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お酒のイメージは? これからの夏、カクテルなどはいかが?

2013-06-27 15:44:26 | 料理

 日本酒、焼酎、ワイン、リキュールなどアルコール飲料にはそれぞれ個性があって独特のイメージを抱かせる。

 例えば、日本酒。レシピのイメージは、刺身、おでん、天ぷら、鍋料理など和食だし、音楽は演歌をイメージするはず。日本酒にフランス料理とジャズという取り合わせは考えたくもない。

 そこで夏はビールと決め付けないで、カクテルもいろんな味が楽しめる飲み物だろう。
 で、夏に備えて試飲と相成った。最も一般的なリジェ・クレーム・ド・カシスを使った二品。

 まず、とにかく作り方の簡単なルジェ・カシス・ソーダ。
ルジェ・クレーム・ド・カシス45mlを氷を入れたタンブラーに注ぎソーダ適量を混ぜるだけ。甘口でアルコール度8度以下。アルコールの苦手な人も一杯ぐらいなら大丈夫だろう。私には甘すぎる。
                
次は、チンザノ・カシス。
 チンザノ ベルモット エクストラドライ40mlとルジェ・クレーム・ド・カシス30mlを氷を入れたタンブラーで混ぜ、ソーダを注ぐだけ。こちらは甘すぎずカシスを控え目にしておけばすっきりとした味わいになる。
                
 さて、これらのカクテルを飲むステージは? やはり海辺かプールサイドだろうか。あるいは、エアコンの効いたレストランで、海を見ながら飲むのが雰囲気があっていいかな。
 それにBGMはなに? それはお好みでと言うしかない。ハワイアンでも、サンバでも、あるいは癒し系の静かな曲でもいい。ああ、それからこのカクテルは、赤系だから服装には気を配ろう。

世界終末時計!?

2013-06-24 18:02:05 | 雑記

 ウィキペディアから引用すると 『世界終末時計(せかいしゅうまつどけい、Doomsday clock)とは、核戦争などによる人類の滅亡(終末)を午前零時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である。
 実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表される。「運命の日」の時計あるいは単に終末時計ともいう。

 日本への原子爆弾投下から2年後、冷戦時代の1947年にアメリカの科学誌 Bulletin of the Atomic Scientists (直訳すれば「原子力科学者会報」)の表紙絵として誕生した。
以後、同誌は定期的に委員会を設けてその「時刻」の修正を行っている。すなわち、人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、逆に危険性が下がれば分針が戻されることもある。

 1989年10月号からは、核からの脅威のみならず、気候変動による環境破壊や生命科学の負の側面による脅威なども考慮して針の動きが決定されている。
 終末時計はいわば仮想的なものであり、Bulletin of the Atomic Scientistsの新年号の表紙などに絵として掲載されているが、シカゴ大学には「オブジェ」が存在する』


 この時計では、創設時の1947年は7分前だった。いちばん余裕のあったのが1991年の17分。ソビエト連邦崩壊、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体などで緊張が緩和した。

 そして直近の2012年は、5分前となりイランや北朝鮮の核拡散の危険性増大や福島第一原子力発電所事故などで終末に近づいた。

 地球の消滅が50億年後といわれているが、人類が自らの手で終末を迎える愚かさだけは避けたいものだ。核問題や食糧危機、環境破壊などだ。これらはそれぞれの国の自覚や英知で切り抜けなければならない。
 そうでなければ人類の未来はない。人類のいない地球を想像すると建物や橋梁、鉄道線路、道路という建造物は朽ち果て樹木や雑草が生い茂り見事な大自然が誕生しているだろう。

MADE IN PRCって、知っていますか?

2013-06-21 15:40:32 | 時事

 朝のTBSラジオでこれを取り上げていた。街頭でのインタヴューでほとんどの人が知らない。何とかひねり出した答えは、プエルトリコが一番多かった。私もなんとなくそういう感じに見える。

 正解は、「中国」。People's Republic China(中華人民共和国)の頭文字を取ったもの。あの物議をかもす中国。だからといって中国が悪いわけではない。

 むしろ日本の輸入業者や販売業者が、消費者を目くらましにしているところがあるのではないだろうか。ネットでは、Made in Chinaとするよりもこの方が売り上げが上がったという書き込みもある。とにかく日本人のほとんどは、中国産を極度に敬遠しているのは確かだ。

 考えてみれば、このPRCは正当な表記であることに間違いはない。ただ、今までの慣習もあり、いきなりPRCでは買う人は戸惑うばかり。ある人は、PRC(China)とすればいいと提言している。日本の景品表示法の「不当表示」に当てはまるかどうかも微妙らしい。
 となれば、消費者はこの表示を覚えておいて商品を選別するしかない。特に食品には注意が必要だろう。

働く女性のスーツ姿にパンツ・スタイルが増えた。

2013-06-19 17:22:29 | 社会

 以前からスーツ姿にパンツ・スタイルが増えたようだと思っていた。洋画を観ても働く女性、弁護士、検事、管理職、テレビ界などの女性で、総じて黒いスーツのパンツ・スタイルに白い独特にデザインされたブラウスという姿に新鮮味と爽やかなお色気も感じていた。

 ブラウスの着こなしが第二ボタンまで外して胸元を開き、そこへ小ぶりのネックレスをさりげなく見せるという憎らしい演出も効果的だ。それに靴のヒールを加味すると脚も長く見せられる。日本人にはうってつけのスタイルだろう。

 これに関連する記事を見つけた。それによると1960年代にヨーロッパの高級ブランドがパンツルックの女性用スーツを発表。1970年代にはアメリカでもパンツスタイルを取り入れる女性が増える。

 1990年代に至り日本国内の婦人服ブランドでパンツスーツがヒット。2000年には、終業後のデートや合コンも踏まえた装いが浸透。紳士服店が女性用スーツを作り始める。

 つまり仕事でも日常生活でも着られる“着回し”の利く衣料品ということ。それにバブル崩壊後の景気低迷も重なり、制服や更衣室がなくなり女性であっても通勤スタイルのまま仕事をするという事態になった。

 考えてみれば、これは男と同じ勤務スタイルになっただけだ。男はスーツにネクタイ。スーツは毎日変える必要もない。せめてワイシャツとネクタイで変化をつけるぐらいだ。

 女性もスーツスタイルならブラウスとネックレス、時には化粧も変化の材料になるかもしれない。イヤリングはつけないほうがいい。
 女性も毎朝服選びで悩まなくてもいいように思うが。衣装持ちの女性には不満かもしれない。でも、私は女性のスーツ姿には好感が持てるよ。
               

映画「いつか眠りにつく前にEVENING ’07」劇場公開2008年2月

2013-06-17 16:53:50 | 映画

                 
 時にハッキリしたり、また夢を見るような混濁した意識に包まれながら、やがて訪れる永久の眠りの前に人はどんなことを思うのであろうか。

 病の床に臥せるアン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は、「ハリス」という名前をよく口にするようになった。ニナ(トニ・コレット)とコニー(ナターシャ・リチャードソン)姉妹は、今まで聞いたこともない名前だし、しかも「バディ」を殺したとも言う。謎の多い母の言葉。その言葉が気になるニナ、過去の母のことを詮索しないほうがいいと言うコニー。

 40年前の出来事はアン(クレア・デインズ)がロードアイランド州ニューポートの海沿いにあるバス停に降り立ったところから始まる。
 豪華な別荘が点在するここニューポートで、バディ(ヒュー・ダンシー)の姉ライラ(メイミー・ガマー)の結婚式に出席して、ライラのために「タイム・アフター・タイム」を歌うためだった。

 ここで出会ったのがハリス(パトリック・ウィルソン)だった。が、二人は結ばれなかった。死の間際に甦るかつて愛した人の面影。
 それでもアンは娘たちに「人生に過ちなんてないのよ。怯えないで!」

 ニナは妊娠していて恋人と結婚するか、あるいは堕胎するか迷っていた。姉のコニーからは、根無し草のようだと揶揄もされていた。
 そんなある日、老いたライラ(メリル・ストリープ)が訪ねてくる。アンと昔話に懐かしい時間を過ごしたあと、玄関ホールでニナの問いかけに「お母様の人生は完璧よ。あなたを生んだもの。お母様のすべてを知ることはムリだけど、間違いなくとても豊かな人生よ」
ニナは呟く「変なことを口走るの」
「人間は謎めいた生き物よ。最期には多くのことにこだわらなくなるの」とライラ。
ニナが「本当にそう思う?」
「ええ、老人の言葉を信じて!」」とライラ。

 母と娘の年代の違いを埋めるもの、それは時間と人生経験といえる。娘は母のたどった年代にならないとそのときの母の気持ちは分からない。そこに人生経験が加わると、はるかな先の母の年代を見通せるようになる。年を重ねていくと深い思いやりが見られるのはそのためだ。

 娘二人は、母の死によって、母のように強くなった。そしてニナに子供が生まれる。一人が去り、一人が誕生する。

 それにしても老年のライラを演じたメリル・ストリープには感心する。玄関ホールから階段を昇る場面は、実に自然に老年を演じていた。階段を昇る前に周囲に目をやりながら、たどたどしい足取りで昇っていった。勿論降りるときも老女だった。ストリープ自身は、まだ64歳だからまだ老け込む年齢ではない。何をやってもそつがない。

 もう一つ、気になる仕草が見えた。それは女性同士だが、相手の前髪が垂れているのを優しく後ろへ撫でながら整える仕草だ。ニナとコニー姉妹。老いたライラとアン。老いたライラとニナでもそれがあった。
 そう思いながら今日(6月16日)のニュース、ロシアのプーチン大統領が「私はかもめ」で有名なかつての女性宇宙飛行士テレシコワにその業績をたたえる表彰をした。(いまごろなんで? とも思うが。政治的利用?)

 それはともかく、映像ではどこかで献花していて終わったあと金髪の少女の前髪をやはり後ろに撫でていた。これは欧米の親愛の情の表現の一種なんだろか。ふとそう思ったが、どうなんだろう??
            
            
            
            
                   

監督
ラホス・コルタイ1964年4月ハンガリー、ブタベスト生まれ。

キャスト
クレア・デインズ1979年4月ニューヨーク生まれ。
ヴァネッサ・レッドグレーヴ1937年1月ロンドン生まれ。
トニ・コレット1972年11月オーストラリア、シドニー生まれ。
ナターシャ・リチャードソン1963年5月ロンドン生まれ。トニー・リチャードソン監督とヴァネッサ・レッドグレーヴとの間に生まれる。
パトリック・ウィルソン1973年7月ヴァージニア州ノーフォーク生まれ。
ヒュー・ダンシー1975年6月イギリス、イングランド生まれ。
メイミー・ガマー1983年8月ニューヨーク生まれ。母がメリル・ストリープ。

カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したレズビアン映画『アデルの人生』の魅力

2013-06-15 20:48:32 | 映画

          
ニューズウィーク日本版は次のように伝えている。
[2013年6月11日号掲載]
 先週のフランス南部は愛に満ちあふれていた。同性婚合法化に伴い、男性同士の初の結婚式がモンペリエで行われ、その直前にはカンヌ国際映画祭でレズビアンのカップルを描いた『アデルの人生』(アブデラティフ・ケシシュ監督)が最高賞のパルムドールを獲得した。
 
 同作は前評判も高く、審査員の満場一致で受賞が決定。人気グラフィックノベルを原作に、15歳の高校生アデル(アデル・エグザルコプロス)と、年上の美大生エマ(レア・セドゥ)が恋に落ち、やがて別れを迎える数年を描いている。
 
 評論家らの注目を集めたのは中身そのものより、女同士の濃密な10分間ものセックスシーン。のぞき見趣味、ポルノという批判もあり、「監督のあそこが画面に見えた感じ」と語る女性批評家もいた。原作者ジュリー・マローも「ポルノ」「私を落ち着かない気分にさせた」「ばかばかしい」とブログで批判した。
 
 しかし審査員長のスティーブン・スピルバーグは「これは素晴らしいラブストーリー。だから私たちには、こっそりと見るのが恥ずかしいことではなく、特別なことに感じられた」と称賛。その性描写も含め、エグザルコプロスとセドゥだからこそ卓越した作品に仕上がったと指摘した。「配役がちょっとでも違えばうまくいかなかっただろう。感性豊かな映画監督の完璧な選択だ」
 
 パルムドールの発表では例年は監督のみのところ、ケシシュと共に2人の名前が呼ばれた。本来なら女優賞も与えたいという審査員の思いからだ(カンヌでは、最高賞と他の賞が重複できないという規則がある)。
 
 新進女優のエグザルコプロスは知名度が一気にアップ。受賞後は「みんなに寛容というものを示せたらうれしい」と語った。
 
 セドゥは憂いを含んだ瞳と丸っこい鼻が印象的なフランスの若手注目株。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』などハリウッド作品にも出演し、最近では仏映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』で、アントワネットに思いを寄せる朗読係を演じた。
 
 彼女がインタビューで語ったところでは、セックスシーンは作り物の性器を着けて臨んだという。困ったのは観客席に父親を見つけたときだ。「父は『すごく良かった。あのシーンは見なかったけど』って言って、私も『もちろん見なくてよかった』。『ああ、見なかったよ』『見なかったわよね』って......」
体当たり演技も、1人の娘としてはやはり恥ずかしいものか。

 こういう映画は、賛否が拮抗するのは致しかたがないだろう。それにしても50年前に遡れば濃厚に描くレズビアン映画なんて考えられなかった。
 また、作っても映倫の規則もあり、上映できるかどうか分からなかっただろう。私は好んでレズビアン映画を観るわけではないが、谷崎潤一郎原作の「卍(まんじ)」を1964年に増村保造監督、若尾文子と岸田今日子で撮ったものを観た。原作に忠実な作りで濃厚とは程遠いなんとも淡白な描写だった。原作そのものもそれほど濃厚ではなかったが。
当時と現在では、わいせっつの基準も変わってきているせいもある。

 スピルバーグが 「エグザルコプロスとセドゥだからこそ卓越した作品に仕上がった。配役がちょっとでも違えばうまくいかなかっただろう。感性豊かな映画監督の完璧な選択だ」

 このコメントは、私にはピンと来ない。実際に映画製作に携わったものしか分からない感覚かもしれない。ということは、映画監督として配役が如何に重要かという指摘でもある。

 それにしても、こういう役が舞い込んできたらどういう風に考えるのだろうか。私には想像もつかない。恐らくこの映画は、日本で劇場公開されるはずだ。

 それと レア・セドゥの出演作「美しき棘」「マリー・アントワネットに別れをつげて」「ミステリーズ/運命のリスボン」を観ることにしよう。
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海外ドラマ「ホームランドHOMELAND シーズン1 1~6 ’11」

2013-06-14 16:44:59 | 海外テレビ・ドラマ

                 
 死刑執行が間近に迫る死刑囚ハサンからテロ組織の情報を得ようと、バグダッド刑務所の看守に手を回して独房の扉に開けられた小さな四角い穴に近づいたのはCIAエージェント、キャリー・マティソン(クレア・デインズ)。

 CIA本部でのブリーフィングで、陸軍特殊部隊がテロリストの基地を急襲して全滅させた。鍵のかかった部屋を捜索したところ、8年も幽閉されていたアメリカ兵を発見した。このアメリカ兵は、海兵隊の前哨狙撃兵のニコラス・ブロディ軍曹(ダミアン・ルイス)であることが分かった。

 生き残りはたった一人だけだった。クレアは死刑囚ハサンから聞かされた「兵隊の中に祖国を裏切る者がいる」 まさにニコラス・ブロディ軍曹を指していた。しかし、軍はブロディ軍曹を英雄として生還を祝った。

 シーズン1の1から6までの展開は、クレアの直属の上司ソール・ベレンソン(マンディ・パティンキン)。CIA長官ディヴィッド・セスティース(ディヴィッド・ヘアウッド)。ブロディの家族、妻ジェシカ(モリーナ・バッカリン)、娘ディナ(モーガン・セイラー)、息子クリス(ジャクソン・ペイス)。それぞれの悩みや喜びをとりまぜながら、ほどよい緊張感とともに見応えのあるものになっている。

 なお、この作品は第64回プライムタイム・エミー賞の最優秀男優賞にダミアン・ルイス、最優秀女優賞にクレア・デインズが受賞している。さらに、第69回ゴールデングローブ賞でも、テレビドラマ部門で受賞している。
            
            
            
            
            
監督
TV界の7人の監督による。

キャスト
クレア・デインズ1979年4月ニューヨーク生まれ。’94「若草物語」で映画デビュー。’96「ロミオ&ジュリエット」で人気を博す。
ダミアン・ルイス1971年2月ロンドン生まれ。
モリーナ・バッカリン1979年6月ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。
ディヴィッド・ヘアウッド1965年11月イギリス、バーミングァム生まれ。
マンディ・パティンキン1952年11月イリノイ州シカゴ生まれ。
ジャクソン・ペイス 
モーガン・セイラー1994年10月シカゴ生まれ。

結婚に「トイレの証明写真」を義務付けとニューズウィーク日本版

2013-06-12 16:04:41 | 時事

 「トイレの証明写真」? 一体どういうことなんだろう。 と首をかしげる。

記事は次のように書かれていた。(一部引用)
『屋外排泄が一般的なインドでは「トイレ持ち」の男は結婚に有利。深刻なトイレ不足の解消にも一役買っている。自分たちと同じように、女性もトイレを使う必要があるなんて信じられない。それがインドの男たちの考えだ。
 インドでは女性が公共トイレを使う場合、お金を払わなければならないことがほとんどだ。もちろん男性ならそんなことはない。ムンバイの中心部にある公共トイレは、女性用より男性用のほうがずっと多い。

 英字日刊紙タイムズ・オブ・インディアによれば、インド中部マディヤプラデシュ州のセホーレでは、自治体主催の合同結婚式に参加する新郎は自宅トイレの横でポーズを取った写真を持参することが義務付けられている。
 
 インドでは屋外で排泄をするのが非常に一般的で、この国に来た観光客が最初に目にする光景の一つだ。列車の往来が激しい線路沿いでも、線路脇の側溝や斜面でも人々はうずくまっている。通り過ぎる列車の傍で、顔までサリーをまくり上げて用を足す女性もいる。
 
 5つ星ホテルの近くのビーチをちょっと歩くと、砂浜がトイレになっている。デリーやムンバイのような混雑した都市でも、スラムの住民が空き地やゴミ捨て場を臨時トイレとして使っている。ムンバイでは用足しの最中にヒョウに襲われる人もいる。
 
 健康に及ぼす影響は深刻だ。WHO(世界保健機関)によれば、約6億2600万人のインド人が屋内トイレを利用できずにいる。その数は、「トイレなし人口」2位以下の18カ国の合計の2倍以上だ。何トンもの排泄物が下水道で処理されることなく、給水システムにしばしば流れ込み、下痢などの病気を引き起こす(インドでかかる病気の約10%は、危険な水や不衛生が原因となっている)。
 
 しかしセホールの政策から分かるように、最近のインドはこの問題に真摯に取り組んでいる。ジャイラム・ラメシュ農村開発相の下、インド政府は10年以内に屋外排泄を撲滅するという目標を掲げる。
 
 それでも状況の深刻さと悪化する水不足のせいで問題はなかなか改善されず、新たな排泄物処理技術の開発がどうしても必要だ』

世界25億人がいまだトイレのない暮らし、深刻な身の危険もとCNNも記事。
 英慈善団体のウォーターエイドによると、トイレがない地域はアフリカのサハラ砂漠以南とアジアの国が大半を占め、アジアの人口の半分以上は不衛生な環境に置かれているという。こうした地域の住民は、地面や川や道路脇などの屋外や、不衛生な施設などで用を足すほかない。
 
 世界銀行の推計では、こうした衛生問題の代償はアフリカ諸国で年間55億ドル、インドでは538億ドルにも上る。一方、世界トイレの日の推進団体によれば、衛生設備はコスト効率が極めて高く、1ドルの投資に対して5ドルの見返りがあるという。世界のトイレ危機の解決は、強力な政治的リーダーシップと、衛生インフラおよび教育への投資にかかっていると同団体は訴えている。

 さて、私の認識も甘い。家屋にはトイレがついているものと思い込んでいた。テレビや冷蔵庫があるにもかかわらずトイレがない。しかも女性用がない。公共のトイレなら女性用、男性用があっても構わないが、住まいにまで区別するとは想像を絶する女性蔑視だ。こういう感覚は一朝一夕に変わるはずもないから、教育で変えるしかないのだろう。

 さて、わが国の総理大臣は自らセールスに精を出している。外国訪問の大きな目的の一つという印象だ。原子力発電や新幹線形の鉄道輸出、それに道路やライフラインなどに積極的に見える。
 こういう国を挙げてのセールスは、日本は中国や韓国に遅れを取っているといわれている。積極的にやったらいいと思う。

 スリランカで今年高速道路が開通した。この道路は、日本と中国の援助で出来たものだ。そこを走ったスリランカの人に聞くと、中国が作った道路は波が打っていたという。すぐに改修されたらしいが。

 日本製の道路は滑らかで快適だったそうだ。日本の技術力は、現場力と共に世界のトップクラスだ。特に現場力が優れていると聞く。そろそろ日本もこの劣悪なトイレ事情の改善と教育に力を入れてもよさそうに思えるが。
   

読書「紳士の黙約」ドン・ウィンズロウ

2013-06-11 17:20:30 | 読書

                 
 長身、髪はブロンド、脚が長くて美人といえばカリフォルニア・ガールにとどめを刺すらしい。ここアメリカ西海岸、サンディエゴのパシフィック・ビーチでは無尽蔵に存在する。それはそれで興味深い対象ではあるが、私立探偵のブーン・ダニエルズにとっては、サーフィンも命の次に大事なものになっている。

 八月のパシフィック・ビーチの海面は鏡のように真っ平ら。早朝から男たちが集まってきて、勤務前か勤務後の波乗りの期待は裏切られる。この早朝の時間帯は「ドーン・パトロール(朝焼けサーフィン)」といって若く活きのいい年代が独占、その後の時間は「紳士の時間」として中年の少し手前の男として一番油の乗った年代に譲られる。

 ブーンもそろそろ紳士の時間に仲間入りが見えてきた。そのブーンに二つの殺人事件が舞い込んでくる。ブーンは、容疑者として尋問されたり、事件に深入りしたために手足を縛られて海に放り込まれたりしながらも、弁護士で美人のペトラとベッドで戯れる至福の時間を過ごしたりする。

 著者本人もサーファーでいたるところでサーフィンの薀蓄が披露される。サーファーが読むと極上の時間を過ごせると絶賛する人もいる。

 さて、折角カリフォルニア・ガールに触れたことでもあり、ビーチ・ボーイズの「カリフォルニア・ガールズ」を聴いてください。懐かしく感じる人も多いのでは……


一部のアメリカ人の行動には理解不能!?

2013-06-09 16:00:46 | 時事

 ロイターの記事。『全米ライフル協会(NRA)は、パイ菓子をかじって銃の形にしたことで停学処分を受けたメリーランド州に住む8歳の少年にジュニア終身会員の身分を与えた。少年の弁護士が30日明らかにした。
 少年の停学処分を聞いた同州の州議会議員(共和党)が、550ドル(約5万6000円)を払ってNRAのジュニア終身会員を少年にプレゼントしたという。
 少年は、学校の朝食プログラムの時間にパイ菓子をかじって銃の形にしたとして、今年3月に2日間の停学処分を受けていた。弁護士は「少年がかじったパイ菓子よりも、むしろアイダホ州やフロリダ州の形の方が銃に似ている」と主張し、学校の処分に抗議している。
 少年の弁護士は、州議会議員からのこのプレゼントについて、良い子だが少しやんちゃな少年にとって素晴らしいものだとし、銃器の正しい扱い方を学んでくれるだろうと述べた。少年の家庭は銃を所有していないという』

 
 停学処分、少年の弁護士の言い分、州議会議員のプレゼントなどちょっと首をかしげる。ライフル協会にはジュニア会員もいるとは知らなかった。

 確かに西部開拓時代の伝統として銃に対する感覚は、私とはかなり違うだろうことは分かっている。それでも学校や公共の場所で銃の乱射事件が頻発していることを思えば、州議会議員のジュニア会員プレゼントはどうにも理解しがたい。議員だからライフル協会から寄付金もあったのかもしれない。

 学校も校則でモノを銃の形にすることを禁じているのだろうか? こちらはまた神経質すぎる気がする。弁護士も弁護士らしい弁明がないものか。

 仮にこの少年がパイ菓子を性器の形にかじったとすれば、どんな処分が待っているのだろうか。

 一部ではあっても、アメリカ人のやることには理解不能の部分があるなあ。そういえば、欧米人の知能は、100年前からかなり低下しているという記事を読んだような記憶がある。

 6月8日にまたしてもカリフォルニア州サンタモニカで男が銃を乱射したというニュースが流れた。やれやれ、アメリカの夜の一人歩きは勿論、真夜中に車でコンビニへ行くのも相当な勇気が必要な気がしてきた。(笑)