JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

カウンセリング you had me at goodbye / Espen Eriksen

2010-06-16 22:27:05 | 聞いてますCDおすすめ


ショップに行くと全く知らないアルバムが必ずあって、何も買うものがないと、我慢できずにちょっと聴いてみます。
ノルウエーの新人らしいのですが、試聴してよいので拾いました。
拾ったのが6月のはじめですが、以来このアルバムを今年一番聴いています。

1曲目フォーク調でテクをひけらかすわけでありませんが、丁寧に、実に丁寧にひいてっくれて、これ何度も聴いているわけで、とても優しく寄り添います。
2曲目も柔らかい、ベースがとてもウッディーな響きで好きです。4ビートのリズムをつるのでありませんが、メロディーラインが取れも親しみやすい流れです。
3曲目、日本語ジャケは“In the mood"とありスタンダードかと思いましたら、ジャケでは“In the woods”もちろん北欧の森の静けさからはじまり、深いところは結構強い森の聖霊を表現しています。
4曲目は、フリーインプロを入れたリズムに対応した曲。
5曲目、このピアニスト、中音域とハーモニーで曲を構成して、ピアノタッチは柔らかい、バックグランドして聴いても気にならない、でもじっくり聴いてもかなり良いトリオです。
6曲目のアルコなどもさくがヨーロッパのベーシストです。
7曲目はリズムに乗るゴスペル調が再び埜曲。

実はこのアルバム良いと思います。たぶん今年一番聴いていると思うアルバムです。
なんせ、中国から帰って買ってから2週間ぐらい毎日聞いているのです。
それはJAZZとして興奮するというのととは、少し違って、とてもウームと毎日考えているバックにながれると、なんだか良く私の思いを聴いてくれて、落ちかしてくれているように思うです。
私、カウンセリングなど受けたことありませんが、押し付けがましくなく、尚且つこちらの話はの邪魔にはならず、でも相手の確立したスタンスでこちらと対峙してくれているような安心感があり、そんなことを日々受けているアルバムなのです。

ですから、いつもなら良いと思うとするかも知れませんが、今年の私としてはお薦めの一枚になりました。

you had me at goodbye / Espen Eriksen

Espen Eriksen(p)
Lars Tormod Jenset(b)
Andreas Bye(ds)

2010年ノルウェー作品

1. Anthem
2. Grinde
3. Masaka Tsara
4. Not Even In Brazil
5. Intermezzo
6. On The Jar
7. To Whom It May Concern


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箱のなかの奇跡 T・Monk & J・Coltrane at carnegie hall

2010-06-15 21:19:10 | 聞いてますCDいいと思う


記事のカテゴリーとしては“本”にして書こうかと思いましたが、JAZZの方で行きます。
中国に出張は1週間以上なので文庫を持っていきましたが、読んだのは行きの中国南方航空のフライトだけ(映画がまるでだめ)、結局読み終わるのに随分時間がかかりました。
読んだのは、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュという刑事のシリーズ新作です。



13年前の未解決マリー・ゲスト失踪事件を執拗に追うボッシュは、自分のめぼしをつけていた人物とは違う大量殺人犯が、その事件を自白したことから、その犯人との確執が生まれ・・・
最近リンカーン弁護士を読んだばかりのマイクル・コナリーの新作が中国に行く直前に本屋さんにならびました。
いつも少し重たい感じのハリー・ボッシュ、ヒエロニムスと名を持つ青少年保護施設育ちでトラウマを持つボッシュが今回も闇を抱えながら正義を貫く今回、なかなか面白かった。
ミステリーはネタバレ禁止なので、そして出版されたばかりなのでこれで内容はおしまい。
じゃ、やはり本のカテゴリーじゃないか、というとなぜモンク&コルトレーンのアルバムを頭に吸えたのかというと、この事件が起こっているのが2006年なのです。

お解りでしょうか、マイルスのバンドを抜けたコルトレーンがモンクのバンドでプレーしたしばらくの時期、録音は非常に少なく、私が持っているのも、「セルニアス・ヒムセルフ」だけですが、オープンリールに納められた演奏が発見されたのです。
それが2005年1月です。

小説「エコー・パーク」で主人公ハリー・ボッシュが恋人レイチェルと家で食事をしている場面、ちょっと長くなりますが引用します。
『エコー・パーク』 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

「この音楽いいわね、だれなの?」
ボッシュはまたしても料理を口にほうばって、うなずいた。
「おれはこれを“箱のなかの奇跡”と呼んでいる。カーネギー・ホールでのジョン・コルトレーンとセルニアス・モンクとの共演だ。このコンサートは、1957年に録音され、そのテープは保管庫の何の印も付いていない箱の中に五十年近くほったらかしにされていた。箱の中にただはいっていて、忘れられていたんだ。その後、議会図書館のある職員が、すべての保管箱とパーフォーマンスを録音したテープを調べていて、なにが録音されたのか、ちゃんと認識したんだ。この録音はついに去年発売された」
「素敵な話ね」
「sてきなんてもんじゃない。ずっとそこあったことを考えれば、奇跡だ。それをみつけるには、しかるべき人間が必要だった。その価値を認識できる人間が」

2人は証拠品を入れた箱から犯人に繋がるものを発見するのです。

実はこのアルバム持っていませんでした。「セルニアス・ヒムセルフ」を買ったのが40年近く前、その後両者の共演録音はほとんどないと言われていて、それが頭にこびりついていました。だからこのアルバム、ジャケは知っていましたが、そのような代物だと思っても見ませんでした。
この小説で改めて認識したしだい、2005年ではまだblogなど書きも、読みもしていなかったのでとても情報に疎かったのです。
アマゾンに注文して手に入れました。
それを聴きながらこれを書いています。ですからこの記事のタイトルは私が考えたのではなく、マイクル・コナリーさんからいただきました。

JAZZを聴き始めたころに買ったLPの「セルニアス・ヒムセルフ」ですから当時繰り返し聴いて、なぜ1曲“Monk's Mood”だけJ・コルトレーンが吹いているのか随分不思議に思っていました。
この後活動していたのですね。

其の曲が1曲目に入っていてこれはとっても嬉しい。
ヒムセルフのがなんだかテーマを素直に吹くだけでと思っていたので、このフレーズはやっと解決を受けたような、なぞなどではありませんが、なんだか解決ついたような、この1曲で大満足です。

Thelonious Monk Quartet With John Coltrane at Carnegie Hall

Thelonious Monk(piano)
John Coltrane(tenor sax)
Ahmed Abdul-Malik(bass)
Shadow Wilson(drums)

録音 1957年11月29日

1 Monk's Mood
2 Evidence
3 Crepuscule With Nellie
4 Nutty
5 Epistrophy
6 Bye-Ya
7 Sweet and Lovely
8 Blue Monk
9 Epistrophy [incomplete]


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JAZZに入門  Nigel Kennedy plays jazz / Nigel Kennedy

2010-06-14 21:59:12 | 聞いたけどCDどちらでも


クラシックのアルバム「四季」で500万枚というセールスをして、最も売れたクラシック・アルバムとしてギネスに認定されたナイジェル・ケネディがjazzを演奏しているアルバムに出会ったのが、「Blue Note Sessions」2005年の録音です。


http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081109
ブルー・ノートの強力メンバーを従えた演奏があまりに凄いので、その後目に付くと拾っています。

エレキギターみたいにバイオリンを弾くで驚いたり



新作では完全にプログレで飛んでしまっています。



そのケネディがJAZZに挑んだ1984年のアルバムに出会いましたので拾ってみました。
曲名をみると“Body and Soul”や“Autumn Leaves”“Lover Man”が並んでいます。

1曲目“Body and Soul”が流れ出すと、この人やはありステファン・グラッペリから入ったんだと解ります。
そしてメロディを探しながら弾いているの、JAZZとしてはノリがありません。
あの凄いバイオリン・ジャズを弾いているケネディが恐る恐るという感じでメロディを探します。
綴るメロディもどこかコピーめいて、JAZZに使っている身にはちょっとつらい。
ですから内容紹介はなし。
ケネディさんの後を知るものには、驚きです。

誰でも新しいことを始めるにはそこに入門しなければなりません。
ケネディさんがJAZZに入門したときの貴重な記録としてちょっとだけ嬉しいアルバムです。

Nigel Kennedy plays jazz

Nigel Kennedy violin
Peter Pettinger piano

1. Body and Soul
2. Bags' Groove
3. Autumn Leaves
4. Swing '39
5. Isn't She Lovely
6. Lover Man
7. Girl from Ipanema

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ハクエイ・キム トライソニーク ライブ・アット JB Brat 2010 6 11

2010-06-12 17:00:33 | サポート中、ライブ


2月にあって以来随分時間がたったけど、“トライソニーク”のウエスト・ジャパン・ツアーのファイナル、渋谷JB Bratへ、トライソニークの進化は関西方面のblogから伝わっているので楽しみです。
7時10分に着くと、花束を持ったハクエイ君がいて、がっちりと握手をして再会を喜びました。

1st

1 ファット・ソングス・ミーニング・アス
少し緊張しているのはファイナルだからか、それとも久しぶりの私のほうなのでしょうか。
ピアノの静かなハーモニーとフレーズ、ベースが重くかぶさり、ドラムスはバスドラ・マレットで柔らかく、和風な始まりは、竹林の中に分け入るような始まりです。
フレーズはより創造的に、表情を変えながら展開する仕方は、“トライソニーク”のパターンが出来たのでしょう。

2 オーネット・コールマンの曲(曲名 聞き逃した)
ゴスペル調のピアノフレーズにドラムスとベースが対峙するように、正面から合わさってテーマを作ります。
自然発生で始まったこのグループのコンセプトが確立したのでしょう、起承転結の流れがうねる様に進みます。
ピアノ力という言葉があるならば、ハクエイにそれが付いたようで、以前に増して、線が太く、音がしっかり最後まで鳴っています。


3 ニュータウン
最初の頃のニュータウンがとても具体的な風景が見えるようだったのが、今はまるでおとぎ話の中にいるような不思議な感じ、杉本さんのアルコがそんな世界に引き込みます。

4 ノンタイトル
哀愁を含んだ日本的なメロディで、ハクエイが実に生まれた地に包まれていたか解ります。
ピアノ力と書きましたが、迷いがない、揺るがないプレーが続きます。

ツアー中のことを随分長くおしゃべりして、これもめずらしい、心が通い合っているのが伝わります。

5 テイク・ファイブ
これも最初から随分変わった、Take5をいかに演奏することが目的だったようなところがありましたが、Take5が強く自分の曲となっての凄いピアノソロです。その後のカルタさんのソロも凄い。

休憩に入る前のおしゃべりで、笑ったのが今日のカクテルって言うのがあって、カクテル名は彼らがツアー中にできた名前だそうで、ためしに頼んで見ましたら、なかなか来ないで2nd直前、明るいうちに写真とれないで、フラシュ炊いたら店員さんが飛んできた。
悪い悪いこれ撮りたかったで解ってくれました。



ってことでそれがこのカクテル・・・名前が“虎磯”・・・(爆)
なかなか、爽やかな味でした。

2nd

1 曲名わすれた
ベースソロから、ラインをしっかり作る杉本さん、爆発状態でなくても、ピアノとベース、ドラムスが微妙に反応しあっているのがわかります。

2 クアラルンプール
センシティブなアルコ・ソロはとても柔らかい、ヨーロッパのベーシストに引けを取らない、チェロみたいな音のあと、軽やかなピッチカートにつづきます。
ピアノがフレーズしているときのリズム隊は即反応、快調のときのキース・トリオで起こっていたことと同じじゃないですか。

3ホワイトフォレスト
4ビートを演奏します的でしたが、今日にはちょっと刺激が乏しい。

4 アーキュロジスト(考古学者)
バラッドの新曲だそうで、ハクエイの飛んでる発想では、「自宅に帰った命題に悩む考古学者が眠りに付くと、部屋のすべてのものが考古学者の口の中に吸い込んでしまったら答えが見つかった」だそうです。演奏を聴きながら考えると、私も答えが見つかりました。
考古学者、もちろんハクエイのことですが、頭に渦巻くハーモニー、ハーモニー意識を口の中にすべて吸い込むと答えが見つかるのです。それが右手で弾くメロディ、まさに自分のことを曲にしたのでした。
というのが、心理音楽学者monakaのみたてです。

5 トライソニーク
この曲が最後となったのですね。3人が同じ空間を疾走しているような、曲がぐんぐんと展開しています。


アンコールも新曲で“秘境”とかいう曲で、自分の中にみつける秘境があるというような、ただし曲は軽やかで、ジョン・ルイスを思い浮かべてしまい、ちょっとビックリ。
それは杉本さんとカルタさんが作るリズムが一時期のMJQのリズムを思い出させたからでしょう。

レコーディングの話などちょっとだけ話して次はいつになるでしょう。再会を約束して帰ってきました。





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藍の迷宮  Chiaroscuro / R・Towner P・Fresu

2010-06-10 22:44:20 | 聞いてますCDいいと思う


久しぶりに国内の出張をしています。とても早い新幹線に乗りましたが、中国出張のために買ったiPodと中国では読みきれなかった文庫を持参です。
1曲目タウナーのゆったりした弦と、確立されたようなメリディーなぞるフレスがとても落ち着いて始めます。
2子組めはクラシックを題材にしたような小品。フレスのECMはめずらしい、欲しいと思っていたのに時期を逸して、中古で拾いました。
3曲目、フレスはいろいろな面を出すトランペッターのように感じますが、ココでは少し影のあるウエットを多く含んだ感じ、そしてタウナーは逆にECMでは影が多い感じしますが、ここはフレスの濡れ感にあわせて、大気のようにフレスを包みます。
アルバムはタウナーの名義となるのでしょうか、タウナーが控えめながらしっかり美味しい所いただいた4曲目のソロです。
このアルバム、特に新しい二人ではありませんが、この2人がデュオしたらこうなるだろうというしっとりした世界です。
1曲1曲を分けて聴くより、選曲を通して、二人が描き会うような微妙な変化が移ろいます。
藍に染められた暖簾を分け入ると、もっと深い藍の暖簾、それを分けると又ひとつ。
分けるたびに深い藍に、分けているうちにタウナーとフレスの迷宮に迷い込んでいるのです。

Chiaroscuro / Ralph Towner Paolo Fresu

Ralph Towner classical,12-strind and baritone guitars
Paolo Fresu trumpet,flugelhorn

1. Wistful Thinking
2. Punta Giara
3. Chiaroscuro
4. Sacred Place
5. Blue in Green
6. Doubled Up
7. Zephyr
8. The Sacred Place (Revised)
9. Two Miniatures
10. Postlude




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運が呼び込んだみたい The Source In Between/Elio Villafranca

2010-06-08 22:10:31 | 聞いてますCDいいと思う


エリック・アレクサンダーというテナーを嫌いでありません。
しかし日本のレーベルから出るアルバむは聴かななっています。上手いと思いますが、聴いてもあまり驚きがなと思います。

中古屋さんでラテン・ポップの棚をみていたら、とても綺麗なジャケがあり手が止まりました。よくみるとfeaturing Eric Alexanderとあるので、逆に刺激的拾ってみました。
そして、これが素晴らしい、ラテン・ポップと棚は大間違いでJAZZ棚に入れなければいけない一枚です。
でもJAZZ棚にあってElol Villafrancaとあればかえって拾うわけはなく、今度も偶然の出会いです。



リーダーのピアニストはキューバ出身の人だそうで、最近随分有名アーティストからお呼びもかかっている人だそうです。こんな外見だらからラテンポップに置かれたのでしょうか。

そのピアニストのトリオにアレクサンダーが参加した演奏がほとんどですが、これがアレクサンダーの存在感が凄い。

1曲目快調にバップしていて、なぜこれがラテン・ポップの棚にあったのか解りません。
ピアノのしっかりしたフレーズは一流です。
エリックは豪放、ドラムスもとても面白い、なかなかです。
2曲目は静かなバラッド、決してラテンではありません。
3曲目、ピアニストがモーダルな感じだと思うと、ギャリソンみたいなベースリズムに得るヴィンみたいなドラムス、アレキサンンダーがコルトレーンを見事に吹くと行くか、影響があるのは解りますが、これほど上手く曲想をふくとは、ちょっと歳行っている私などは、コルトレーンみたいで、そこに若さもあってととてもいい気分になります。ピアノはもちろんマッコイ、この曲だけでも見つけ物です。
5曲目、出だしのピアノの数小節、この人一流の域に入るような新人ではないでしょうか。知らなかったから、今回かなり驚いています。
どこかに、このアルバムをしっかり評価している人がいるのでしょうね。
聴いたことのない方はぜひどこかで3曲目、聴いてみてください、コルトレーンのサウンドが今でも可能なのです。
6曲目、こちらでは4ビートのオリジナルをアレクサンダーがしっかり吹いて7曲目ではElioのピアノがタイナーみたいにねちっこく、ベースも力強いライン、ここら辺も良いです。

驚くべき技が、まるで隠されたようにあって、それも運が呼び込んだように出会うこと年に数回あるのです。
それがおとずれました。

The Source In  Between / Elio Villafranca

Elio Villafranca(p)
Jeff Carney(b)
Dafnis Prieto(ds)
Eric Alexander(ts)
Yosvany Terry(ss,ts)

1 The Source In Between
2 The Lonely One
3 Oddua Suite
4 Three Plus One
5 In the Dark
6 Faces, Not Evil
7 Resurrection Of The Incapacitated
8 Don't Ever Say Never
9 Luna
10 The Source In Between (Latin Re-Mix)
2007年作品
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あの日に帰る  LIVE AT OPEN THEATER EAST 1993 / K Jarrett

2010-06-07 21:37:45 | 聞いてますCDおすすめ


Mixeの方で、天使のハミングというコミュニティと協力をいただいて立ち上げたけど、誰も来ないのか、消えてしまいました。たぶんある期間コンタクトがないと消滅するのでしょう。
自分で立ち上げたものですから、少し残念、協力いただいた猫実さんには申し訳ありませんでした。
天使のハミングとは、演奏を聴いていると、その音以外の不思議な音が頭の上で鳴り出すという体験を言っているものですが、なかなか受け入れられないですね。
そこでそれを体験したコンサートをDVDで追体験して、それが起こるかを実験してみました。
一杯やったり、リラックスして始めましたが残念ながら、そのような現象は起きませんでした。やはりライブでなければ起こらないのかも知れません。
舞台ではハンブルクから届いたスタンウェイが雨の中置かれていて、それを包むように天手があり普通ででは感がえられない状況でした。



そんな中で始まったパフォーマンスは素晴らしい緊張感で、とにかく合羽をきた客席の我々は音に集中するしかなくて、そうするとそれにキースたちがまるで反応してくれているような演奏になりました。



DVDの解説で森山浩志がこう書いている。その場にいたのでとても嬉しく思うので転記させていただく。

「最高のコンサートだったが、これはファンがつくってくれたコンサートでもある」
とスタッフは口をそろえて言う。ジャズ・コンサートとえば、なにがなんでも口笛と掛け声で参加するものと心得ている連中は多い。た、さすがにキースのファンは違う。聴き入るところは聴き入り、そして万雷の拍手を以って心の湧き上がってきたものをステージに贈り帰すのだ。最初ナーバスだったトリオが、そんなやり取りの中でだんだんと心を解し、音楽に集中していく様が、このビデオには納められている。

真にその通りのライブだったと思い実は記事にした次第です。



この写真の中の茶色の合羽のひとつ前が私です。ずっとキースの映像に残る(まるで関係ないけど)こと少しだけ幸せです。
さて9月23日今度はどんな出会いがあるのでしょうか。

LIVE AT OPEN THEATER EAST 1993 / K Jarrett

Keith Jarrett: piano
Gary Peacock: bass
Jack DeJohnette: drums

1. Introduction
2. In Your Own Sweet Way
3. Butch And Butch
4. Basin Street Blues
5. Solar - Extension
6. If I Were A Bell
7. I Fall In Love Too Easily
8. Oleo
9. Bye Bye Blackbird
10. The Cure
11. I Thought About You



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キースから解き放たれて Ballads / Eric Legnini

2010-06-05 22:41:13 | 聞いてますCDおすすめ


2007年銀座JAZZで観たエリック・レニーニはソウルフルでありながらリリカルでしたが、2年ぶりの新作は一寸違ったイメージです。
随分以前1993年にレニーニの「Antraigues」というアルバムが出たとき、とてもキースに似ていて良いなどと書かれて評判を呼んだものでした。
そんなことで、レニーニのイメージが、本人納得ではないと思いますが出来てしまいました。
最近のアルバムは、それに近付かないようなファンキー路線で進んできました。
それがこの新作、がらりと変えて、でも私は好みです。

1曲目ジェームス・テイラーの曲を弾くと、これがキースの“マイ・バック・ページ”同じ曲効果を持っています。
2曲目はオリジナルのソロピアを弾いて、3曲目がしっかりとスタンダードを弾いて、なんともキースが演ってきたことを真正面から対峙しているように感じます。
そしてそれ、かってキースの様といわれてたレニーニが、臆することなく同じことをして、尚且つキースにとらわれていない、レニーニなのです。

アルバムから出てくる柔らかい音色、ゆったりとしたタッチ、深い揺るがないハーモニー、これはきっとキースを意識しながら、キースと並行して流れる自分の世界を表現したと思えるのです。
そう思いながら聴いていると、7曲目、8曲目のピアノ・ソロがなんと美しく聴こえることでしょう。

キースの影響という視点は、キースがソロ・パフォーマンスをするようになった以後のに出現した、ピアニストがいつも考えることで、その中でそれがどのように反映して、咀嚼して、自分を表現するかが、かなり面白い視点になるのです。

そしてベテランの域に達したレニーニがこのアルバムで示してくれたことが、まさにキースから解き放たれたパフォーマンスだと感じるのです。

随分勝手なこじつけになってしまって、これ私の感じです。(評論ではありません。)


Ballads / Eric Legnini

エリック・レニーニ(p)
トマ・ブラメリ(b)
フランク・アギュロン(ds)

1 Don`t Let Me Be Lonely Tonight
2 Trastevere
3 I Fall In Love Too Easily
4 Amarone
5 Portrait In Black And White `zingaro`
6 I Can`t Get Started
7 Folk Song #1
8 Nightfall
9 In A Sentimental Mood
10 It Could Happen To You
11 Prelude To A Kiss
12 Willow Weep For Me
13 Smoke Gets In Your Eyes
14 Darn That Dream
15 Folk Song #2
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現実だけでは CON LA GUIA DE LO INVISIBLE / Menta,Ascaino

2010-06-04 21:42:34 | 聞いてますCDいいと思う


ショップの試聴システムも進んだもので、100枚ものアルバムが並べられて椅子も置いてあるので、何枚か聴いてみたら気に入ったので仕入れました。
ショップの思惑ピタリかも知れませんが、まるで知らないものを知るには良いシステムです。
チェロとギターのデュオが主体となって、そこにゲストが参加している、基本は、アルゼンチン・モダン・フォルクローレのシーンだそうですが、とてもJAZZ的なフレーズもあったり、基本は草原を眺めえるような、ゆったりしたやさしい世界です。

1曲目、ギターのアルペジオにゆったりとした流れのチェロのデュオ、ゆっくりと語りあう2人が通じあっていることが手に取るようです。
2曲目はアコーディオンではちょっとめずらしいマリアッチ
3曲目ナイロン弦のまろやかなメロディから男性の柔らかいヴォーカル、ポルトガル語らしい柔らかい歌声です。
5曲目、サンバのちょっと調子を外した歌い方、(これあるのですね、スケールが違っている)で始まり、JORGE FANDELMOREという人のヴォーカルは裏声を入れるとボナみたいな柔らかいサウンド、その後のギターのラインはエレベのラインみたいに入りパット・メセニーみたいになります。
歌っている歌手は裏声を使いながら、軽い歌かと思って聴いていましたが、これがとても主張の強い歌に変わっていくのです。この曲結構聴き応えあります。
6曲目は生ギターとピアノで始まりチェロがゆったりと別の側から入ってくるような、とても落ち着きます。
ジャンルを分けることが難しいアルバムがありますが、そうするとなかなか人々に知られないで終わってしまうアルバムがあります。
このアルバムはファンの方々には大人気のアルバムかもしれませんが、私は始めて試聴で買いました。
聴いてこれいいという事は大切にしないと、そのことがなんだか許しの元みたいです。

ここのところは、次から次に起こることの現実的な対応に追われ、1日の端から端まで、現実がつながっているような世界、そんな中にいると、これまでのmonakaラインとは随分ちがってしまいます。どうしようと思いながら中国から帰った日々をすごすと、ほんの僅か、ゆったりした翌日にこれを聞きながら気がつきました。

夢見ているような、もしくは表現している美しい時の(現実には無駄かもしれないけれど、無駄でない)時間がこちらの頭には必要なのです。
私たちは現実の問題に常に対応しなければなりませんが、その人の夢も常に持っていないといけないのです。そしてそれは少しは実現させながら進まないと、きっと上手くいかなくなってしまうのでしょう。
(たとえばこんな音楽を1時間ゆったりと聴くことを決めるというような)

ですから今日は調整をいれて、ある部分は目をつぶって、これを書いています。
やっと、そのゆったり感が戻って、それって結構物理的でしたので、これからの対応の仕方考えられました。

実際あまり読み返し出来ませんので、何を言ったのかひどい文かも知れません。
時間の経過のなかで、余裕がだんだんと出来て来ている感じです。



CON LA GUIA DE LO INVISIBLE

Eugenla Menta cello
Dante Ascalino gutar
gest
CARLOS AGUIRRE
JORGE FANDELMORE
MARIO DIAZ
COQUI ORTIZ
SYLVIA ZABZUK

1. LA GUIA DE LO INVISIBLE
2. LLAMAME
3. RECUERDOS DE RONDA
4. CANCION DE AMOR EN MAYO
5. DIAMANTE
6. PEDACITO DE RIO 1 & 2/ LA ISLA
7. DE PIEDRA Y AGUA
8. TRAMPERO Y MONTE
9. LA DESCONFIADA
10. JUNIO
11. LOS TRES DESEOS DE SIEMPRE
12. DE LA TIERRA
13. LA CHOLA BLANCA
14. CRUZ
15. LA FORTUNA DE MI GUITARRA
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日本に戻っても、だんだんと suite... / Baptiste Trotignon

2010-06-02 21:48:20 | 聞いてますCDいいと思う


中国で新しいものを聴いてそちらで記事にしようとipodに入れていったものは、まるで機能しませんでした。
やはりジャケとかいろいろ手に取って聴くのが私の許容範囲のようでイメージつかめませんでした。
中国から帰って、余裕が出来たのかというと、それが中国の生活をつれてきたみたいで、とてもひどい生活が日常になりつつあります。中国がすぐ隣にあるような、4,5時間で行ってきてください見たいな感じです。
しかしこのblogの趣旨はそのような仕事のぐちではないので、と思うとUP減りそうです。

さてこのアルバム、前作「Share」がとても渋くていいとおもったBaptiste Trotifnonの新作です。
日本に戻って聴き始めましたがだんだんと調子取り戻しつつあります。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/e/8d00d528c25e8f3e1d523222991f3bfa

全作のリズム陣とホーンのマーク・ターナー、変わったのがトム・ハレルに変わって、ジェレミー・ペルトという布陣、実はこのトランペッター顔は見たことけど今度が始めて、2曲目にあっけらかんと凄いソロを取り出し出したのには驚きました。
いつも少し知性が先行するTrotignonですが、このアルバム、ライブ録音でその分熱いピアノプレーが合ってトロティニョンとしては面白い。その分録音がご指摘される方いますがよろしくない。
べーすの音が低い音で弾いているのですが切れがない、3曲目ここでベースの音が切れて低音で響いたらいい感じだったのに残念です。
同じような理由でアルバム全体として、切れの悪い演奏がというか、印象が薄まる演奏がいくつかあるように思います。
(ライブだからみていたらもっと楽しいでしょう。)
このライブは見ごたえあると思います。ドラムス、ベース、ペットとテナーに挟まれたら凄いだろうと思いますが、アリャピアノがいなくなっちゃた。
でそんなライブの楽しさをまさに表したのが4曲目、切れの良いホーン・ユニゾンから始まってペットのそろ、それなりの凄いと思っているとトロティニョンのピアノソロが吹っ切れたようにというか剛直球でくるあたり、ちょっとイメージが違ってこれ凄いです。
そしてこの曲通じて叩き続けるハーランドなど、これはライブの素晴らしさと、ライブ録音の危うさた交差して、でもライブの素晴らしさがしっかり伝わる好盤だとおもいます。

ところで実は余裕がないので困っていますが、写真を2枚。



毎日中国のこんなところで夜遅くまで仕事していましたが(いや実はこれは朝の出勤状況でもっとずっと工場地帯でそこを写すと解ってしまいますので)

助けれれたのが毎日の朝食のこのおかゆでした。




suite... / Baptiste Trotignon

Mark Turner(Ts)
Jeremy Pelt(Tp)
Baptiste Trotignon(P)
Matt Penman(B) Except on 10
Eric Harland(Ds) Except on 10
Thomas Bramerie(B) 10
Franck Agulhon(Ds) 10
Rec. Tracks 1 to 9, July 7-8, 2009, Live at Charlie's Wright (London)
Track 10, July 5, 2009, Live at Sunside (Paris)
(Naive NJ620311)

1. Prologue
2. Part I
3. Part II
4. Part III
5. Interlude
6. Part IV
7. Interlude II
8. Part V
9. Flow
10. I fall in love to easily

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