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海外ドラマ「ザ・プラクティスThe Practiceシーズン2」

2011-04-30 12:59:54 | 海外テレビ・ドラマ

              
 地位ある男の思わぬ暴力行為、ヤクを飲み込んだ女の運命、18時間後の死刑執行の留保を待つ死刑囚、子供二人を殺した男、ベンツでひき逃げした男、ギャングの掟の暴行死、殺人事件をめぐって恋人で検事のヘレン(ララ・フリン・ボイル)と激しく対立して破局を迎えるボビー(ディラン・マクダーモット)など、裁判に係わる検事や弁護士、それに裁判官も毎日どろどろとした人間の恥部にまみれながらも職責を果たそうとする。

 時にはボビーの事務所でも激しいやりとりと罵声も飛ぶ。そうこうしているうちに、リンジー(ケリー・ウィリアムズ)の強烈なストレートのパンチは、ボビーにとっても驚愕の出来事だった。
 なにせリンジーは、持分を要求してきたのだから。ボビーにとって、開業したのは自分であり協力者は事務員のレベッカ(リザ・ゲイ・ハミルトン)だったからだ。「事務所を作ったのは俺なんだぞ!」と思うボビー。

 リンジーは事務所の改革が必要だと訴える。リンジーは告白する。かつて肉体を許したボビーに今でも思いを募らせていると。個人的感情もそれに何よりこの事務所の仲間が好きだと。

 それぞれの思いを胸に毎日の弁護士活動は続けられる。ボビーは、各人の持分を発表し、やり方も今までと変わる事はないと宣言する。ジミーは不平を言ったし、レベッカは嬉しそうに礼を言った。

 この映画の監督は信頼できると思った。それは、中国人のクリーニング店のやりとりに現れている。ユージーン(スティーヴ・ハリス)が持ち込んだワイシャツが縮んだと不平を店主に告げた。店主が「あなたが太ったんだ」という。押し問答のあと、他人のワイシャツを誤ってユージーンに渡したことがハッキリする。それでも店主は謝らない。

 むしろユージーンを非難する。今の日中の関係とよく似ていて面白い。この監督は、中国人ばかりでなく日本人もよく見ているようだ。ユージーンが事務所で、中国人の訛りを笑っていると、ジミーが言う。「日本人だってなまってる。スシ・バーでサケを頼む日本人は笑えるよな」というものだ。訛りがきついぜ! というところだろうか。

 事務所を発展させたいリンジーは、事務所の模様替えを断行する。そこで出てきたのが、大手法律事務所からの依頼だった。原告1300人のアスベスト訴訟だった。リンジーは、辣腕を発揮して思うような条件でそれを事務所にもたらす。
 エレノア(カムリン・マンハイム)も加わって、リンジー、ジミー、リザは抱き合って喜ぶ。シーズン3からは、それが描かれるのか。楽しみではある。
         
         
         
         
製作総指揮
デイビッド・E・ケリー1956年4月メイン州ウォーターヴィル生まれ。妻は、ミシェル・ファイファー

キャスト
ディラン・マクダーモット1961年10月コネチカット州ウォーターベリー生まれ。
マイケル・パダルコ1954年12月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
リザ・ゲイ・ハミルトン1964年3月ロサンゼルス生まれ。
スティーヴ・ハリス1965年12月イリノイ州シカゴ生まれ。
カムリン・マンハイム1961年3月ニュージャージー州キャルドウェル生まれ。
ケリー・ウィリアムズ1970年6月ロサンゼルス生まれ。
ララ・フリン・ボイル1970年3月アイオワ州ダヴェンポート生まれ。

懐かしのポップス「As time goes by 時の過ぎゆくままに}

2011-04-27 13:46:57 | 音楽

              
 1931年にブロードウェイ・ミュージカル「エヴリバディズ・ウェルカム」の中で歌われた。1942年製作の映画「カサブランカ」のテーマ曲になり、酒場のピアニスト役サムを演じたドーリー・ウィルソンが歌って広く知られるようになった。ちなみに、「時の過ぎゆくままに」と訳されるが「時が経っても」が実際の意味だとウィキペディアにある。

 ハンフリー・ボガード(リック)がイングリッド・バーグマン(イルザ)に、今でも愛していると打ち明けながらいう「Here's looking at you. Kid(君の瞳に乾杯!)」日本人にはちょっとキザに思われるが雰囲気はグッド。
 一度は女性に使ってみたい言葉。女性からは言われてみたい言葉になるのだろう。アメリカ映画協会の名セリフベスト100(2005年)の中に、この映画から6個が選ばれているのも名作の証か。

 渋く声のいいハンフリー・ボガード、見とれるほどの魅力的なイングリッド・バーグマン。強い印象を残した映画だ。
            
 それに、わたしの好きな曲「カサブランカ」。これはバーディ・ヒギンズが歌っていて、登山に向かう真夜中の車でよく聞いたものだ。

 このバーディ・ヒギンズは、1946年フロリダ生まれ。’81年にレコード・デビュー。大好きな映画「カサブランカ」に触発されて書いた「カサブランカ」がヒット。甘い歌声とソフトな旋律のポップスでAORシンガー・ソングライターとして注目を集めた。代表曲は「キーラーゴ~遥かなる青い海」。

 映画の中のサム役のドーリー・ウィルソンで「As time goes by」をバーディ・ヒギンズで「カサブランカ」をどうぞ。

映画「ザ・ダイバーMen of Honor’00」劇場公開2001年5月

2011-04-25 14:00:12 | 映画

              
 久しぶりに背筋がしゃきっとする男の映画を観た。アメリカ海軍で黒人初の「マイスター・ダイバー」となった男の実話の映画化。

 カール・ブラシア(キューバ・グッディングJr)は、小作人の息子として生まれ父親の「なんとしても海軍で成功してこい。二度と戻ってくるな!」の言葉を背にバスに乗り込んだ。

 そして入隊した海軍は、偏見に満ち溢れていた。案の定カールも船のコックに回された。白人兵が陽気に甲板から海に飛び込んで騒いでいた。白人兵と黒人兵は、曜日で区別されていた。

 この日は、白人兵の曜日だったが、ルールは破るためにあるとばかり白人兵の白眼視の中、海に飛び込んだ。この艦にはマイスター・ダイバーのビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)がいた。ビリーの目も差別主義者のものだった。

 カールを捕まえようと水兵が追うが、カールの泳ぎは素早く強靭だった。艦長はそれを見ていてカールを「泳ぎが速く、胆力もある」ということで掌帆員に任命した。

 これに気を良くしたカールは、厚かましくもダイバーになりたいと艦長に直訴する。黒人がダイバーになるのは難しいといいながら、艦長は推薦状を書いた。これから始まるビリーと仲間の偏見に加え、ダイバーとしての過酷な訓練。この不屈の精神力は見習いたいが、とても出来そうにもない。並の人間ではとても出来ないと悟らされる映画だった。
           
           
           
           
           
           
           

監督
ジョージ・ティルマンJr1969年1月ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。

キャスト
ロバート・デ・ニーロ1943年8月ニューヨーク生まれ。’80「レイジング・ブル」でアカデミー主演男優賞受賞。
キューバ:グッディングJr1968年1月ニューヨーク、ブロンクス生まれ。’96「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞受賞。
シャリーズ・セロン1975年8月南アフリカ生まれ。’03「モンスター」でアカデミー主演女優賞受賞。

映画「The NC Don't Fade Away’10」劇場未公開

2011-04-19 09:12:42 | 映画

              
 邦題のNCは、ノースカロライナ州のこと。何でこんな題名になったのかよく分からない。確かに物語の背景は、ノースカロライナの小さな町だがNCとすることもないだろうと思う。「ノースカロライナ」でもいいのではないか。「The NC」では、最初から客を否定しているみたいだ。

 それはともかく、この映画もなんでこんな作り方をするのだろうと言う疑問が湧く。ロサンゼルスの怪しげな裏町の夜。一人の男が金品を奪われて殺される。男が絶命するまでに、ここロサンゼルスに戻るまでの過去を振り返る。

 音楽プロデューサーのジャクソン(ライアン・クワンテン)は、父クリス(ボー・ブリッジス)の入院で故郷ノースカロライナに帰郷する。父はガンで手遅れだった。父と子の絆が再び築かれ、ジャクソンの旧友とも親交が戻る。
 そういう中で出会ったのは、キャット(ミーシャ・バートン)だった。彼女の故郷に残って? という願いも断り、父の死後ロサンゼルスに戻って災難に合う。

 彼の死後キャットも飛び降り自殺をする。そのとき、天使(といっても、スーツを着た男)が現れ大きな館に案内される。そこには、父やキャットもいた。死後の世界。こんな描き方をしないといけないのか? 疑問が湧く。もっとリアルな現実感を伴ったヒューマン・ドラマにできなかったのかとも思う。

 ファンタジーならそれなりの描き方もあろうというもの。死というものをファンタジーで補って中途半端で終っている。劇場で公開しても興行収入を見込めないから、DVDなら観る人もいるだろうという魂胆が見えてくる。配給会社の姑息な手段で、題名もお座なりの所以だろう。
           
           
           
           
監督
ルーク・カスダン

キャスト
ミーシャ・バートン1986年1月ロンドン生まれ。
ライアン・クワンテン1976年11月オールトラリア、シドニー生まれ。
ボー・ブリッジス1941年12月ロサンゼルス生まれ。

海外ドラマ「ダメージ Damagesシーズン3 ’01」NHKBS2010.9.13~30放送

2011-04-14 13:10:51 | 海外テレビ・ドラマ

              
 巨大なネズミ講詐欺事件を主謀したトビン家のあるじが死に、残された家族の葛藤を軸に、その管財人となったパティ・ヒューズ(グレン・クローズ)とトム(テイト・ドノヴァン)に加え、パティと別れて検事となったエレン(ローズ・バーン)が交錯する。

 パティ・ヒューズは、トビン家の家を差し押さえアンティーク家具の競売も行う。トビン家にとって唯一の望みは、残された現金の確保だしパティにとっても同じだった。その攻防の中から人間の影の部分が浮かび上がってくる。

 この強烈な個性を持つパティ・ヒューズも、破廉恥なほど人間性に欠陥を抱えている。息子マイケル(ザカリー・ブース)と同棲しているジル(ウェンディ・モニツ)が妊娠したので、密かに息子と引き離そうとする。その提案を応諾したジルは、50万ドルの小切手を手にする。しかし、ジルはマイケルと手を切るどころか、新車を買い家まで購入する。

 パティの詰問にも、ジルは開き直って見せる。屈辱に耐えられるパティではない。ジルを逮捕させ未成年との性交で法律違反の罪に陥れる。歯向かう者や邪魔な者を徹底的に排除するこのパティの気質は生来のものだった。これがシーズン3のラスト・シーンで明かされる。

 シーズン4はあるのか? トムも殺されたことだし、ラスト・シーンから見るとこのシリーズは終るのかも知れない。個人的には、これ以上パティ・ヒューズを見たいとは思わない。
 しかし、ぐいぐいと引っ張っていくパティ・ヒューズの存在感は、エミー賞受賞の原動力になったことは確かだろう。それを演じたグレン・クローズも、一区切りだと感じているのかもしれない。相手を深い井戸の底から射すくめるような鋭い目つきが印象的だった。
            
            
            
            
            
グレン・クローズ(パティ・ヒューズ)
ローズ・ベーン(エレン・バーンズ)
テイト・ドノヴァン(トム・シェイズ)
キャンベル・スコット(ジョー・トビン)
マーティン・ショート(レナード・ウィンストン)
ザカリー・ブース(マイケル・ヒューズ)
ウェンディ・モニツ(ジル・バーナム)

映画「恋する履歴書 Post Grad’09」劇場未公開

2011-04-04 15:25:33 | 映画

              
 ようやく大学を卒業した。さて、就職活動と張り切るライデン(アレクシス・ブレデル)は自信満々だった。ライデンと言う男のような名前だが、青い瞳のキレイな女の子。

 ところがその就職活動思うようにはかどらない。猫の糞の件で父親ウォルター(マイケル・キートン)が、向かいのCMディレクターの男の家に怒鳴り込む。ライデルは、その男に興味を示す。

 ボーイフレンドのアダム(ザック・ギルフォード)は、ミュージシャンの道を進むか。コロンビア大学の法科を目指すか悩んでいた。そしてある日、ライブハウスでギターを弾きながら歌うことになった。
 ライデンも行くはずだった。ところが、ライデンは向かいの男と過ごしていてアダムの演奏に行かなかった。アダムはライデンの家の前で待っていて言った。「君は僕の人生で選択肢に入っていない。これで終わりだ」

 その後、ライデンには第一志望の出版社から「空きができたから来ないか?」の誘いに勤めることになる。ところが、コロンビア大学の法科に進んだアダムが忘れられず、思い切ってニューヨークに旅立つというお話。

 どこにでもある話で新鮮味はない。それに、演出が荒っぽくご都合主義で主演のアレクシス・プレデルの青い目の魅力がなければまったく観るところがないと言ってもいい。
           
           
           
           
           

監督
ヴィッキー・ジェンソン生年や出身地は不明。

キャスト
アレクシス・ブレデル1981年9月テキサス州ヒューストン生まれ。
ザック・ギルフォード1982年1月イリノイ州エヴァンストン生まれ。
マイケル・キートン1951年9月ペンシルベニア州コラオポリス生まれ。

懐かしのポップス「And I Love You So」

2011-04-01 13:50:19 | 音楽

               
 ペリー・コモのヒット曲。ベリー・コモは、1912年5月18日生まれ。理髪店の見習いからのご自慢を経て、大エンターテイナーという人生。全米ナンバーワンを14曲も出している。

 この曲も大ヒットした。ソフトで温かみのある歌声は、クリーンなイメージとともにファンを掴んだ。私も大好きな歌手の一人で、このLPも持っている。この歌声を聴くと、その時代が鮮やかに蘇ってくる。なぜかほっとする。もう少し齢をとると、涙を流すかもしれない。ペリー・コモは、2001年5月12日88歳で生涯を閉じた。

AND I LOVE YOU SOをYouTubeでどうぞ

And I love you so
People ask me how
How I've lived til now
I tell them I don't know
I guess they understand
How lonely life has been
But life began again
The day you took my hand

And yes I know how lonely life can be
The shadows follow me
And the night won't set me free
But I don't let the evening get me down
Now that you're around me

And you love me too
Your thoughts are just for me
You set my spirit free
I'm happy that you do
The book of life is brief
And once a page is read
All but love is dead
That is my belief

And yes I know how loveless life can be
The shadows follow me
And the night won't set me free
But I don't let the evening bring me down
Now that you're around me