ショップの棚に新しく並んでいて、ピアノ・トリオで、TRIBUTO BILL EVANSとあるので、まるで知らないながら、拾ってみました。2005年の録音のようです。
3人の名が冠されたアルバムですが、かなりの歳と見えるベーシストのALFREDO REMUSとMANUEL FRAGAという中年のピアニスト、OSCAR GIUNTAという若いドラマーのトリオです。
新品なのにプラケースに入ったライナーがよれよれです。なんだこれはと思いましたが、遠くアルゼンチンからよれよれで来たことを考えれば、まあ許してあげます。
1曲目“You Don't Know What Love is”はビル・エバンストリビュートとしては、少し明るいクラシカルなピアノの感じで始まりました。
ベースに関しては私的にはぎりぎり、音だしのタイミングも、ちょっとビヨーンとした音もにがて系ですがぎりぎりです。
2曲目の“Beautiful Love”はピアノも結構激しくて、ドラムスの若々しい掛け合いもあってなかなか聴かせます。“Jazzolega”というところのライブの録音で、2曲目はお客を乗せたいところです。
3曲目は静かなバラッドでさすがライブの曲並びです。となるとライブにいるように楽しんだ方が良いかも知れません。
4曲目のベースソロはスライドの音だしとピッチが好みでないのですが、その分ピアノのほうは硬質な音できっちりしたタイミング、ドラムスもしっかり叩くので、そちらに気を行かせます。
7曲目はピアニストのオリジナル、8曲目オールブルースはやはりロン・カーターを思いだしてしまいましたが、このライブのとりなのでしょうか、力の入ったピアノとドラムスです。
9曲目“Bille's Bounce”でアンコールか、ピアノが疾走します。ベースがちょっとお歳でついていくのがつらい、ベースがちょっとよれよれなのでピアノを聴くアルバムとしておきましょう。
QUERIDO BILL / ALFREDO REMUS
Alfredo Remus bass
Manuel Fraga piano
Oscar Giunta drums
1 You Don't Know What Love Is
2 Beautiful Love
3 Time Remembered
4 You Must Believe in Spring
5 Nardis
6 Skylark
7 Querido Bill
8 All Blues
9 Billie's Bounce