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ピーター・ジェイムズ「1/2の埋葬」

2008-08-28 13:34:12 | 読書

               
 棺桶に閉じ込められて二時間我慢できますか? もちろん空気取り入れ口用のホースや過激な写真のあるポルノ雑誌、トランシーバーにウィスキーの差し入れつきだとしても…… ほとんどの人は、想像するだけで息苦しくなって、首を左右に振るだろう。
 ところがイギリスでは、結婚式を間近に迎えた花婿の最後の独身時代を、ハメをはずして祝福する風習がある。それをスタッグナイトというそうだ。手錠をかけられて素っ裸で橋の欄干にくくり付けられたり女性の下着姿にされたりするらしい。 そして棺桶の餌食になったのは、間近に結婚式を控えた不動産会社経営のマイケル・ハリソンだった。ところが友人たち四人は、マイケルを埋めたあと交通事故で全員死亡してしまう。さて、誰がマイケルを掘り出すのか。ここで一段と息苦しさが増す。
 マイケルからの連絡が途絶えた花嫁のアシュリー・ハーパーが警察に届ける。事情を聞いたロイ・グレイス警視もアシュリーのすばらしい肉体と美貌に一瞬息が出来なくなる。グレイス警視の妻が九年間行方不明で、女気がなかったということも影響していたのかもしれない。
 次々と流れるように意外な展開をみせるストーリーは、通勤電車や出張時の一冊としてカバンに潜めるには格好の読み物だ。エンタテイメント性豊かで一気に読破できる。
 一つ不満なのは、最後のツメで霊媒師に頼る点はいただけない。安直な気がする。読んで何も残らない点は覚悟すべきだろう。これの前に読んだロバート・ゴダードの「一瞬の光のなかで」でもそうだったが、イギリスの天候は、雨模様が多い。そのせいかどうか知らないが、やたらアメリカもの礼賛が見える。アメリカ映画、カントリー音楽、野球帽、アメリカの刑事ものテレビドラマ等々。
 著者は、1949年イギリス・サセックス州ブライトン生まれ。アメリカで脚本家、映画プロデューサーの経験を持ち、その著書の多くは世界各国でベストセラーになっている。

ロバート・ゴダード「一瞬の光のなかで」

2008-08-24 11:46:56 | 読書

              
 五年前の交通事故が近因で、愛娘を失いすべての破滅につながるとは思ってもいなかった。
 ウィーンの街の広場で構図を決めて今まさにシャッターを切ろうとした瞬間、赤いコートを着た女がレンズに入ってきた。全体にくすんだ街の色彩に赤い点は格好のアクセントになるはずだ。急いでシャッターを切ったとき、女が近づいてきて「わたしは写真を撮られるのが嫌いなの」と言った。
 これがほんのきっかけで、二人は急速に接近して行った。プロのカメラマンのイアン・ジャレットと人妻のマリアン・エスガードは、お互いに惹かれあい五日間のウィーン滞在中、熱情にとらわれたように愛を交わし続けた。イアンもマリアンも家庭を捨てることを誓い、再会を約してそれぞれのロンドンの住処に帰っていった。
 約束の日にそのホテルで待ったイアンの前にはマリアンは現れず一本の電話が別れを告げた。しかも住所も電話番号も聞いていなかった。イアンはそれらを聞いたが、彼女は巧妙に言質を避けていた。それ以上に驚くべきことは、持ち帰ったフィルムを友人のティムが現像したが、感光して何も写っていなかった。いったい誰が? 疑う余地はなかった。マリアン以外に誰がいるというのか。
 ここから謎解きが始まり、雨の夜一人の女性をはねた交通事故に起因する巧妙な罠が、現像液に浸した印画紙のように徐々に浮かび上がってくる。文体は気品があって言い回しにも好ましいセンスとユーモアで織り交ぜたタペストリーといった趣だ。
 このイアンという三十九歳にもなる男は、夫のある女性に一目ぼれをして衝動的にベッドを共にする軽薄さや家族を捨てるというおおよそ常識とかけ離れた行動をとる。(ニコルという報道記者との不倫で夫婦の不和が続いているという事情もあるが)
 イアンの人間性を疑うのは、交通事故の被害者の葬儀にも参列せずまた被害者の両親に対して手紙の一本も届けていないという身勝手な男だ。男の身勝手というのはイアンに限ったことではない。この本にも紹介されているが、19世紀の男性優位主義が重要な要因となって現在もその残滓が男の心の片隅でくすぶっているのは確かだ。そのよってくるところに悲劇があると言いたいのかもしれない。
 ある人は著者の最高傑作だという人もいるが、わたしには今のところわからない。これが一冊目だから。著者は、英国ハンプシャー州生まれ。ケンブリッジ大学卒。1986年の処女作『千尋の闇』以後、『リオノーラの肖像』『さよならを言わないで』などがある。

ジョゼフ・フィンダー「解雇通告」

2008-08-20 12:46:28 | 読書

              
 アメリカ企業の代表者を表すCEO(最高経営責任者)というのを、新聞なんかでよく目にする。この人たちは責任も重いが報酬は目を見張るほど高額だ。
 ここミシガン州の人口四万人の小さな町にオフィス家具メーカーの大手ストラットン社がある。そこのCEOニック・コノヴァーも例外ではない。この街の高級住宅地「要塞村」といわれるほどセキュリティーの厳重な土地に豪邸を建てて妻の亡きあと二人の子供を育てていた。
 ニックはCEOとはいいながら投資会社の支配下に置かれていて、社外取締役もその投資会社の息がかかっているメンバーだった。そしてニックに強く迫ったのは、従業員のレイオフだった。一万人から五千人への人員削減は、町の反感を買い「首切りニック」と揶揄されるようになった。
 それだけではない。誰かが侵入してリビングやダイニング・ルーム、キッチンの壁に蛍光剤の入ったオレンジ色のペンキをスプレーで吹き付けていく。毎回同じ文句だ。「逃げ場はないぞ」と律儀な字で書かれていた。おまけに愛犬が腹をさかれて殺される。
 そんなある夜、侵入してきた男をニックは射殺してしまう。狼狽したニックは友人で会社の保安担当者のエディに処理を任せる。治安の悪い一画から大型ゴミ容器に捨てられた死体が発見される。
 連絡を受けたのは地元警察の殺人課所属の黒人女性刑事オードリー・ライムスだった。物語はニックとオードリーの二つの視点から展開されるが、M&A(合併と買収)の裏工作や長男との関係に悩み警察の捜査にもおびえるニックの様子とオードリーの地道な捜査に加え、上司の裏切りまでを克明に描いてある。
 クライマックスの意外な結末まで、ビジネス・サスペンスとも言うべき緊張感が薄れることなく描出されている。
 余談になるが、著者の好みなのだろうオードリーの上司ノイスの執務部屋には、高額な大型オーディオ装置があって、キース・ジャレット、ビル・エヴァンス、アート・テイタム、チャーリー・ミンガス、セロニアス・モンクというジャズ・プレイヤーの演奏が流れる。この辺はわたしの好みとも合ってチョット嬉しくなった。

 著者は、1958年シカゴ生まれ。少年時代をアフガニスタン、フィリピンなどで過ごす。エール大学卒業後、ハーヴァード大ロシア研究センターに進み、その後同大学で教鞭をとる。24歳のときにソビエト指導者とアメリカ財界人との癒着を暴露したノンフィクション『レッド・カーペット』で脚光を浴びる。以後、著名紙誌で数々の評論を発表。‘91年に刊行された処女長編小説『モスコウ・クラブ』はソビエト崩壊を予言したものとして話題になった。

ヤンキースは、今季プレイ・オフ進出はムリ!

2008-08-17 09:47:24 | スポーツ
8月16日現在、首位レイズに10.5ゲームの差をつけられている。今のヤンキースに怒涛の底力があるとは思えない。
 エース王建民、松井秀樹とポサーダを欠き、投手陣も今ひとつという状況だ。それにしてもマリナーズを解雇されたリッチー・セクソンを引っ張ってきたのには驚いたし、早くも解雇したというからGMは一体なにを考えていたのか理解に苦しむ。
 建て直しを図らないと、来季の新球場完成年のチャンピオンも夢と消えるだろう。打線のA・ロッドやジーターの存在が魅力のチームなのに、なぜか軽い印象を受けて仕方がない。ヤンキー・スタジアムの試合後のフランク・シナトラが歌う「ニューヨーク、ニューヨーク」も今ひとつ心浮き立たないのが不思議だ。
 これはわたしだけかもしれないが……地区優勝は、レイズがこのまま突っ走る気がする。

テリーザ・シュヴィーゲル「オフィサー・ダウン」

2008-08-15 11:29:46 | 読書

              
 オフィサー・ダウン! オフィサー・ダウン!(Officer down)警官が負傷するか殺されたとき、仲間の応援を要請する無線用語。警官は仲間に危害を加えられると何はおいても駆けつけてくるという習性があるようだ。大リーグや日本のプロ野球の試合で、チーム全員が飛び出してあわや乱闘かという場面を連想させる。
 この小説の主人公シカゴ市警のサマンサ・マックは、わたしはあまり好きになれない。いまどきタバコはよく吸うし、アル中ではないかと思うくらいウィスキーやビールを飲んで二日酔いに悩まされ二人の妻ある同僚と不倫に及びパトカーを追突させたジャガーの男の誘いにカー・セックスまでこなす。おまけに上司に食ってかかるという気の強さで可愛さの片鱗も見えない。
 しかし、警官に必要なタフさは十分に持ち合わせている。幼児性愛の変質者の逮捕に向かい銃撃戦を展開。自分も殴られパートナーを失う。パートナーはサマンサの銃から発射された弾丸によって命を失った。
 上層部は誤射として処理しようとするが、サマンサは否定する。謹慎中にもかかわらず自ら調査を開始する。そして、驚くべきことに不倫相手の悪事に突き当たる。男のように考え男のように描写し女性作家らしくない一面を見せている。
 この作品は、2006年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞している。受賞したからといって読者すべてが受け入れるとは限らない。訳者あとがきにも読者から主人公について叱責があったと書いてある。おそらく好悪半々といったところだろうか。
 著者は、イリノイ州シカゴ郊外アルゴンキン生まれ。シカゴのロヨラ大学でコミュニケーション学の学士号を、さらにカリフォルニア州チャップマン大学で映画学の修士号を取得。ロサンゼルス在住。

賞賛すべき北島のガッツ! しかし、王者らしいコメントが聞きたかった。

2008-08-11 14:00:25 | スポーツ

 金メダルの獲得数で中国や韓国に遅れをとっていた日本が、柔道の内柴に続き北島がV2を果たし金メダルを獲得した。
 レース開始の選手紹介で、北島は片手を挙げて観客席に挨拶というよりも、自分を鼓舞するように吠えた。レースは完璧に支配された。スクリーンに目をやってトップを確認すると、水を叩き、手を挙げて再度吠えた。直後のインタビューは興奮と嬉し涙でやっと「ちょー気持ちいい!」と言うのがやっとだった。気持ちは十分伝わる言葉ではある。
 レース直後はこれでもいいが、記者会見の席では世界の王者らしいユーモア溢れる言葉を発して欲しい。いつも思うが一流のアスリートの言葉は印象的なのが多いが、日本人には「嬉しい」「最高」「皆さんに感謝」などという通り一遍の言葉が多く聞かれる。
 一流といわれる人には、表現力にも力を注いで欲しい。北島の嬉しい気持ちを表すのにふさわしい言葉は、「この瞬間を接着剤で固めてしまいたい」

デイヴィッド・L・ロビンズ「焦熱の裁き」

2008-08-11 12:36:24 | 読書

               
 “医師は二人に向かって言う。「気をしっかり持って」くるまれた赤ん坊を看護婦がクレアのもどかしげな手にゆだねる。クレアはためらわずに赤ん坊の頭から毛布をのける。彼女の耳に医師の言葉が響く。
 「こんなことになって残念だ」赤ん坊の眉の上には何もない。頭の鉢が、脳があるはずの頭蓋骨の上部が、そこにはない。そのかわりに頭蓋骨は平で、温かいピンクの皮膚に包まれている。赤ん坊は恐ろしく不安定だ”
 白人のクレアと黒人のイライジャとの間に生まれた女の子は無脳症だった。医師の説明によれば「無脳症はアメリカで最も多い中枢神経系の重大な奇形で、新生児の千二百人に一人がこれに見舞われる。
 無脳症の赤ん坊は、仮に生きて誕生しても、幼年期を生き延びることはない」
 二人が準備していた名前は、ノーラ・キャロル。そのノーラ・キャロルは、誕生から十分後に世を去った。白人系の教会の墓地に埋葬された。それを知った教会の執事たちは協議の結果、遺体を掘り起こして夫の黒人系の教会に移された。
 しばらくのち、白人系の教会が夜火炎に包まれて焼失する。酔っ払ってその火事を眺めていたイライジャが逮捕される。悪いことに焼け跡から、郡保安官ジョージ・タリーの娘が焼死体で発見された。いまやイライジャは、死刑を科しうる謀殺と強姦の罪という重罪に直面していた。
 その容疑者を弁護するのは、元検察官で、リッチモンドで民事弁護士を開業しているナット・ディーズだ。ナットも個人的には夫婦間の悩みを抱えている。看護婦である妻のメイヴから一度だけの不倫を打ち明けられて、いたたまれず家を出ていた。
 イライジャが無罪になる手がかりを求めて検視副局長、友人の牧師、大柄な黒人の保安官などと接触しながら徐々に真相に近づく。ヴァージニア州の日照り続きの暑い夏。製紙工場のゆで卵のような臭気に包まれた小さな田舎町。ノーラ・キャロルの悲劇的な誕生と死、教会の執事たちによる遺体の掘り起こし、教会の火災、イライジャの逮捕、そしてその日の午後発見された郡保安官の娘の遺体。人種問題とともに、夫婦間の微妙な機微を浮き彫りにしリーガル・サスペンスとして一級の出来といってもいい。
 意外な結末とともに日照り続きだった大地にほっとする雨が降るラストも余情をたたえて捨てがたい。
 “雨は物陰に隠れないものすべてを包み込む。そして、その点で、雨は愛にとてもよく似ている”
 著者の写真を見ると猪首の身長198センチというまるでフットボールの選手を思わせる風貌だ。ヴァージニア州リッチモンド生まれ。第二次大戦中のスナイパー同士の対決を描いた‘99「鼠たちの戦争」が高い評価を得る。

ジョン・グリシャム「最後の陪審員」

2008-08-06 13:08:09 | 読書

               
 “新聞とわたしは、ともに成長し、成熟してきた――その結果、わたしは大人になり、新聞は利益を生み出す存在になった。タイムズ紙は、地方小都市の新聞の理想形になっていた――日々の出来事の鋭い観察者であり、歴史の記録者であり、政治や社会問題についてはおりおりにコメンテイターの役を果たす。
 わたしはどうかといえば、ゼロの状態からやみくもに手さぐりで、しかも信念を曲げずに何かを築き上げた若者だった”
 ミシシッピー州クラントンの町にある週刊新聞社フォード・カウンティ・タイムズ社の若き社主ウィリー・トレイナーがドライブ中に浸る感傷である。

 というのもつい先ほどそのタイムズ社を150万ドルで譲渡するための膨大な書類にサインを済ませたからだった。弱冠二十三歳で勤めていたタイムズ社が倒産の崖っぷちに立たされたとき、五万ドルを投じて手に入れたのが発端だった。
 この金は都合よくうなるほど金を持っている祖母ビービーから借りたものだ。この青年の成功物語と言ってもいい。
 この男には運もついていたようで、若き二児の母で魅力的なローダ・カッセロウがレイプされて殺されるという事件が起こる。逮捕された容疑者は、この地方の小賢しいマフィアといわれ嫌われているバジット一家の一員ダニー・バジットだった。
 この事件を追うに従って新聞の契約発行部数は増えていく。ウィリーは精力的に近隣のニュースを紙面に登場させ、ある黒人一家との交流を軸にローダ・カッセロウ事件が予想もしない展開になっていくのを描く。
 事件の流れを追いながら派生する諸問題、人種や宗教、地域社会の隆盛と衰退といったことに取材やコメントを続けた。この人種や宗教となるとわたしには理解するのにちょっと荷が重い。
 地域社会の隆盛と衰退となると日本国中リトル・アメリカといってもいいショッピング・モールがその象徴といっていい。クライトンの郊外にも〈バーゲンシティ〉が出店することになった。全国展開するこの会社は、倉庫のような店舗内であらゆる商品を破格の安値で提供するディスカウントストア方式をとり、広々とした店内は清潔そのもの、カフェや薬局や銀行が併設されているばかりか検眼クリニックと旅行代理店まであった。
 この出店の結果ダウンタウンの商店は閉店が相次ぐ。日本の各地もこのような現象に悩んでいるはずだ。この流れは押しとどめることが出来ないところまで来ているのかもしれない。なぜなら消費者が望む姿がそこにあるからだ。
 広い駐車場、清潔な売り場に豊富な商品、子供づれでも楽しいファーストフード店やゲーム・センターとなれば……本書は生きのいいピッチャーが投げる150キロの速球にはたとえることは出来ないが、技巧派のピッチャーとしては十分使えるといったところか。

イチロー不要論や放出説がなぜ出るのか?

2008-08-02 14:28:56 | スポーツ

 イチローが3,000本安打達成の記事をMLB.comの日本語正式サイトで読んだとき、「約一ヶ月前にはイチロー不要論や放出説が続出していた」の記述があった。
 どうしてだろう? という疑問が拭えず今現在の成績を比較してみた。比較対象者はテキサス・レンジャーズのマイケル・ヤング、ボストン・レッドソックスのダスティン・ペドロイア、両者とも打順は一・二番を打っている。
 イチローを含めた三人とも打率は三割程度のほか試合数、打数、得点、安打はほぼ横並び。二塁打と本塁打がイチローが一番少ない。それに打点も二人の半分27にとどまっている。出塁率はほぼ互角、長打率で二人に差をつけられている。
 どうやら打点と長打率に不満があるのではとも思いたくなる。8年連続200安打結構、通算3000安打なお結構しかし野球はボールを遠くへかっ飛ばす醍醐味があるよ。と言いたいのかもしれない。メディアを含めたアメリカ人は、ちまちました野球に飽きてきたのか。
 そういえばチームが低迷しているせいもあって、セイフコ・フィールドに閑古鳥が鳴いている。日本時間8月2日のボストン・フェンウェイパークは超満員、パイレーツから移籍してきたジェイソン・ベイのレッドソックスでの初打席にスタンドはスタンディングオーベイションで迎えた。なるほど三振も多いけれど打点64本塁打22長打率519は魅力があるのだろう。そのベイは延長12回三塁打を放ってチームの勝ちにつなげた。