、私の方は短パンでビール飲んでいるんですら・・・きちんとワイシャツ、ネクタイ、ご婦人同伴で聴いている気分になる、優雅なアルバムでありました。
あわせて、特に別のエリアでは海坊主見たいのが気になっていたポートレートを、変えてみました。私らしいのをと選んだつもりです。ブランディーじゃありません、甘いポートワインを皆様に。
BERNSTEIN/GERSHHWIN/RODGERS-NEW PERSPECTIVES / Cicica Jazz Band
1 I Got Ryythm Variations
solo Kenny Barron,Marco Fumo (piano)
2 Prelude.Fugue and Riffs
solo Enrico Intra (piano).Mauro Negri(clarnet)
Fianni Bedori(bass clarinet)Simona Premazzi(piano)
3 You Are Too Beautifl
4 I Could Write A book
5 Lover
6 Falling In Love With Love
7 I Don't Know What Time It Was
solo tracks 3,4,5,6,7 Franco Cerri (guitar)
tracks 3,7 Roberto Rossi (trombone)
track 4 Emilio Soana (trampet)
track 5 Lucio Terzano (bass)
track 6 Giulio Visbelli (soprano sax)
arengements by Paolo Silvestri
聴いてみるとこれがなかなか素晴らしいアルバムでした。
Civica Jazz Bandとは、イタリアのベテランピアニスト、エンリコ・イントラがリーダーのミラノでジャズを学ぶ学生や音楽講師たちが中心となって1966年から活動してビックバンドでアルバムも何枚かでていました。
色々な企画演奏もしているようで、このアルバムは“境界をはずしたオーケストラ”というプロジェクトの一環でミラノのヴェルディ・シンフォニック・オーケストラのアンサンブルとの共演の1999年10月のライブ録音です。
1曲目は“I Got Rhythm"のバリエーションを2台のピアノとオーケストラで演奏です。クレジットのKenny Barronの表示に出だしの格調高いピアノさすがと思いましたら、これは相方Marco Fumoで途中から入ってくるやわらかいピアノがBarronでした。15分のこのバリエーションが、ピアノの伝統的な発音のすばらしさと、オーケストラ編曲の妙、曲のやさしいメロディとノスタルジアが今に渦巻くような楽しい演奏です。
このシンフォニックな響き、ヴィトウスのサンプリングがありましたが、実際そちらは調整のもの、生で聴けるのはこちらでしょうから、こちらが聴いて見たいと思います。
2曲目はLeonard Bernsteinの“Prelude Fugue and Riffs”という曲で少し現代音楽仕立てになっています。企画イヴェントで少し気張っていますが、ソリストの演奏がすばらしく、実際聴いていたら素晴らしいと思ったことでしょう。
このアルバムの録音良いと思います。ライブの臨場感、ソリストの楽器の流れとオケのまとまった響き、それぞれの独立と調和が全て一体になって聴こえてきます。音わからないで生意気ですが、大ホールの素晴らしさが感じます。
大きな演奏が終わった後はエレキギターの静かなイントロで始まります。
ここからはリチャード・ロジャースの曲集でぐっとジャズ・サウンドが強くなり、くつろいだ演奏になります。
正装して華やいだオープニングから、少し真剣な2曲目、それがすむとカクテルタイム、なんとも音楽を楽しんでいる人々が思い浮かびます。このコンサートにはミラノで音楽を常に楽しむ人たちが、きちんとした気持ちで集まったように感じます。そして後半はリラックスしてシャンパンタイムなどがあっただろうと空想します。
JAZZ調が強くなっても、たとえば最初のFranco Cerriのギターのソロは熟練した感じで、大きなバンドとの音の調和がよくうっとり聴けるようになっています。
後半はBig band Jazzを楽しむ事が強くなるので流れに身を任せますが、そうすると、アレンジがここに来てオーソドックスでソリストの技量、バンドのハーモニーをうまく使っていることで気兼ねなく楽しめます。
ちょっと気になるのは6曲目“Falling In Love With Love"ですが、このロマンチックな曲のギターソロのバック音がエレベなのは残念です。
しかし気にするのはその程度、私の方は短パンでビール飲んでいるんですら・・・きちんとワイシャツ、ネクタイ、ご婦人同伴で聴いている気分になる、優雅なアルバムでありました。
あわせて、特に別のエリアでは海坊主見たいのが気になっていたポートレートを、変えてみました。私らしいのをと選んだつもりです。ブランディーじゃありません、甘いポートワインを皆様に。
BERNSTEIN/GERSHHWIN/RODGERS-NEW PERSPECTIVES / Cicica Jazz Band
1 I Got Ryythm Variations
solo Kenny Barron,Marco Fumo (piano)
2 Prelude.Fugue and Riffs
solo Enrico Intra (piano).Mauro Negri(clarnet)
Fianni Bedori(bass clarinet)Simona Premazzi(piano)
3 You Are Too Beautifl
4 I Could Write A book
5 Lover
6 Falling In Love With Love
7 I Don't Know What Time It Was
solo tracks 3,4,5,6,7 Franco Cerri (guitar)
tracks 3,7 Roberto Rossi (trombone)
track 4 Emilio Soana (trampet)
track 5 Lucio Terzano (bass)
track 6 Giulio Visbelli (soprano sax)
arengements by Paolo Silvestri
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