1926年8月3日に生まれたトニー・ベネットは、今年94歳になった。しかも現役。1951年の「Because of You」がビルボード全米1位を記録して以来、69年間歌い続けている。日本でおなじみの「霧のサンフランシスコ」は、1962年全米19位、グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤー、「Pop male Vocal」を受賞。
2018年にはダイアナ・クラールとのデュエット・アルバムを出している。トニー・ベネットの声がまだまだ健在な「Love is here to stay」を聴きましょう。
そして、新しく「First Rose of Spring」というアルバムを出したカントリー界の大御所、ウィリー・ネルソンは1933年生まれの87歳。2019年にアルバム「Ride Me Back Home」を出し、グラミー賞の最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス賞受賞と精力的。
「Ride Me Back Home」も「First Rose of Spring」にも欧米人の評価レビューが多いところを見ると、日本ではごく限られた人たちのものなのかもしれない。
私はこのウィリー・ネルソンが好きで、趣味の登山行きに深夜の国道20号線でよく聴いたものだ。邦題が「青い影」という1986年のLPアルバムをカセットテープに落とし込んで、当時はよく空いていた国道を曲を聴きながら気分よく走っていた。私もこのお二人を追っているような年齢だから、遠い昔の想い出となった。ウィリー・ネルソンには、アルバムの題名 「First Rose of Spring」を聴いてください。
加えて、9月23日93歳のフランスの女神、ジュリエット・グレコが亡くなった。新聞によると「ステージでのトレードマークは黒いドレス。低音で乾いた響きで聴衆を魅了した」とある。それではその魅力ある「枯葉」を聴くことにしましょう。