亡くなった祖父の意思を尊重してその指示通りにボロのフォルクス・ワーゲンバンで回るロード・ムービー。
レア家にはヘンリー(マイケル・ケイン)、ターナー(クリストファ・ウォーケン)の父、ターナーとその息子ジェイソン(ジョッシュ・ルーカス)、ジェイソンの息子ザック(ジョナ・ボボ)という家族構成で、ターナーは30年も寄り付かなかったのに突然現れる。祖父と祖父の愛犬スカイの遺灰を撒く旅に出る。
その道中でターナーの事情やジェイソンの片足を引きずる原因が明らかになり憎悪を超えて家族の絆が強くなるが、今ひとつ印象に残らない。ヘンリーの死やターナーの現れた理由(想像は出来るが)、ジェイソンが妻と別居していて離婚するということも説明が足りない。原題の「Around the Bend」が「気が狂った」という意味らしいので、それらの欠けているのも仕方がないのかと揶揄したくもなる。
とはいえ、私はロード・ムービーが好きで、この映画のように、アメリカ西部の夕日に輝く赤褐色に塗りこめられた岩山や夜、砂漠のキャンプ場で焚き火を囲むシーンなどを見ると旅心を刺激される。そして全編を彩るカントリー音楽も気分を癒してくれる。
アメリカのごく普通の家族をさりげなく描いていて好感が持てるが、今ひとつインパクトに欠けていて惜しい気がする。それにしてもザックを演じたジョナ・ボボという撮影時6歳の子役は、初出演ながら物怖じしないで自然に振舞っているのには感心する。ザックの父親役のジョッシュ・ルーカスは、ラッセル・クロウの「ビューティフル・マインド」や、いま公開中の「ステルス」にも出ている。ジョーダン・ロバーツの初監督作品。この作品は劇場未公開という。
レア家にはヘンリー(マイケル・ケイン)、ターナー(クリストファ・ウォーケン)の父、ターナーとその息子ジェイソン(ジョッシュ・ルーカス)、ジェイソンの息子ザック(ジョナ・ボボ)という家族構成で、ターナーは30年も寄り付かなかったのに突然現れる。祖父と祖父の愛犬スカイの遺灰を撒く旅に出る。
その道中でターナーの事情やジェイソンの片足を引きずる原因が明らかになり憎悪を超えて家族の絆が強くなるが、今ひとつ印象に残らない。ヘンリーの死やターナーの現れた理由(想像は出来るが)、ジェイソンが妻と別居していて離婚するということも説明が足りない。原題の「Around the Bend」が「気が狂った」という意味らしいので、それらの欠けているのも仕方がないのかと揶揄したくもなる。
とはいえ、私はロード・ムービーが好きで、この映画のように、アメリカ西部の夕日に輝く赤褐色に塗りこめられた岩山や夜、砂漠のキャンプ場で焚き火を囲むシーンなどを見ると旅心を刺激される。そして全編を彩るカントリー音楽も気分を癒してくれる。
アメリカのごく普通の家族をさりげなく描いていて好感が持てるが、今ひとつインパクトに欠けていて惜しい気がする。それにしてもザックを演じたジョナ・ボボという撮影時6歳の子役は、初出演ながら物怖じしないで自然に振舞っているのには感心する。ザックの父親役のジョッシュ・ルーカスは、ラッセル・クロウの「ビューティフル・マインド」や、いま公開中の「ステルス」にも出ている。ジョーダン・ロバーツの初監督作品。この作品は劇場未公開という。