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千葉の浜辺から(No2)

2006-06-04 13:24:50 | 見て歩き
 関東ふれあいの道は、起点が東京都の高尾山になっていて、一都六県の関東地方をぐるりと一周する1,667キロを144のコースからなり、豊かな自然や優れた文化に触れるのを第一の目的として平成元年に完成した。

 このコースを眺めてみると、海沿いの道は、千葉県と神奈川県の13コースで、そのうち千葉県は6コースとなっている。その中の一つに、ここ一宮(いちのみや)にある「九十九里の砂を踏みしめて歩くみち」と愛称のついた11,9キロがある。
 このコースには、太東漁港の背後の断崖にコースが設けられていて、そこに登ってみた。この日は貴重な晴れ間が広がり、海と空が重なるところまで見晴るかすことが出来た。遠くを大型の貨物船やタンカーが航行していて、こちらからは止まっているように見える。波打ち際の怒涛のうなりも聞こえない。それこそゆったりとした波のうねりが初夏の陽射しに映えていた。

 人はこんな大海原を前にすると、何を感じるのだろう。私は人っ子一人いない山道を歩くときと同じように、大自然の見えない力に怖れを抱く。

参考図書 山と渓谷社1994年8月刊 武村岳男著「首都圏自然歩道」
                                 
              太東漁港、背後の断崖に関東ふれあいの道がある
              
              断崖のてっぺんから、一宮方面の海岸線
              
              同じく太東漁港を俯瞰する
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千葉の浜辺から(No1)

2006-05-30 14:09:26 | 見て歩き
 そろそろ天気予報で「夏日」の言葉が聞かれるようになった。そうなると海が恋しくなる人も多いだろう。

 海好きの娘が一宮にマンションを借りたこともあって、空き室のままでは勿体ないと、雨の日が続く合間を縫って私の一宮通いが始まった。私は、もともと山が好きで、海は俗化の象徴と捉えていた。北アルプスの穂高岳や槍ガ岳という3千メートル級にさして魅力を感じなくなったせいもあって、海に目が向きだしたというわけ。この夏は海を満喫しようと、今は思っている。
                
                一宮の海岸から太東崎を見る。
 
 千葉の海岸線は、外房の銚子市からぐるっと回り込み東京湾沿いの内房をディズニーランドあたりまで528キロほどだという。東京湾沿いに木更津までは京葉コンビナートで埋め尽くされ海浜を楽しむこともままならない。

 それに引き換え銚子から九十九里浜を南下白浜までの外房海岸は、奇岩奇勝に恵まれているわけではないが、穏やかな太平洋のうねりがゆったりとした気分にさせてくれる。
                
                太東崎漁港の突堤に釣り人
                
                太東崎岬付近

                
                太東崎岬付近にうちつける波
 釣り人はもちろんのこと、どうやらサーファーにも好かれているようだ。私は釣りもサーフィンもしない。するのはウォーキング、軽いジョギング、サイクリング程度。
 ものは考えようで、早朝の晴れた海を眺めながらのサイクリングもリラックスして楽しいものだ。観光情報誌などにないものがあれば、ご紹介していきたいと思っています。
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お花見

2006-03-31 15:58:16 | 見て歩き
 3月30日、代々木公園へお花見に行ってきました。自宅の近くにも桜並木があるのですが、今年はなぜか都内の桜を見たくなりました。久しぶりの都内は、相変わらず人が多くめまいがするほどです。
               
 八重洲の大丸で弁当を買って、東京メトロの千代田線で代々木公園にたどり着きました。今日は寒気が通過中ということもあって空気が冷たく感じます。公園の売店で缶ビールを買って、ささやかなお花見の宴としました。人は多からず少なからず適度の人出といえます。
 桜の木の下にブルー・シートが敷かれ、靴や荷物のバックパックで重石にしてあるようで、今夜の場所取りなのでしょう。夜は冷えるかもしれません。ご苦労様!

 風が冷たくなってきて思い出したのが、銀座にある「直久」のラーメンです。先日、娘からここのラーメンがおいしかったという話が出たこともあって、持ち帰りセットをお土産に買って帰ろうとお店に向かいました。ところがうろうろと歩き回ったのですが見当たりません。あきらめて東京駅に出るべく丸の内線の改札に向かっていると、思い出しました。お店はいまでもありました。娘が食べてから20年は経っている筈です。こんな時は何故か懐かしい気持ちになりますね。とはいうものの、記憶がだんだん薄れるという恐怖を味わった日でもありました。
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千葉の九十九里サイクリング・ロードを走る。

2005-04-01 20:58:29 | 見て歩き
 桜の開花がようやく聞かれるようになった。ほぼ平年並みといったところ。九十九里の東端にある飯岡から約10キロのサイクリング・ロードが出来ている。国交省のホーム・ページにも紹介されていて、徐々に延長の予定だそうだ。

 飯岡漁港に隣接して「いいおか みなと公園」があり、そこがサイクリング・ロードのスタート地点になっている。駐車場やトイレは完備しているが、売店の類はない。弁当持参で楽しむところ。春休みと輝く太陽が降り注ぐ今日は、母と子供たちが多く来ている。

 走り出す前に漁港を一回りする。かもめが岸壁に群れていて、映画ヒッチコックの「鳥」を思い出す。かなり大きい。大きなカラス程の体長だろうかやや太めに見える。かもめの大群に襲われる映像から逃れ、今度はこちらが食ってやろうと思うが「かもめ料理」がないことに気づく。見たところ旨そうなのだが。かなり癖があるのだろう。海のカラスといっていいのだろうか。
カラスを食べている人がいる。その人のホーム・ページにもかもめ料理のレシピはなかった。

 サイクリング・ロードを5キロほど走った地点に「かんぽの宿」がある。かんぽの宿も赤字のところが多いと聞く。この宿の前の海は遊泳禁止となっている。なぜそんなところに建てるのだろうか。民間では絶対そんなことはしないだろう。お役所仕事の見本のような宿といえる。建物は10階建てで温泉棟やコテージが付属しているとはいえ料金も高い。

 海沿いのサイクリング・ロードは、初めのうち大海原を眺めて爽快であったが、慣れてくると単調であきがくる。砂浜が延々と続く九十九里は特にそう感じる。とはいえ、適度な運動で気分転換には最適だ。
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春に出会った房総の勝浦

2005-03-15 13:04:53 | 見て歩き
 千葉県の鴨川から少し南下した和田町に、花嫁街道から烏場山(からすばやま297m)に登るコースがあって、低山歩きには最適の山なので、きのう出かける。

 朝、冷えたがいい天気に恵まれ、自宅を9時過ぎに出る。ところが、どこでどう間違えたのか、変だな?と思ったのが勝浦に入ってから。千葉市に住んでおおよそ30年近くにもなっているのにである。時間も正午前になっていた。もう山歩きの意欲は消え失せて、見晴らしのいい場所でお弁当にしようと、勝浦漁港の先に車を走らせる。勝浦は朝市で有名なところ。以前はちょくちょく来たものだ。

 漁港の先には灯台や官軍塚の園地があって整備されている。この官軍塚は、戊辰(ぼしん)の役の末期、熊本藩兵350名の遭難碑として供養されている。展望台やトイレもあり、太平洋がブルーに染まり、漁船が白い航跡を描いている。ピンクの花の彼岸桜、日本タンポポ、野草のオオイヌノフグリが咲き、ウグイスのまだ慣れない鳴き声も聞こえた。陽射しが暖かくここには春が確実に訪れていた。道を間違えたせいで出合ったうれしい時間を楽しく過ごす。
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