五番目として札所五番の語歌堂(ごかどう)も細い道を入ってここも十字路の角にあった。ここには仁王門があった。本尊の准胝観世音菩薩(じゅんていかんぜおんぼさつ)は、語歌堂と西国札所十一番上醍醐寺のみとある。慈覚大師の作と伝えられ、長寿や心の迷いを救う功徳があるとされている。
語歌堂の名前に由来は、ある時観音堂で旅の僧と長興寺の大旦那である本間孫八が和歌の奥義を語り合っていたが、明け方に僧はかき消すようにいなくなった。孫八は、旅の僧が聖徳太子の化身と悟り、語歌堂と名づけた。この長興寺は250メートル離れたところにある語歌堂の納経場所である。
六番目は札所四番の金昌寺である。ここは山裾のお寺らしいお寺だった。立派な仁王門が迎えてくれる。1300体以上の石仏や慈母観音(子育て観音)で有名。本尊は、十一面観音像。室町時代の作と言われる。
仁 王 門
本 堂