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デジカメ持って小旅行 秩父札所めぐり 1番四満部寺(しまぶじ)から10番大慈寺(だいじじ)まで(3)

2010-05-29 13:01:07 | 見て歩き

 五番目として札所五番の語歌堂(ごかどう)も細い道を入ってここも十字路の角にあった。ここには仁王門があった。本尊の准胝観世音菩薩(じゅんていかんぜおんぼさつ)は、語歌堂と西国札所十一番上醍醐寺のみとある。慈覚大師の作と伝えられ、長寿や心の迷いを救う功徳があるとされている。
 語歌堂の名前に由来は、ある時観音堂で旅の僧と長興寺の大旦那である本間孫八が和歌の奥義を語り合っていたが、明け方に僧はかき消すようにいなくなった。孫八は、旅の僧が聖徳太子の化身と悟り、語歌堂と名づけた。この長興寺は250メートル離れたところにある語歌堂の納経場所である。
         
 六番目は札所四番の金昌寺である。ここは山裾のお寺らしいお寺だった。立派な仁王門が迎えてくれる。1300体以上の石仏や慈母観音(子育て観音)で有名。本尊は、十一面観音像。室町時代の作と言われる。
         
          仁 王 門
         
         
          本 堂

デジカメ持って小旅行 秩父札所めぐり 1番四満部寺(しまぶじ)から10番大慈寺(だいじじ)まで(2)

2010-05-26 11:39:44 | 見て歩き

 三番目に訪れたのは、七番札所法長寺。本堂を牛伏堂とも言われ諸説あるようで、ある説では牛が伏して動かなくなり、去ったあとから十一面観音像が現われたことに由来していると言われている。
 秩父札所最大のこの本堂は、江戸時代の平賀源内の原図を元に設計されたと言われている。本堂の中に観音堂があるという珍しい造りで、観音堂には本尊の十一面観世音像が安置されている。
           
           法長寺正門
        
         本 堂
        
        本堂の中が見られないので本尊の写真を掲示してある
        
        こんなものもある。牛伏堂由来の石像

 四番目は、九番札所明智寺(あけちじ)。何の変哲もない十字路の角にある小さいお寺。建久二年(1191年)明智禅師の開創と伝えられる。このお寺は安産子育ての観音菩薩として有名らしい。本尊は、如意輪観世音菩薩
        
         明智寺

デジカメ持って小旅行 秩父札所めぐり 1番四満部寺(しまぶじ)から10番大慈寺(だいじじ)まで(1)

2010-05-24 10:42:17 | 見て歩き

 今年最初の30度を越える暑さになった21日、秩父三十四箇所霊場めぐりに出かけた。国道299号線から秩父地方に入ったので、番号順と言うわけに行かない。8番西善寺(さいぜんじ)がまず初め。秩父市は秩父札所めぐりに力を入れているのか、標識が完備されている。細い道を進んで駐車場に着くと先客の車が停めてあった。こちらは三人のグループ。 門の入口に「当山は霊場につき、物見遊山の者、酒気帯びの者境内に入ることを禁ず」という恫喝の標識に少し脅える。わたしは紛れもなく、物見遊山の者だからだ。しかし、入る。
 このお寺は、文暦元年(1234年)開創といわれる。本尊は十一面観世音菩薩で、ほかに阿弥陀三尊が祀られている。欄間には彫刻の模様がたくさんあったので、掃除をしていたおばさんに聞くと奥に聞きに行ってくれた。返事は「分からない」だった。分からなくても当たり前だが、私が物見遊山者と見破られて適当にあしらわれたのかとも思った。私のひが目か。ここには埼玉県指定の天然記念物樹齢およそ560年、幹周り2,9メートル、樹高9メートルの「コミネモミジ」がある。新緑の葉っぱを大きく広げていた。駐車場からは、夏のような強い日差しに霞む武甲山の姿が眺められた。
         
          本 堂
         
          欄間の彫刻
            
             コミネモミジ
         
          武甲山を望む

 次に訪れたのは、六番札所卜雲寺。ここも細い坂道を登っていく。ここはちょっとした高台に位置する。本尊は、聖観世音菩薩。天明元年(1781年)作の「本尊並開基之縁起」によると、行基菩薩の作といわれている。
           
            この細い道を通る
         
         
          本 堂

今日はフランク・シナトラの命日

2010-05-15 23:03:56 | 音楽

        
         1957年の映画「夜の豹」から
 1998年5月14日82歳で亡くなったフランク・シナトラ。数多くのヒット曲や映画、女たらしおまけにマフィアとの関係で有名なシナトラ。今でもあの歌声は、耳の奥に残っている。不世出の大スターだ。
 1939年「All or nothing at all」が初のミリオン・セラーとなる。映画にも出演第26回(1953年)フレッド・ジネマン監督の「地上より永遠に(ここよりとわに)」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。この映画は、モンゴメリー・クリフトが主演した。私にとっては懐かしい映画だ。ますます演技に磨きがかかり「黄金の腕」では、麻薬に苦しむドラマーの役を熱演した。
 スタンダード・ナンバーは、シナトラと言う感じだ。その初ミリオン・セラーの曲をyou tubeで探したがフランク・シナトラでは見つけられなかった。あったのは、Diana Krallのジャズだった。これも演奏がなかなかいいので悪くない。
All or nothing at all

懐かしい曲「テネシー・ワルツ」をボニー・レイットとノラ・ジョーンズの素晴らしいコラボで感動

2010-05-08 21:49:22 | 音楽

 古くは、江利チエミ、美空ひばり、伊東ゆかりなどで流行って懐かしい曲の一つ。エルビス・プレスリーも歌っているが、このコラボレーションには、R&Bやジャズとクロスオーバされ心に沁みるカントリーとなっている。十分堪能した。
        
ボニー・レイットは、1949年生まれ。
        
ノラ・ジョーンズは、1979年生まれで30歳も違う女性二人のコラボに魅了された。ノラ・ジョーンズは、エルビスの持ち歌も結構歌っていて聴き応えがある。

http://www.youtube.com/watch?v=zzDUi_L6MzA&feature=related

読書 パトリシア・コーンウェル「前線 捜査官ガラーノ」

2010-05-08 13:11:40 | 読書

         
 捜査官ガラーノ・シリーズ第二作目。父親の残した巨万の富を持つマサチューセッツ州地方検事モニーク・ラモント。ウィン・ガラーノが初めて彼女にあったときの印象は、ウィンが知っているどの女性よりもスーツが似合う。ラモントにとびっきりの美貌を与え、浅黒い肌がエキゾチックで、どこか危険な香りのするセクシーな魅力に溢れている。
 その魅力的な裸体を見る羽目になる第一作は、ラモントがレイプ犯に全裸でベッドに縛り付けられているところを助けるところだった。独身のこの美女は、どういう訳か男関係がだらしない。だらしないと言うよりも、検事でありながら騙される。
 以前刑務所に放り込んだ男の恨みを買い、つけ回っているのを知らず、バーで言い寄られ女性刑事の家にしけこんで、その刑事をカウチで寝させることまでする。
 今回もハーヴァードの学内新聞記者と、買ってある大きな古い家で密会する。しかもこの若造飛び級で入学したため年齢が16歳だった。未成年との性交渉しかも地方検事となれば地位が危うい。おまけにこの若造、銀行強盗の犯人でもあった。この窮地を救うウィン。
 原題は、THE FRONTで前線と訳してある。このfrontというのが大型のトラックにいろんな監視機器や分析機器が搭載してあって、その任に当たっているのが女性主任刑事のスタンプだ。ウィンとスタンプは、やがてベッドを共にすることになるが。
 45年前のジェイニー・ブローリン殺人事件の再調査をウィンは命じられる。この事件調査が柱となっていろんな枝葉の話が展開される。パトリシア・コーンウェルの検視官シリーズが、あまりのも好評だったせいかこのシリーズのインパクトが弱い気がする。もう少し様子を見たいという気もする。

読書 小林美佳「性犯罪被害にあうということ」

2010-05-01 11:35:34 | 読書

         
 夜帰宅中、道を聞く振りをした男に車に引き込まれてレイプされたOLの告白。その経験から性犯罪被害者自助グループ運営にも携わっている。著者は被害者の苦しみや悩みなどを吐露している。性犯罪取締りの強化がなされているが、不思議に思うことがある。それは、警察の捜査についてである。この本にも書いてあるが、警察にレイプされたと届けた時の対応に医療処置がある。
 この本には、届けて大怪我でないことの確認。写真撮影(正面と横向き)。事情聴取。「なにか入れられた」と答えその何かが分からない。「何を入れられたか分からないじゃ、もしかしたら陰茎かもしれないよね? 病院、行っとこうか」と女性刑事。警察の車で都立病院へ行く。
 産婦人科の医師「もう時間が経っているから……一応消毒しておくけど、これで避妊できるわけでないから」
「いやならやめとおく?」
「とりあえずの消毒だからね」と言う。こういう文脈なら、転んですりむいた手当てのようだ。重大な犯罪の被害者と言う意識が全くない。
 警察の事情聴取もいいけれど、素早い証拠物の収集と言う視点に立てば専門の担当者が着衣や体に付着したものの収集が先だと思う。病院なんて捜査の専門知識など皆無のはずだ。 これでは犯人検挙なんて偶然捕まったヤツの自白しかない気がする。殺人事件なら刑事や鑑識がやってくるのに。
 この妊娠云々については、著者が最近の事情を書いている。「私があの時、警察で本当のことを話さなかったのがいけなかった。現在(この本が発刊されたのが、2008年5月なのでおそらく2007年ごろだと推測される)は、レイプケアキットや、性犯罪対処マニュアルに加え、アフターピルなどもあり、性交後72時間以内であれば、妊娠を防ぐことができる。とある。
 確かに近頃の性犯罪増加に警察は対応を迫られて進んできたことも確かだ。インターネットで調べると警察の広報で、性犯罪についての説明が詳しく書かれている。それでも病院へ行くことには変わらないようだ。警察内部で素早くできないものだろうか。
 おそらくややこしい法律で、生きている人間の医療行為は出来ない仕組みかもしれない。そうならその法律を変えればいい。性犯罪被害者に限ってと言うことで。それでもダメか? とにかく法律論や縄張り論、ご都合主義、無気力が考えられないほどの非常識を生んでいるのかもしれない。この捜査過程を見ると忸怩(じくじ)たる思いにとらわれる。