多くの新譜の中,何を選ぶか悩むところですが、このアルバムはどうしようかと思いながらかなり時間がたってしまいました。JAZZ批評の最新刊No.146(ピアノトリオvol.4)で結構評判が良いので拾ってきました。
若いイタリアのグループかと思いましたら、イタリアのピアニストもおじさんですし、ベースはアメリカの中堅、ドラムスはなんとJOE CHAMBERSということは1回聴き終わるまでまるでしりませんでした。
1曲目“BEAUTIFUL LOVE”軽やかなピアノとベースのデュオからドラムスが入り曲のテーマに入っていくところ、とても美しい線が見える演奏です。
そうすると2曲目オリジナルが素直にしみじみと聴くことができます。
3曲目“MY IDEAL”を凝らず、曲を緒と惜しむように弾くところが、とても好感がもえます。
ベテランの安定したフォービートのオリジナルが4曲目、次の曲はシンプルでソフトなメロディはピアニストも含めこのグループのジャケにある見た目にそぐわない感じ、綺麗なジャケット写真を使って大成功です。
6曲目のオリジナルも辺に難しくせず、かつ指先だけの鼻唄みたいにはならないきちんとした曲になっています。
7曲目“I FALL IN LOVE TOO EASILY”をストレートに弾いても、その中に歌心が感じて爽やかです。
8曲目は曲調を変えて、ミンガスの曲もできるのでしょうが、これは私はどちらでも良い。
9曲目はタイトルとなっている美しいオリジナル、このアルバム、オリジナルの曲は水水しく、スタンダードは楚楚としてやさしい、ロマンチストが書いた一文のようにちょっと気恥ずかしい感じも受けますが、素直に素直に聴けばとても写真とは違う(失礼)年など関係ない美しさへの愛情を感じるアルバムです。
ロマンチストに歳は関係ないのだ。
シンプルで聴くほどに良さが身にしみる演奏で、とてもおさえたアルバムでした。
Crystals / Francesso Maccianti
FRANCESCO MACCIANTI(p)
ESSIET ESSIET(b)
JOE CHAMBERS(ds)
1. BEAUTIFUL LOVE
2. GIRNO SENZA TE
3. MY IDEAL
4. INTERSECTIONS
5. NAZCA
6. DISTANT CALL
7. I FALL IN LOVE TOO EASILY
8. BETTER GIT INTO YOUR SOUL
9. CRYSTALS
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