これまでリビー・デイ(シャリーズ・セロン)は、全米からの見舞金や事件を題材にした出版の印税で生きてきた。ところが残金は500ドルにも満たないと弁護士から告げられる。
そんな折、一本の電話で呼び出され話を聞く。それは「殺人クラブ」という事件マニアの集まりで、弁護士や刑事、会社員など真面目な職業の人々だという。これを主宰するライル(ニコラス・ホルト)によると、28年前リビー・デイの家族惨殺事件について真犯人は別にいるのではないかという疑問がある。ぜひ、協力してくれと言う。
この事件では真犯人として兄ベン(コリー・ストール)で服役中ということもあるが、生活費がない身では協力費を当てにするしかない。
事件は1985年カンザス州の牧場で母親ベティ(クリスティナ・ヘンドリックス)と娘二人が惨殺され、生き残ったのが兄ベンとリビーだけ。目撃者とされる8歳のリビーの証言が決定的となり兄ベンは服役することになる。そして28年後、意外な事実が明らかになる。
「ハリウッドスター屈指のエレガンスな美貌とスレンダーに引き締まった体で女性人気も高いが……」とウィキペディアにあるが、この映画ではベースボール・キャップにジーンズというおおよそエレガンスとは無縁な出で立ちの役柄をこなす。
こういう役ならシャリーズ・セロンでなくてもいいが、この映画の製作に係われば出ざるを得ないか。暗い映画なのは間違いない。
シャリーズ・セロンの過去にも忌まわしい事件を経験している。それはアル中の父親を母が射殺すると言う事件だった。母は正当防衛で無罪だった。
そういう体験がこの映画の製作にかかわったのだろう。それに俳優を目指しているとき仕事がなくて、かなり貧しい生活も体験しているようだ。それらを併せてみると、まるで自分の生い立ちそっくりで思い入れが深くなったのだろう。
難を言えばちょっと息を呑むスリルに欠けているかな。
監督
ジル・パケ=ブランネール出自不詳
キャスト
シャリーズ・セロン1975年6月南アフリカ生まれ。
ニコラス・ホルト1989年12月イギリス、イングランド生まれ。
クロエ・グレース・モレッツ1997年2月ジョージア州アトランタ生まれ。
コリー・ストール1976年3月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
クリスティナ・ヘンドリックス1975年5月テネシー州ノックスヴィル生まれ。
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