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昭和天皇の戦争責任は? ボナ・フェラーズ准将の恋と軍務の狭間で……「終戦のエンペラー」

2013-12-30 15:48:47 | 映画

                 
 日米合作で恐らく日本以外ではあまり注目されそうもない。観た限りでは、特別印象に残らなかった。ではあるが、マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)とこのフェラーズ准将(マシュー・フォックス)が連合軍にいなかったら、日本はどうなっていただろうか。

 天皇の処刑によって国内が不安定になり、アメリカの軍政を敷かなくてはならなくなる。それは占領統治の目的にも沿わない。日本の共産主義化も心配だ。従って、ちょっと背筋が寒くなるのも確かだ。

 公平な映像表現で好感が持てるが、インパクトに欠ける気がする。フェラーズ准将の日本人女性アヤ(初音映莉子)との恋と昭和天皇の戦争責任の証拠を集める軍務との同時進行がやや散漫なところにある。このアヤを演じた初音映莉子も印象が薄い。

 それにしても皇宮警察の威張り方は半端じゃない。フェラーズ准将が関屋貞一郎宮内省次官に会うために、マッカーサー元帥の添え状を持参しているにもかかわらず、しかも敗戦後なのに連合国軍人が皇居に入るには、皇宮警察の許可がいったんだろうか。連合軍総司令官マッカーサー元帥が、日本の皇室に敬意を表したと言えなくもないが? ちょっと解せないことではある。

 このフェラーズ准将は、実在の人物で「1896年アメリカ・イリノイ州生まれ。 太平洋戦争において、心理作戦のプロとして働き始める。1944年マッカーサーの軍事秘書官となり、1945年8月日本進駐。翌年7月に帰国。1947年に発行された「リーダーズ・ダイジェスト」誌には「降伏のために戦った天皇裕仁」と題して、昭和天皇を讃えた。1971年、日本政府はフェラーズに対し、日米親善に尽くした功績を讃え、勲二等瑞宝章を授与。その申請書にはこう書かれていた。「ボナー・フェラーズ准将は、連合国軍総司令部に於ける唯一の親日将校として天皇陛下を戦犯より救出したる大恩人である」とウィキペディアにある。映画では、その辺の事情が描出してある。
              
              
              
              
監督
ピーター・ウェーバー1968年イギリス生まれ。

製作
奈良橋陽子1947年6月千葉県市川生まれ。関屋貞一郎宮内次官(1896~1973年77歳で没)の孫にあたり、息子は俳優の野村祐人。

キャスト
マシュー・フォックス(フェラーズ准将)1966年7月ペンシルベニア州生まれ。
トミー:リー:ジョーンズ(マッカーサー元帥)1946年9月テキサス州生まれ。
初音映莉子(フェラーズの恋人アヤ)1982年3月東京生まれ。
西田敏行(鹿島大将)1947年11月福島県郡山生まれ。
片岡孝太郎(昭和天皇)1968年1月京都生まれ。

まるで子供の喧嘩のような銃弾譲渡の波紋

2013-12-28 16:35:31 | 国際

 好意を仇で返されるというのは、このことかもしれない。もともと銃弾譲渡を発表して欲しくなかった韓国と発表した日本とで子供のような喧嘩をしているように見える。

 詳しいことはニュースで報道されているので割愛するが、朝鮮日報は「日本にとって32万円の弾薬提供はそんなに騒ぐことか」という社説を掲載した。

 縷々説明のあと「韓国軍が国連に弾薬提供を要請した直接の理由は、韓国軍が保護している1万5000人の現地住民の安全を守るためだ。25日には韓国軍の駐屯地からわずか300メートルの地点に迫撃砲弾が落下した。このような状況をよく知るはずの日本が、1万発の弾薬提供を通じ、ありとあらゆる形で「恩着せがましい態度」を軽々しく取り続けるのは、本当に「せせこましい」態度だ。これでは近隣諸国が抱く日本に対する不信と不安はさらに大きくならざるを得ないだろう。日本は今、自らの足元を突き刺していることを知らねばならない」と結んでいる。

 全く唖然とする。むしろ「恩ぎせがましい態度」や「せせこましい態度」をそっくりお返ししたいが、日本の態度もこれ見よがしで品格に欠けていたのを認めざるを得ない。

 たぶん韓国から見ると恥を掻かされたという思いで八つ当たりしているのだろう。日本の自衛隊も韓国軍もPKO活動は同じような内容だったという。工兵や医療活動。

 それでも日本は、融通できるぐらいの銃弾は持っていっていたことになる。韓国は持っていかなかった。これは一体どういうわけなんだろう。韓国のPKOに対する熱意が薄いのか。現地の情勢判断を誤ったことかもしれない。

 激烈な戦闘の末、弾薬がなくなったのなら仕方がないが、一発の銃弾の消費もない段階で銃弾の補充は恥以外のなにものでもない。しかも、日本からの譲渡となれば国内の反発は強く、政権のマイナスにこそなれプラスにはならない。

 で、矛先を日本に向けるというわけだろう。韓国は日本が何をやっても気に食わないのだろうなあ。哀れな国になったよ。ちなみに産経デジタル版によれば、銃弾一発の値段は80円だそうだ。

裏切られた大阪市の民間人公募制度

2013-12-26 16:38:03 | 時事

 とにかくセクハラやパワハラの区長や校長に翻弄されている。民間の感覚で活力を導入しようとしたが、別の活力を引き起こしてしまった。

 ここに頭のネジが緩んだ校長がいる。大阪市立小学校の59歳の校長だ。もちろん男。セクハラで更迭され顛末書に「愛を語る007のような行動をしたと反省」どういうことかと言うと「 女性スパイに対して、情報が入って来るように愛情表現で語りかけ気を引き成果を上げる」とのことだ。父兄からの苦情や提言を求めたというわけ。

 ただ、女性スパイといっているように母親から求めていた。「僕と会えなかったら寂しい?」とぬけぬけとメールまでしていた。ジェームズ・ボンドがボンド・ガールといわれる美人スパイにセックス・サービスをする場面がいつも頭の中を駆け巡り、まるで自分がボンドになった気分でいたのだろうか。ちょっと白昼夢を見すぎだな。
                 
               
 そして「 校長として、公務員として、この経験を戒めを、業務に活(い)かして行きたい」まだ、現職を続ける気でいるよ。ムリ、ムリだよ。59歳でこんなレベルじゃムリだ。それにセクハラ好きは、病気だから治らない。クビだね。

 それにしても「大阪市、公募制度見直しの検討会議初会合 更迭できる制度など議論」らしいが、今まで更迭できない制度だったのが不思議だし、クビに出来る制度も考えた方がいい。税金を使っているんだから当然でしょう。

 大阪市もネジが緩んでいるのかな。さらに記事は、橋下市長は法改正の可能性も含めて議論してほしいとし、「日本全体の行政機構の公募制度のあり方をひっぱっていくぐらいの意気込みで公募制度についてもう一度再構築する」と述べた。いつも意気込みだけは立派なんだけど、結果がついてこない。産経新聞デジタル版より一部引用。

それでも救急車には道を譲ろう……これは韓国の話。

2013-12-24 15:48:09 | 国際

 「それでも救急車には道を譲ろう」こういうタイトルで朝鮮日報に掲載されたコラム。このタイトルだけを見ても、韓国のドライバーの意識が見えてくる。問題は何でわざわざ新聞がコラムで啓発しないといけないのか。 ということ。それは救急車の使い方がかなりひどいらしい。

 象徴的な例をコラムから引用しよう。「コメディアンのカン・ユミさんが、公演時間に遅れたのを理由に釜山の金海空港から広安里まで救急車に乗って移動したことを、最近スマートフォン(多機能携帯電話端末)向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のカカオストーリーにアップし、世論の非難を浴びている」

 日本でも重篤な病気でもないのに救急車を呼ぶ人がいると聞く。まるでタクシー代わりだという非難もある。だからといって、救急車に道を譲らないということはない。

 ところが韓国では、公的機関の救急車もあるが、私設救急車もある。そしてコラムは、「韓国は「救急車両に道を譲る」文化では、相変らず未熟な点が多い後進的社会だ。私設救急車の運営会社や病院の職員たちが救急車を個人的な目的で利用したり、金を受け取って「速いタクシー」などの用途で活用したりしたことが発覚している。こうしたことが救急車に道を譲らない最大の原因だ。
一部の市民が救急車に道を譲るどころか敵対的な眼差しを浴びせるのも、そのためだろう」

 さらに「今年7月15日に7人が死亡したソウル・鷺梁津の排水施設水没事故の際も、負傷者を救助するために向かった救助・救急車両が、道を譲ろうとしない車のために身動きが取れなくなった。そして、その様子はインターネットで公開され、市民の怒りを買う羽目となった。車が道を譲らなかっただけではなく、救助・救急車両の前に割り込もうとする車まで見受けられた。
 この救助・救急車両をめぐる波紋の後に、市民たちがネットにアップした米国やドイツなどの模範事例の動画を見て、われわれ韓国人は恥ずかしい思いをした。そこには、まるで海の水が裂けた「モーセの奇跡」でも見ているかのように車が速度を落として両サイドに退き、救急車が通れるように配慮する場面が映っていた」

 そこで言いたいのは、「モーセの奇跡」は、日本でも起こっているということだ。韓国もひがみ根性の国だから、アメリカやドイツに対しては無条件に褒めたたえる。隣の国日本のいいところなんて分かっていても見向きもしない。そんなことがこのコラムからうかがえる。ドイツなんかは、韓国を大いに嫌っているにもかかわらずにだ。

余情を漂わせる映画「25年目の弦楽四重奏 A LATE QUARTET ’12」

2013-12-22 17:26:06 | 映画

                 
 25年目を迎えた「フーガ」という弦楽四重奏団。ベートーベンの弦楽四重奏第14番作品131の演奏を最後に引退すると言ったのは、チェリストのピーター・ミッチェル(クリストファ・ウォーケン)だった。理由は、パーキンソン病のためという。

 第1ヴァイオリンのダニエル・ラーナー(マーク・イヴァニール)、第2ヴァイオリンのロバート・ゲルバート(フィリップ・シーモア・ホフマン)、ロバートの妻ヴィオラのジュリエット(キャサリン・キーナー)達の動揺は隠しきれるものではなかった。

 このベートーベン弦楽四重奏第14番作品131は、最高傑作といわれあまりにも難しく敬遠されがちだが、高貴で深遠なこの曲に憧れる奏者も多いという。この7楽章を途切れることなくつないでいく奏法に挑戦するピーターたちに危機が訪れる。

 私はクラシック音楽を特に好んでいるともいえず、土曜日の朝と日曜日の朝には、グリークの「朝」とか、ヴィヴァルディの「四季」などの初心者向けとも言える曲を流しているに過ぎない。

 それはともかく、四人の人間でがっちりと構成されていた弦楽四重奏団の骨組みが一つ狂い始めると全てがガタガタと音を立て始める。

 些細なことからロバートが浮気をして、ジュリエットと夫婦喧嘩の挙句一時別居の危機に直面する。また、第1ヴァイオリンのダニエル・ラーナーがゲルバート夫妻の一人娘アレクサンドラ(イモージェン・ブーツ)を指導しながら、この二人は男と女の関係に発展する。それを聞いたロバートは激昂する。そういうきしみ音を乗り越えて、演奏会当日を迎える。

 この映画で注目したのは、ラーナーがアレクサンドラに、曲を理解するにはベートーベンの伝記を読む必要があると言って分厚い本を手渡した。技巧的には上手な人は一杯いる。では一体何故聴衆に受け入れられないのだろうか。
 それは奏者の魂の叫びがないからだ。そのためにはまず作曲家を理解し、その曲の真髄を感得すべきというのがラーナーの気持ちだろう。

 これはすべての芸術についても言えるのかも知れない。楽器の演奏は、出演俳優が自ら演奏しているらしい。全曲ではないが、撮影の一部分のようだが必死に練習したそうだ。俳優というのは、素晴らしい素質を持っているからこそできるんだとあらためて理解させられた。

 特に感心したのは、クリストファー・ウォーケンで久々の好演ではないだろうか。私の心に残る映画となった。
劇場公開2013年7月
            
            
            
            
            
            
監督
ヤーロン・ジルバーマン出自不詳。劇映画としては、これが最初の監督作品。

キャスト
フィリップ・シーモア・ホフマン1967年7月ニューヨーク、フェアポート生まれ。’05「カポーティ」でアカデミー主演男優賞受賞。
キャサリン・キーナー1959年3月フロリダ州マイアミ生まれ。’05「カポーティ」でアカデミー助演女優賞ノミネート。
クルストファー・ウォーケン1943年3月ニューヨーク市クイーンズ生まれ。’78「ディアハンター」でアカデミー助演男優賞受賞。
マーク・イヴァニール1968年9月ウクライナ生まれ。
イモージェン・ブーツ1989年6月イギリス、ロンドン生まれ。

医療機関によって違いすぎる料金

2013-12-19 16:16:32 | 健康

 久しぶりに鯛を三枚に下ろした。それはサラダ感覚で食べたい魚料理「鯛のポワレ ソース・ラヴィゴット」を作るためだった。それが裏目に出た。

 うろこを取るときに人差し指にえらの骨が刺さった。引き抜いたが、一部が残ったのか痛みが消えない。そこで二日後、近所の皮膚科で取ってもらった。取るといってもピンセットでほじくリ出すだけ。小さな白い骨の破片が出てきた。この手術料が、14,900円。私は一割負担だから、1,490円を支払った。これで完治すれば何の疑念も生じなかった。ただ、あの程度でこんなにとるのか。と思ったくらいだ。

 ところが指先を押さえてみると異物が残っているような痛みが感じられる。そこで五日後、再診に行った。「ああ、あと二・三日で治りますよ」と言って骨が残っていないことも強調した。ああこれで治ると思ったが、一向に痛みが引く気配がない。

 それから三日後の今日、別の皮膚科へ行った。睫毛エステをやっているのかやたらに睫毛が目立つ可愛らしい女医先生だった。「ちょっとやってみましょう」と言って、ピンセットでほじくり始めると細い小さな黒っぽい骨を取り出した。やっぱり残っていたのだ。

 最初の皮膚科の先生はなんなんだ。しっかり見極めないで国から診療報酬をむしりとっている感じだ。ちなみに睫毛の可愛い先生は、手術料4,700円だった。ぼったくり医師の三分の一ではないか。もう、ぼったくり医師へは行かない。機会がある毎にぼったくり医師を口コミで自然淘汰に追い込むしかないのかもしれない。

どこでも嫌われる幼児への性的いじめ。デンマーク映画が描く「偽りなき者」

2013-12-16 17:53:24 | 映画

                 
 この映画の場合、幼稚園児の何気ない嘘が教師の人生を狂わせて行く。病的な性器露出症というのはあるが、ここでは園児のクララ(アニカ・ヴィタコブ)が教師のルーカス(マッツ・ミケルセン)が性器を露出して見せたと言ったのが始まりだった。

 それを聞いた女性園長は、警察に通報すると共に父兄にも説明した。そうなるとルーカスは、変人で気持ちの悪い男ということになり、あらゆるところから出入り禁止を宣告される。
 しかし、ルーカスは怯まなかった。

 スーパーマーケットでは、「来るな出て行け!」と言われて殴られても、その店に戻って殴ったやつを殴り返し「食料が買いたいだけだ」と血だらけの顔で睨みつける。ルーカスは、何もしていないのだから逃げる必要がない。小さな村では、かなり勇気がいることだ。

 そもそもどうしてこうなったのか。ちょっとおませなクララは、父親の親友でもあるルーカスが好きなのかもしれない。クララはプレゼントを用意して男の園児たちがルーカスとふざけてルーカスを押し倒したところへクララは唇をルーカスの唇に押し付けた。

ルーカスはクララに言い聞かせた。
「贈り物は男の子にあげろ」
「私からじゃない」とクララ。
「クララと書いてある」
「誰かのイタズラよ。私じゃない」
「そうか。じゃ、ママに渡すか、イタズラした子に返しなさい。それから唇にキスはダメだぞ」
「私じゃないわ。ウソつきね」とクララは平然と言い返す。
この子が大きくなったらどんな女になるのだろうと不安になる。

 子供はウソをつかないと信じる大人を手玉に取る園児。人間はウソをつくということをしっかりと見極める必要がある。と言いたいらしい。この映画でもルーカスから詳しい事情を聞く場面がない。大人は頭からルーカスが悪いことをしたと思い込んでいる。

 こういう話はわれわれの現実の世界でも起こりうることだろう。話は別のところへ飛ぶが、刑務所でも小児への性的な犯罪や成人へのレイプは忌み嫌われると聞く。犯罪にランク付けは意味がないが、少なくとも弱者への虐待的犯罪者はいじめの対象になるのは確かのようだ。

 デンマークといってもあまり馴染みがないので、興味を持って観ていた。結論はどの国も同じということだ。携帯電話があり、夫婦喧嘩があり、スーパーマーケットがあり、恋がある。

 それにワイルドな自然もある。そこには野生の鹿が生息していて、成人すれば父親から銃がプレゼントされ狩の許可が出る。太古からの自然が息づいているのがうらやましい気がした。

 とは言っても日本でも山梨県まで行くと野生の鹿を見ることが出来る。今年の夏、山梨県北杜市白洲町にある篠沢大滝キャンプ場付近の林道で鹿を目撃した。

 主役のマッツ・ミケルセンは、この作品で’12カンヌ国際映画祭男優賞を受賞している。2013年3月劇場公開のデンマーク映画。
           
           
           
           
監督
トマス・ヴィンターベア1969年5月デンマーク、コペンハーゲン生まれ。

キャスト
マッツ・ミケルセン1965年11月デンマーク生まれ。
クララ役のアニカ・ヴィタコブは出自不詳。

あばずれニコール・キッドマンの過激シーンに注目「ペーパーボーイ」

2013-12-11 16:38:04 | 映画

                 
 180センチの長身は、女優としては高すぎるのが難点ながら、こんな美女な滅多に見られない。しかも、演技力も高レベルという存在。

 その彼女が蓮っ葉なあばずれ女を演じている。本人は、演技の幅を広げたいからだという。確かにいつも同じ役柄では、進歩も発展もない。ニコール・キッドマンは上品な顔立ちだから、あばずれ女となるとかなりどぎついメイキャップが必要だろう。そのとおりの濃いアイシャドウと小雨なら防げるような長い睫毛と濃い化粧は別人だった。

 この女シャーロット(ニコール・キッドマン)は、死刑囚ヒラリー(ジョン・キューザック)と婚約していて、彼の無罪を信じているようだ。
 1969年フロリダ州モート郡の夏。嫌われ者の老保安官が殺される。その犯人とされ死刑を宣告された死刑囚がヒラリーだった。

 若いジャック(ザック・エフロン)は、親父ww(スコット・グレン)の地元新聞社を手伝っているが、シャーロットからの手紙を受けてニューヨークの新聞社勤めの兄のウォード(マシュー・マコノヒー)と同僚のヤードリー(デヴィッド・オイエロウォ)が帰郷する。目的は、ヒラリーのえん罪を晴らすためだった。

 映倫のR-15+の指定もあることから、セリフやシーンにきわどいものがある。そして人間の奥深くに潜む業をあぶり出そうとしている。

 キッドマンがここまでやるか。というシーンは特筆モノだ。刑務所でヒラリーとの面会シーン。ヒラリーの卑猥な言葉に反応して、非接触のオーガズムに達する表情の気恥ずかしさ。ジョン・キューザックの射精の瞬間の演技。

 面会室にはジャック、ウォード、ヤードリーが同席していて三人三様の表情が面白い。わざと目をそらしたり、意味もなく鼻を掻いたり、驚きの表情でキッドマンを凝視したりと様々。ジャックはシャーロットに惚れてしまうがどうなることやら……。この映画はかなり評価が分かれているようだが、私には印象に残った映画の一つになった。劇場公開2013年7月
             
             
             
監督
リー・ダニエルズ1959年12月ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。

キャスト
ザック・エフロン1987年10月カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポ生まれ。
ニコール・キッドマン1967年6月ハワイ、ホノルル生まれ。’02「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演女優賞受賞。
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。
ジョン・キューザック1966年6月イリノイ州エヴァンストン生まれ。
デヴィッド・オイエロウォ1976年4月イギリス、オックスフォード生まれ。
スコット・グレン1941年1月ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。

今夜一人殺す予定だ。告解する殺人者「コンフェッション 復讐の暗殺者」2011年テレビ・ドラマ

2013-12-07 21:27:09 | 映画

                  
 エピソード10話からなる約60分のテレビ・ドラマ。ミニ・シリーズ物だろう。1話約10分の放送で、実質6分の内容と思われる。しかし、これがセリフに緊張感があって、あっと驚く結末も用意されている。

 教会に一人の男(キーファー・サザーランド)が訪れ告解室で多くの殺人と今夜の殺人予告も告白する。驚く神父(ジョン・ハート)を尻目に善と悪と神の係わりについて執拗に問いただす。この世で殺されて当然の人間を殺して、何故神の許しを得られないのか? 神父自身にも過去に取り返しのつかない経験をしているのではないか? それを話してくれないと、今夜の殺人を実行しなくてはならない。

 神父の告白は驚くべきものだった。この短いドラマを殺人場面をフラッシュバックさせながら、セリフでスリルとサスペンスを盛り上げる手法は斬新そのものだ。驚きのドラマだった。絶対一見の価値がある。
            
            
            
監督
ブラッド・マーマン1953年6月カリフォルニア州ハリウッド生まれ。

キャスト
キーファー・サザーランド1966年12月ロンドン生まれ。
ジョン・ハート1940年1月イギリス、ダービシャー、チェスターフィールド生まれ。

韓国の一流ホテル・マンが日本人観光客に戻ってきて欲しいと言うけれど……

2013-12-05 16:36:55 | 国際

 去年に続いて今年も年末恒例の「NHK紅白歌合戦」も韓国の歌手は一人も出ていない。これについて韓国のメディアは、ぶうぶう言っているらしい。韓流が人気だからといって日本の歌謡ショーにまで文句を言う筋合いはない。出す出さないはNHKが判断することだ。

 日本にこれだけ嫌韓感情が充満しているのが分かれば文句は言えないはず。それでも文句を言うという幼稚なメディアだ。

 さて、ホテル・マンの嘆きだが、日本人観光客の減少を埋めるように中国人観光客が来ているらしい。ところが、安いホテルにしか泊まらないし、値切るしマナーも悪いといい日本人観光客が待ち遠しいらしい。韓国人が中国人を悪く言うが、日本人観光客からはみやげ物屋や食堂でぼったくりの値段をつけているらしい。 目くそが鼻くそを悪く言うのと同じで、韓と中はお互い様だろう。戻ってほしいと言うのなら、大統領をはじめメディアも行儀を良くすることと、ぼったくりをなくすことだ。

 朝鮮日報日本語版の社説に「マニュアルがない社会、マニュアルを守らない社会」というタイトルで警鐘を鳴らしている。最後のくだりを引用してみよう。

 「ドイツでは道路に他の車が走っていない場合でも、バスの運転手は決められた速度を守り、速度を超過することは絶対にないが、韓国人がそれを目にした場合、間違いなく誰もがイライラするだろう。しかし安全と秩序は基本マニュアルをしっかりと守ることから始まる。マニュアルが確立され、それを守る国にならなければ、先進国とはいえないのだ。
 韓国は「パルリパルリ(早く早く)」と「追い付き追い越せ」の精神で、短期間で後発国から先進国になろうとしている。そのためか、数百万人の人命被害を出しかねない原子力発電所から、一般家庭での都市ガスの管理に至るまで、マニュアルに従わず何となくやってしまうことがあまりにも多い。マニュアルを守らない社会は先進国の入り口までは一気に到達しても、そこから真の先進国になることはできないのだ。われわれも基本原則をしっかりと守る訓練をやるべき時を迎えている」

 この社説から見る限り、韓国はまだ先進国ではないと認識する必要があると説いているが、国民は最早先進国の一員と思い込んでいるようだ。したがって自分たちよりGNPの低い国へ行ったとき上から目線で対応するから嫌われている。

 といって中国や韓国を非難の目で見ていると墓穴を掘るかもしれない。マニュアルといえば、事故の多いJR北海道、打音検査を怠った中日本高速道路会社やいろんなところで問題が噴出している東京電力も入るかな。マニュアルがあっても無視しているから先進国面は出来ない。日本も基本からやり直しだな。