この楽曲は、2003年に発表されて以降、あまりに超難曲ゆえ20年近く再演されてこなかった異端の作品で、2022年に東京シティフィル、東京交響楽団の公演で立て続けにとりあげられ、その両公演で宮田大がソリストを務め、再び注目を集めました。
ちょっととっつきにくい感じもする壮大なコンチェルト。1楽章緊張が張り詰めるような出だしからの流れ。
第二楽章はちょっと「文楽」を思い出す雅楽的なピチカートから始まる。
宇宙的広がりを持つ第3楽章。
四季のタイトルが付く小品4曲が続く。その3曲目、子守歌のとタイトルが付いた曲、出だしはチェロがフルートに聞こえて宮田大のテクニックに驚く。
吉松隆 ケンタウルス・ユニット / 宮田大
吉松隆 作曲
1-3.チェロ協奏曲 ≪ケンタウルス・ユニット≫ op.91
I.Allegro
II.Adagio
III.Allegro Molto
4-7.4つの小さな夢の歌
春:5月の夢の歌
夏:8月の歪んだワルツ
秋:11月の夢の歌
冬:子守歌
8.ベルベット・ワルツ
[演奏]
Tr.1-3 宮田大(チェロ) 原田慶太楼(指揮) 東京交響楽団
Tr.4-8 宮田大(チェロ) ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)
[録音]
Tr.1-4 2022年9月25日 ミューザ川崎シンフォニーホール(ライブ録音)
Tr.4-8 2023年4月18-20日 柏崎市文化会館アルフォーレ(新潟県)
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