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ジョークで笑わせるのも大統領の資質。

2013-04-30 20:27:33 | 時事

                
 ロイターのよると、オバマ米大統領は27日、毎年恒例のホワイトハウス記者会主催の夕食会で、前髪のある新しい髪型のイメージ写真を披露した。

 大統領は2期目に何か新しいことをする必要があると思ったとし、ミシェル夫人の前髪を合成した写真を公開。「自分ではなかなかいいと思うけど、反応はいまいち」と述べ、会場から大きな笑いを誘った。同夕食会では毎回、大統領がさまざまなジョークを披露する。

 私はアメリカのこういうところが好きだ。日本人では、この間の麻生太郎副総理の黒いハットに黒いコート、それに白くて長いマフラーというギャング・スタイルが秀逸だった。本人は大真面目だったのかもしれないが、見る方は冗談ぽく感じた人も多いかもしれない。本人がジョークのつもりでやったのなら、さすがと言いたい。

 なかなか洒落た格好だったよね。真似してもいいかな。 と思ったくらいだ。我ら高齢者も洒落た格好を研究しないとな。高齢者のいいところは、もう怖いものがない点だろう。早い話、税務署や警察も怖くないし、ごろつきが「命を貰うぞ!」いえば、「どうぞ」と言えるからね。未来の持ち時間が短いからね。

 洒落た格好だと思っていても、変な格好と言われたっていいじゃない。汚らしい格好で女性をじろじろ見るのはよそう。洒落た格好で見る場合は、女性も許してくれるだろう。

子供の食事や弁当を作るお父さんが4割もいる

2013-04-29 13:14:29 | 料理

 今日の読売の朝刊から。農林中央金庫の調査で首都圏に住む子供を持つ父親を対象として、4割のお父さんが食事や弁当を作るイクメン傾向が顕著だという。

 食事に関して「何もしない」という父親は、2006年で28・8%から今回の11・5%へ大幅な減少となった。
 調査は、「父親の食生活」をテーマに、3月16日~24日に首都圏に住む子供を持つ30~49歳の男性400人を対象に実施された。

 この傾向は、ますます割合が増えそうな気がする。しかし、食事や弁当を積極的に作っているのだろうか。嫌味な見方をすると、経済が低迷して収入も増えない。ローンを抱え子供の成長に従い教育費がかさんできて、奥さんも働かなくてはならない。
 朝から家事の役割分担をしないといけなくなる。そんな背景が見えるのは、私だけだろうか。

 男が食事を作ることは歓迎すべき傾向ではある。昔の男のように、食事の支度は女の役割、男が造るなんて沽券にかかわるという古臭いのはもう過去のもの。

 最近、女性の料理研究家がたくさん目につくようだけど、男の料理研究家ももっと出てきそうだ。

 この食事を作ると言うのは、本当に大変だと思う。私は時々作るが、毎日三度の食事を作る奥様方の苦労はよく分かる。特に夕ご飯を何にするか? が悩みの種。

 そこでネットでレシピを探す羽目になる。最近見つけた「e食材辞典」というサイトを参考にしている。ヘルシー・レシピ満載だ。動画で作り方もある。

 ちなみに今夜の献立は、ごはん150g、牛肉と厚揚げと野菜の中国風炒め、茄子とトマトのサラダ、ほうれん草のごま和え、きのこと卵の汁物で合計カロリーは、531カロリー。
 このカロリーだと、いつも私が食べているカロリーの半分以下になるのではないだろうか。しばらくこのヘルシー・レシピを続けてみようかな。


「最も美しい人」、G・パルトローが初選出される。(ロイターの記事)

2013-04-28 12:23:10 | 映画
 
 米ピープル誌が24日発表した2013年版「世界で最も美しい人」に、米女優グウィネス・パルトロー(40)が選ばれた。
 2児の母親であるパルトローは、週5日のエクササイズで健康を維持しており、その効果について、「若く見えるし、力強さも感じられる」とピープル誌にコメント。
 「始めた当初は向いていないと思ったが、今では歯磨きのような当たり前のものになった」と話した。
 
 パルトローが同誌の「最も美しい人」リストに入るのはこれで4度目だが、1位となるのは初めて。
 昨年は歌手のビヨンセがトップで、過去にはジェニファー・ロペス、ジュリア・ロバーツ、ハル・ベリー、ジェニファー・アニストンらも選ばれている。
 
 グウィネス・パルトローは、1972年9月27日ロサンジェルスに生まれた。’91「過ぎ行く夏」で映画デビュー。’98「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー主演女優賞を受賞。ブラッド・ビットとの交際の末、婚約発表したが’97年9月にこれを解消。一時ベン・アフレックとの仲も噂されたが、’03年12月、イギリスのロックグループ「コールドプレイ」のボーカリスト、クリス・マーティンと極秘結婚。’04年5月には女児を出産。(allcinemaから引用)
 
 この人の映画は、二本ほど観たがあまり印象に残っていない。ピープル誌の選考基準がどうなっているのか知らないが、単に美人だけではなさそうだ。演技力や人柄も入るのかな。
             
             

日本人はどこまで若返るのか?

2013-04-27 06:20:53 | 社会

 日本の75歳以上の高齢者の割合が2030年には人口の20%になるという。こういう超高齢社会が世界で初めて日本で実現する。

 2030年といえば17年先、もう手が届くところまできている。年金や介護。医療への対応を急いで対策をとる必要がありそうだ。
 東大の高齢社会総合研究機構は、新しい視点で取り組む必要があるとして、千葉県柏市で市役所とUR都市機構とともに総合的な街づくりを人生90年時代の高齢者の新しい生き方と安心で活力のある社会を目指した取り組みが始まっている。

 この人口比20%の要因の一つに若返りがあると思う。現在76歳の人の歩行速度は、1992年の65歳とほぼ同じで、約10歳若返っていると言う。
 理屈の上でこのまま進み、10年後には76歳の人が20歳も若返って55歳となると一体どういうことが起こるのだろう。

 当然年金問題にも深刻な影響を与えるだろうし、労働市場にも影響があるはずだ。いわゆる高齢者の有効活用の必要性はますます高まりそうだ。医療の進歩や医薬品の開発が進むと健康そうな高齢者が氾濫する。ファッションや観光にお金を使わす施策がいるだろう。

 それに一つ問題になるのは、愛と性だろう。不倫や離婚が増えやしないだろうか。ストレス社会でED患者が多い。その対策として製薬会社は、不能治療薬をいくつか出している。
 それらの特許も近々切れるらしいから、安価なバイアグラなどが出回れば生涯現役が増えることになる。それはそれで福音として歓迎すべきことではあるが。元気な男がそこらじゅうを徘徊して、家庭の崩壊に繋がらないか疑問が浮かぶ。とはいっても、男が元気ということは女にとっても喜ばしいことなんだろうね。

映画「人生の特等席 Trouble with the curve ’12」劇場公開2012年11月

2013-04-25 13:11:43 | 映画

                 
 大リーグのアトランタ・ブレーブスとボストン・レッド・ソックスは、高校生の強打者ボー・ジェントリーを9日後に迫ったドラフトで一位指名を争っていた。

 アトランタのスカウト、ガス(クリント・イーストウッド)は、3ヵ月後に仕事の契約が切れる瀬戸際に立たされていた。ここは強力な選手を見つけて球団に富をもたらす必要がある。しかし、朝一番の放尿も勢いが鈍っている。しかも家具にぶつかったりする。

 スカウト仲間の同僚フィリップ(マシュー・リラード)とは対立気味だった。フィリップは、ガスはコンピューターも使えない老いぼれで引退すべきだと公言していた。

 ガスはそのコンピューターについて次のように言う。「そのプレイヤーの勘も、逆サイドに打てるかもわからない。4打数0安打の選手が翌日普通の顔で戻ってくることもある。それがコンピューターに読めるか? それに今うちに必要なのはピッチャーだ」ガスは見て聞いて判断する。ただ、データーの収集と整理には時間がとられるが、楽しんでいるからいいという。昔気質の頑固おやじ。

 その頑固なところがガスの娘ミッキー(エイミー・アダムス)としっくりいかない理由の一つだった。
 ヤンキースの往年の強打者ミッキー・マントルにあやかってつけたミッキーは、大手法律事務所に勤めて7年間頑張ってようやく共同経営者の地位にも手が届くようになった。 ある日、ガスの親友ピート(ジョン・グッドマン)が法律事務所に訪ねてきて「おやじさんの様子を見てきてくれ。この時季のカロライナはキレイだぞ!」

 ミッキーは、父の主治医に、父が緑内障の疑いがあって精密検査が必要なのを確かめて、カロライナのバックネット裏の木のベンチの父の横に座った。驚き苦い顔のガス。

 父と娘は喧嘩をしながら、過去の真実に向き合い理解しハッピーエンドとなる。妙にお涙ちょうだいにならないのがいい。

 野球の話だから、あまり専門的になると白けてしまうが、ボーはカーブボールを打てない強打者としていて、すごく単純化してあるのがいい。
 実際のところ、カーブボールを予期してそのボールが打てないと言うことは、ドラフトに一位で指名しようとするレベルの男にはいないはずだ。ヒットに出来なくても、ファウルにはできるはず。

 A・ロッドやジョッシュ・ベケットという名前を聞いたり字幕をみて、大リーグに興味のない方には耳障り、目障りかも知れない。ミッキーは、カロライナに来て左腕のピッチャーを発掘。事務所からの共同経営者要請に、携帯電話をゴミ箱に投げ入れて父のあとを継ぐという楽天的なクロージングだった。
           
           
           
           

監督
ロバート・ロレンツ ’02「ブラッド・ワーク」’03「ミスティック・リバー」’04「ミリオンダラー・ベイビー」’06「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」’08「チェンジリング」’08「グラントリノ」’09「インピクタス/負けざる者たち」’10「ヒア・アフター」’11「J・エドガー」などイーストウッドが監督した作品に製作者として参加。この映画が初監督作品。

キャスト
クリント・イーストウッド1930年5月サンフランシスコ生まれ。
エイミー・アダムス1974年8月イタリア、ヴィチェンツア生まれ。コロラド州で育つ。
ジャスティン・ティンバーレイク1981年1月テネシー州メンフィス生まれ。
ジョン・グッドマン1952年6月ミズーリ州セントルイス生まれ。
マシュー・リラード1970年1月ミシガン州生まれ。

芸能人やスポーツ選手は「早死に」の傾向、豪研究者が発表(ロイターの記事)

2013-04-22 13:48:38 | 読書

 芸能界やスポーツ界で活躍した人は早死にする傾向にある──。オーストラリアの研究者が18日、医学誌「国際医学ジャーナル」でこんな研究結果を発表した。
 
 シドニーのセント・ビンセント病院のがんセンター長を務めるリチャード・エプスタイン氏らは、2009─11年の間に米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された約1000件の訃報を調べ、職業と寿命などの関係を調べた。
 
 それによると、俳優とスポーツ選手の平均死亡年齢は77.2歳で、クリエーティブ職の78.5歳、専門・学術職の81.7歳、軍事・政治関連職の83歳に比べて短いことが分かったという。
 
 研究者らはこの結果から、俳優やスポーツ選手らが自分の目標を達成するため、または成功した結果、他の職業よりも多くのリスクを取っている可能性があると分析した。
同研究は「成果主義の職業における名声や功績は、より短い余命という代償によって得られるのかもしれない」としている。

 うん、そうか。じゃあ私なんかは長生きできるなあ。またラジオの聴き書きになるが、大リーグのスター選手の多くは引退後の生活に問題があって自己破産に落ち込む人が多いという。
 
 要するに金銭管理が出来ていないと言うことのようだ。それも黒人選手に多いという。考えてみれば、大リーグの組織は、ピラミッド型でその頂点がメジャー・リーグとなる。10代から這い上がってきてメジャーに登りつめ、年俸も破格の大きさ、生活は勢い派手になる。
 女にもてるし親戚や友達や友達の友達まで気前よく奢ったりしていて、いよいよ引退。引退後の生活も現役時代と変わらず収入がないのに支出がやたら増える。当然、貯金は底をつく。道は自己破産しかない。そして過去の栄光を懐かしみ酒に逃げ場を求め、どうしょうもない飲んだくれと相成る。これでは寿命も縮まるのは必定。

 大リーグ機構も放置できず、若いときからの金銭教育も考えはじめたようだ。人生いいときばかりじゃないし、むしろいいときはほんの一瞬に過ぎないと肝に命じたほうがよさそうだ。

読書「故郷忘じがたく候」司馬遼太郎と「細川忠興」浜野卓也

2013-04-18 13:37:40 | 読書

                
司馬遼太郎の「忘じがたく候」は、3編からなっていて「故郷忘じがたく候」が主題であるが、私はむしろ「胡桃に酒」が興味深かった。

 これは細川忠興(ほそかわ ただおき)とその妻たまの愛憎を細かく描写してある。たまは、明智光秀の三女で、キリスト教の洗礼を受けた細川ガラシャといえば思い当たるだろう。しかも大変な美人で教養豊かだったと言う。

 夫になった細川忠興は、戦に精通していて数々の武功を立てている。一方政治的才能にも恵まれていた。和歌や能楽、絵画に通じ茶人としても利休七哲の一人に数えられる。戦国時代の武将としては有力な才能の持ち主と言える。ただ一つ危惧すべき点は、並外れたやきもち焼きだったことだ。

 嫉妬心は誰にでもあるが、忠興の嫉妬心は病的だ。たまを屋敷の奥深くに住まわせ側近と言えども男は一切口を利けなかった。従って、たまの侍女が取り次ぐことになる。

 その嫉妬心の過激さは二つにエピソードで描かれる。忠興とたまが座敷にいた。寒い日だった。たまが厠に立った。出てきて手水鉢の水で手を洗いながら庭師に声をかけた。
「寒いね」庭師は驚いた。高貴な人から声をかけられてどうしていいかわからない。とっさに「へい、お寒うございますことで」と言った。
 これが庭師のこの世の最後の言葉になった。忠興は激怒して一刀のもとに首をはねた。

 もっと恐ろしいのは、たまが何事も起こらなかったように顔色一つ変えず水で手を洗っていたことだ。この恐ろしいと言うのは、忠興にとってで、忠興は「蔑まれている」という思いに沈んだ。その後、たまは持仏堂に入った。持仏堂は忠興も入れない。忠興を見たくないという一心からだった。

 同じように植木職人にも行っている。ちらりとたまを見たからだという。これではこの世の男を全部殺さないとすまないかもしれない。困った性癖だ。

 こういう男だから、秀吉が大名の奥方を片っ端から犯してるのを聞くと、ますますたまを幽閉するようになる。しかも、もし秀吉がやってきたら自害せよとも言う。爆破装置のある部屋を作ったともいう。

 逆に言えば忠興は、妻を心から愛していて愛おしくて仕方がなかったのかもしれない。美人の妻を持った経験がないからなんとも言えないが、想像するに美人妻だと会社に出勤しても心配で仕方がないのかもしれない。その点、私は気苦労がなかった。幸せと言うべきか。

 忠興がこういう性格だから小説にしても映画やドラマでも主人公にはなり得ないようだ。有能な武将だったのに残念な気もする。
 題名の「胡桃と酒」は、たまがくるみを食べ酒を飲んで具合が悪くなったことがある。つまり食べ合わせが悪かったというわけ。それを比ゆ的に忠興とたまの夫婦仲の悪さを表したものである。
                
 浜野卓也の「細川忠興」は、当然のことながら忠興の戦功や政治的能力、それに文化人としての生涯を描いてある。夫婦仲は悪いとは書いていないし、むしろ睦まじさを強調しいるようだ。

 作家の主観だからどちらでもいいものだが、こうも違ってくると考え込んでしまう。同じ史料の中から作家の洞察力と創造力や想像力で味付けして作品を生んでいく。
 浜野卓也のほうは、どちらかというと教科書に少し物語性をつけたような記述だった。両方を読んで自分なりに消化するしかないのだろう。
 折角細川忠興を読んだのだから、今度は、妻の細川ガラシャについて三浦綾子の「細川ガラシャ夫人」を読むつもりだ。

映画「ザ・レッジ=12時の死刑台 ’11」劇場公開2012年2月

2013-04-15 16:59:02 | 映画

                
 ここにも愛する人のために命をかけた男がいる。刑事のホリス(テレンス・ハワード)は、診断の結果を聞いていた。 
「他の機能は問題ないけど子供はムリですよ」
「生まれつき?」医師は頷いた。
では、一体二人の子供は誰の子供だ。悩みながらも飛び降り騒動の現場に急行した。屋上の小屋の庇に男が立っていた。ホリスは思いとどまらせようと声をかけた。

 男はギャビン(チャーリー・ハナム)だと名乗り語り始めた。「昼の12時に飛び降りないと恋人が殺される」時計の針は、あと1時間20分で正午になると告げていた。
 男が語るのは、やはり男と女の愛憎の成れの果てだった。

 シェイナ(リヴ・タイラー)とジョー(パトリック・ウィルソン)夫妻は、ギャビンの住むアパートに引っ越してきた。ギャビンはホテルの副支配人で、女性従業員が大学の同僚だといって連れてきたのがシェイナだった。
 シェイナは授業料のために働きたいという。シェイナの夫ジョーは、信仰心の篤い原理主義者で、シェイナに肌の露出を禁じたり、禁酒禁煙だし最新流行の音楽もダメときている。夫婦間に漂うのは、息苦しさだけだった。

 シェイナがドラッグにはまり売春までしていた頃に命を救ってくれたのがジョーだという。しかし、ちょっと真面目でちょっとエッチなギャビンに魅かれはじめたある日、 ギャビンの部屋で二人は禁断の行為に進む。二人の関係をうすうす感ずいていたジョーは、ドアの外で行為が立てる音で確信する。それが、ギャビンに飛び降りを強制する。正午、それがタイムリミットだ。

 ギャビンはジャンプする。説得に当たっていたホリスは目をつむるしかなかった。自宅に戻ったホリスは、妻や子供たちと固い表情で食卓につく。
 妻がホリスの弟の精子を人工授精したことに嫌悪し拒否しても何の解決にもならない。と悟ったのかもしれない。
 一人の男が愛のために命を捨てた。愛はそれほど尊いものだと気づいたのかもしれない。

 シェイナ役のリヴ・タイラーがセクシーだった。劇中にもギャビンが「君の唇はセクシーだ」と言うセリフまである。たしかにセクシーな唇だった。お勧めの映画だ。
             
             
             
             
             

監督
マシュー・チャップマンイギリス、ケンブリッジ生まれ。

キャスト
チャーリー・ハナム1980年4月イギリス、ニューキャッスル生まれ。
リヴ・タイラー1977年7月ニューヨーク生まれ。
パトリック・ウィルソン1973年7月ヴァージニア州ノーフォーク生まれ。
テレンス・ハワード1969年3月イリノイ州シカゴ生まれ。

映画「君への誓いThe Vow ’12」劇場公開2012年6月

2013-04-14 16:17:47 | 映画

                
 シカゴ美術館で友人に囲まれて結婚の誓いを述べるのは、ペイジ(レイチェル・マクアダムス)とレオ(チャニング・テイタム)。
「いつも優しくハグし強い忍耐力を持って共に人生を愛すると誓います。言葉が必要な場合は、話し、そうでない場合は沈黙し、お互いのケーキの好き嫌いは認め合って、その温かい心に一生住むと誓います」というのはペイジ。「この愛を生涯貫くと約束します。困難が2人を引き裂いても、再び結ばれる道を必ず探し出すことを魂に誓います」とレオは真剣に告げた。

 こうして二人は車の中で、火傷するほど熱い視線を交わした。外は雪が降り続いていて路面にも雪が積もっていた。信号は赤。熱い視線が体を熱くして、ペイジが「カーセックスをすると妊娠しやすいの」と言ってシートベルトをはずした。
 そのとき、停まっていた二人の車にトラックが滑りながら追突した。ペイジは、頭からフロントガラスを突き破った。

 病院で意識を回復したペイジは、別人になっていた。レオとの出会いから現在までの記憶がすべてすっぽりと抜け落ちていた。ショックを受けるレオだが、記憶を取り戻すために献身的な努力を続ける。
 その努力にもかかわらずペイジの記憶は戻らない。レオの部屋を訪ねて結婚の証拠も確かめるが「知らない人と知らない家に住むこと。すごい重圧だわ」ペイジの心が閉ざされたみたいだ。

 ペイジの心が定まらないまま時間が過ぎて行き、レオは離婚届にサインをする。二人は別々の人生を歩み始める。
 そんなある夕刻、二人は偶然出会う。
「ハイ!」
「ハイ!」
運命の決定的瞬間は、予期しない形でやってくる。二人は新しい道を歩み始めた。さりげなくしかも余情の残るラストだった。

 ただ、問題がないとは言えない。信号待ちしていて突然「カーセックスしよう」なんて考えられない。これは実話だから、実際にそうだったのかもしれないけど、もっと他の理由でシートベルトをはずすことも出来たはず。例えば、買ったチョコレートの包みをバックシートから取り上げるとか。
             
             
             
             

監督
マイケル・スーシー1972年2月アメリカ生まれ。

キャスト
レイチェル・マクアダムス1978年11月カナダ、オンタリオ州生まれ。
チャニング・テイタム1980年4月アラバマ州生まれ。
サム・ニール1947年9月イギリス、北アイルランド生まれ。
ジェシカ・ラング1949年4月ミネソタ州クロケット生まれ。’94「ブルースカイ」でアカデミー主演女優賞受賞。

自分の年齢を意識するとき―――

2013-04-14 16:06:56 | 雑記

                
 自分の年齢を意識して感慨にふける瞬間は、どの年代にもあるのではないかと思う。

 10代の頃は「まだ18か、早く大人になりたい」と思っていたし、20代では?????どうだったか忘れた。多分、女の子に夢中になって年齢なんて考えなかったのかもしれない。

 30代、26歳ぐらいから体は老化への道を歩み始めると聞いていたが「まだ37だよ」と楽天的だった。過去の時間と未来の時間が丁度半分ずつだからね。

 40代、これは仕事も忙しいしお金の面もやりくりに忙しい。肉体的には、疲れが溜まりやすくなってくる。そのくせ他の女性に興味を持ったりする危険な年齢。

 50代は、定年が見えてくるし体力の衰えも顕著。60代、これが意外に開放感に包まれて、人生で一番楽しい年代とも思うこともあった。

 60歳以上になると自分の年齢を意識することが多くなる。健康診断で血圧が高いといわれ精密検査の結果薬を飲み始める。勿論、日々の運動も欠かせない。とにかくだましだまし使っているみたいになる。

 自分の年齢を書くときとか、老眼鏡を買うときとか、政治家や俳優の名前が思い出せないときとか、もっと深刻なのは性的に衰えたと自覚するとき、年齢を意識するのではないだろうか。

 今日(4月14日)新聞に自民党青年局長の小泉進次郎の記事があった。2月11日に復興支援として福島県を訪れ住民の声を聞いて回り、楢葉町で桜の植樹をしたとき「30年後、一緒に花見をしましょう」と言った。この30年後をこともなげに言えることがうらやましいし妬ましい。このとき自分の年齢をいやというほど意識させられる。私の30年後は恐らく無いはずだから。

 自分の年齢を書くときとか、字が見えにくくなったとかは日常のことで慣れていて、もはや身についてしまっている。この30年後というのはどうしょうもない隔たりを感じるからだろう。

 それも一瞬で、大リーグ中継を観ながら昼ごはんに何を食べようかとか、買い物があるとかに移っていくから、人間なんて他愛ないものではある。