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音楽「I wish you love愛を込めて」

2023-01-26 09:29:05 | 映画と音楽と
 この曲は、映画「氷の接吻Eye of the beholder」のエンドロールで流れる。聴いていて“ロマンティックでいい曲だな“と思った。1943年にリリースされているにもかかわらず、この曲は知らなかった。

 エンドロールで歌っているのは、クリッシー・ハインド。1951年アメリカ、オハイオ州生まれのクリッシー・ハインドは、1990年代中頃までイギリスのロックバンド、プリテンダーズのメンバーとして活躍した。

 この曲は多くの歌手に歌われている。ロッド・スチュワート、ナタリー・コール、ナット・キング・コール、エンゲルベルト・フンパーディンク、マイケル・ブーブレ、フランク・シナトラなど。

 この曲の由来をウィキペディアでは「原題は「Que reste-t-il de nos amour」(直訳すると「私達の恋に残されたものは」シャンソンを歌う方の間では邦題「残されし恋には」で知られています)英訳はアルバート・A・ビーチ。 原詩は若かりし日の恋を懐かしく思う内容で、別れゆく人の幸せを祈る英詞とは少しばかり趣が異なります」とある。

 また映画のあらすじは、英国領事館ワシントンDC内部調査ユニットの担当者スティーヴン・ウィルソン、コードネーム・アイ(ユアン・マクレガー)が、ヒューゴ局長からの22歳の息子ポールが女に引っかかって貢いでいるという情報を元に「金の使い道を調べてくれ」という指示を受ける。

 ポールを監視していると女(アシュレイ・ジャッド)が現れる。見ているとガラス張りの部屋でポールを刺し殺した。ユニットに連絡し始めたが、なにを思ったのか接続を切ってしまう。
 女ジョアナ・エリスというのがわかり、徐々に彼女にのめりこんでいく。

 多くの人はアシュレイ・ジャッドの美貌に歓喜の声を上げるが、私はさほど好きなタイプではない。むしろユアン・マクレガーに関心がある。

 さて、I wish you loveをクリッシー・ハインドで聴いていただきましょう。歌詞は英文で載せておきます。お暇があれば訳してみては如何でしょう。和訳にするには、かなり難しいところがありますね。
Goodbye, no use leading with our chins
This is where our story ends
Never lovers, ever friends
Goodbye, let our hearts call it a day
But before you walk away
I sincerely want to say

I wish you bluebirds in the spring
To give your heart a song to sing
And then a kiss, but more than this
I wish you love
And in July a lemonade
To cool you in some leafy glade
I wish you health
But more than wealth
I wish you love

My breaking heart and I agree
That you and I could never be
So with my best
My very best
I set you free

I wish you shelter from the storm
A cozy fire to keep you warm
But most of all when snowflakes fall
I wish you love

But most of all when snowflakes fall
I wish you love


懐かしの映画と音楽と「アリー/スター誕生…Shallow レディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー」

2021-10-14 16:28:37 | 映画と音楽と
 「Shallow」は、2018年のレディ・ガガとブラッドリー・クーパーが共演した「アリー/スター誕生」の挿入歌であり、サウンドトラック・アルバムも発売初週にビルボード200で1位となる。

 「スター誕生」は、1937年の「スタア誕生」、1954年の「スタア誕生」、1976年「スター誕生」そして2018年「アリー/スター誕生」とリメイク版が作られている。

 1932年の「栄光のハリウッド」が1937年のジャネット・ゲイナーとフレデリック・マーチ共演の「スタア誕生」のベースと言われている。この二人は、よほどの映画通でない限りイメージがわくことはない。

 以後、この映画がベースとなって1954年のジュディ・ガーランドとジェイムズ・メーソン共演で作られる。この二人は、私にとって親しみのある俳優ではある。

 1954年の「スター誕生」は、バーブラ・ストライザンドとクリス・クリストファーソンの共演。作品としての評価はあまりよくない。 が、挿入歌バーブラ・ストライザンド作曲、ポール・ウィルアムズ作詞の「Evergreen(Love theme from Star is born)がヒットしアカデミー賞歌曲賞を受賞した。

 1954年の「スター誕生」に引き続き悲劇で終わる「アリー/スター誕生」ではあるが、批評家の評価も高く、興行成績も良かったこの作品。

 名前の売れた男の歌手が、市井の平凡な女性歌手を見出し、彼女がトップスターになるや男の歌手が落ち目になり酒に溺れて自滅する。情けない男を描いていて、時代は女性を求めているようにも思われる。政治の世界もその兆しが見え始めている。余計な御託はやめて、「Shallow」をレディ・ガガとブラッドリー・クーパーで聴きましょう。
Tell me somethin' girl 教えて!
Are you happy in this modern world? 今、幸せ?
Or do you need more? それともなにかあるの?
Is there somethin' else you're searchin' for? 別のものかな?

I'm falling 落ち込んでいるよ
In all the good times I find myself 愉しい時間に自分を見つめる
Longin' for change 変化を求めて
And in the bad times I fear myself そして悪い時には自分を恐れ

Tell me something, boy 教えて!
Aren't you tired tryin' to fill that void? 空しさに疲れてない?
Or do you need more? それとも必要なものがあるの?
Ain't it hard keeping it so hardcore? 軸になるものを維持するのは難しいかもね

I'm falling
In all the good times I find myself
Longing for a change
And in the bad times I fear myself

I'm off the deep end, watch as I dive in 私が深みにはまっていくのを見ていて
I'll never meet the ground 水底には着かないけれど
Crash through the surface, where they can't hurt us 傷つけられないように水面を突き破って
We're far from the shallow now 私たちは今、浅瀬から遠く離れてる

In the sha-ha, sha-hallow
In the sha-ha, sha-la-la-la-low
In the sha-ha, sha-hallow
We're far from the shallow now

Oh, oh, oh, oh, oh, oh
Whoa

I'm off the deep end, watch as I dive in
I'll never meet the ground
Crash through the surface, where they can't hurt us
We're far from the shallow now

In the sha-ha, shallow
In the sha-ha, sha-la-la-la-low
In the sha-ha, shallow
We're far from the shallow now


懐かしの映画と音楽と「007私を愛したスパイ…(Nobody does it better誰にも真似できない) カーリー・サイモン」

2021-09-23 18:43:18 | 映画と音楽と
 1997年の映画「007 私の愛したスパイ」の主題歌が「Nobody does it better」で、直訳すると「誰にもまねできない」だが、邦題は「私を愛したスパイ」となっている。

 映画はシリーズ10作目で、主演がロジャー・ムーア。3代目ジェームズ・ボンドとしてシリーズ7作品に出演、シャーロック・ホームズとジェームズ・ボンドを演じた唯一の俳優であるとも言われる。

 ボンド映画と言えばボンド・ガール、この映画ではニューヨーク、クイーンズ生まれのバーバラ・バックが演じている。モデル出身だが俳優としてはパッとしなかった。ビートルズのリンゴ・スターと結婚現在に至る。

 物語は、イギリスの潜水艦「レンジャー」とソ連潜水艦「ポチョムキン」が、突如消息を絶った。その謎を追うジェームズ・ボンド。ロジャー・ムーアは、すでに故人。

 「Nobody does it better」を歌うカーリー・サイモンは、ニューヨークの大手出版社を創業した父リチャード・L・サイモンの四人兄妹の三女。長姉に元オペラ、メゾソプラノ歌手とニューヨークの不動産業者のジョアンナ・サイモン、次女にブロードウェイ・スコアライター、ルーシー・サイモン、長男に有名な写真家、ピーター・サイモンがいる。

 1972年「うつろな愛You're So Vain」をリリース、その年の第14回グラミー賞最優秀新人賞を受賞。1989年の映画「ワーキング・ガール」の主題歌「ステップ・バイ・ステップLet the River Run」でアカデミー賞歌曲賞を受賞している。

 2005年にスタンダード曲をカバーしたアルバム「ムーンライト・セレナーデ」が全米7位を記録した。この1939年グレン・ミラー作曲の「ムーンライト・セレナーデ」もダンス音楽にぴったりで、甘い夜を過ごすのにはいい。

それではカーリー・サイモンでどうぞ!
Nobody does it better 誰にもまねができない
Makes me feel sad for the rest 出来ない人は
Nobody does it half as good as you 道なかばだし
Baby, you're the best あなたは最高よ

I wasn't lookin' but somehow you found me 気がつけばあなたが私を見つけた
It tried to hide from your love light あなたの愛がまぶしくて
But like heaven above me でも、天国のように
The spy who loved me 私を愛したスパイ
Is keepin' all my secrets safe tonight 今夜は秘密を守れるの

And nobody does it better 誰にもまねができない
Though sometimes I wish someone could 時には誰かがと思うが
Nobody does it quite the way you do あなたのようにはできない
Why'd you have to be so good? そこまでする必要があるの?

The way that you hold me 私を抱きしめるのは
Whenever you hold me いつでも
There's some kind of magic inside you マジックのよう
That keeps me from runnin' ちょっとためらうかも
But just keep it comin' でもいいわ
How'd you learn to do the things you do? 経験豊富じゃない?

Oh, and nobody does it better 誰にもまねができない
Makes me feel sad for the rest 出来ない人は
Nobody does it half as good as you 道なかばだし
Baby, baby, darlin', you're the best あなたは最高よ

Baby you're the best ベイビー 最高だ
Darlin', you're the best 愛しいあなた 素敵
Baby you're the best ベイビー 世界一だ

Oh, oh, oh


懐かしの映画と音楽と「恋人たちの予感…Autumn in New Yorkフランク・シナトラ」

2021-09-16 13:13:03 | 映画と音楽と
 1989年の映画「恋人たちの予感When Harry Met Sally」は、評価が高く日本では2か月半のロングラン・ヒットとなった。

 音楽を担当した一人、ハリー・コニック・Jrの選曲・演奏でオールディーズが中心。1924年の「It Had to be Youもし、あなただったら」、ジョージ・ガーシュウィン最後の作曲となった1938年発表の「Our Love is Here to Stay」。1976年発表で翌年に大ヒットしたといわれる「Right Time of the Night星影の散歩道Jennifer Warnes」、1930年「But Not for Me」、1934年の「Autumn in New York」など。

 この映画が公開された1989年ごろは、私はまだ現役で1時間以上満員電車に揺られ、仕事も忙しくそれに登山に熱中していたこともあって映画を観る機会が少なかった。
 したがって、この映画も2016年3月DVDで観たに過ぎない。gooにブログを書いていて、それに感想を載せた。それを今見ると、結構褒めていてメグ・ライアンに注目していたのが分かる。 で、今回のブログのために再視聴した。印象はがらりと変わった。

 なんと「セックス」という単語の多いことか。別にセックスが嫌いじゃないが、映画の中では品格を求めたい。セックス、スックス、セックスならポルノ映画を観ればいい。

 とは言ってもニューヨークのデリカテッセンの場面とか秋のセントラル・パークの場面には気持ちを奪われるということはある。それにやはりオールディーズを効果的に配された場面には、感情移入したのは間違いない。

 「Autumn in New York」は、天才作曲家ジョージ・ガーシュウィンのロシア生まれの愛弟子ヴァーノン・デュークが作詞・作曲した。彼がコネチカット州で休暇を過ごしていた時に創作したといわれている。多くの歌手のカバーがあるが、やはりフランク・シナトラがニューヨークにはふさわしい。
Autumn in New York ニューヨークの秋
Why does it seem so inviting どうしてこんなに魅力があるのだろう
Autumn in New York ニューヨークの秋
It spells the thrill of first-knighting 初日の舞台のようにスリルがある

Glittering crowds and shimmering clouds 人込みと輝く雲
In canyons of steel ビルの谷間で
They're making me feel, I'm home それらは家にいる気分にさせてくれる

It's autumn in New York それはニューヨークの秋
That brings the promise of new love 新しい恋も芽生える
Autumn in New York ニューヨークの秋
Is often mingled with pain 恋を失うことも

Dreamers with empty hands 恋を夢見る人
They sigh for exotic lands エキゾチックな土地にため息
It's autumn in New York それはニューヨークの秋
It's good to live it again また住めるのはいい

This autumn in New York このニューヨークの秋
Transforms the slums into Mayfair スラム街もイギリスのメイフェアのように
Autumn in New York ニューヨークの秋
You'll need no castles in Spain スペインのお城はいらない

Lovers that bless the dark 夜の恋人たち
On benches in Central Park セントラル・パークのベンチで寄り添う
It's autumn in New York それはニューヨークの秋
It's good to live it again また住めるのはいい


懐かしの映画と音楽と「パルプ・フィクション…Let's stay togetherアル・グリーン」

2021-09-09 20:01:02 | 映画と音楽と
 1994年の映画「パルプ・フィクションPulp Fiction」は、時の流れに逆行したり、別のお話に飛んだりしながらオープニングの場面につなげるという観る方がちょっと混乱する作品。

 監督クエンティン・タランティーノ。
 キャスト ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、ティム・ロス、ハーヴェイ・カイテルなど。

 安物の紙を使い低俗な内容の雑誌のことを「パルプ・マガジン」というが、この映画も題名も「低俗なお話」的でギャングや殺し屋、強盗を描く。多くの人は、この映画をクエンティン・タランティーノの最高傑作という。私にはあまりよく分からない。

 「1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、そのうち脚本賞を受賞した。カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞。その他にも多くの賞を獲得した」とウィキペディア。

 ただ一つ笑ったのが、ギャングの殺し屋ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がボスの妻ミア(ユマ・サーマン)をボスの留守中面倒を見るよう命じられる。

 レストランで食事といっても、フランス料理でもなくピカピカ・ギラギラするオープンカーのような座席でジャンクフードを食べる。このお店は、ツイスト・ダンス大会もあって、ヴィンセントとミアの組が優勝する。踊っているときは、ヴィンセントはボスの妻ミアにニコリともしない。

 ミアの自宅に帰りついたころには、二人の距離が縮まり打ち解けた雰囲気になった。ミアは「お酒と音楽」と言って陽気。一方ヴィンセントは、トイレで「ボスの妻だから、忠誠心が必要。だから、トイレから出たら、おやすみと言って帰ろう」とぶつぶつ言う。

 ヴィンセントがリビングに戻ってみると、ミアがヘロインをコカインと思い込んで吸引、鼻血を出し口から泡を吹いていた。過剰摂取状態に驚いたヴィンセントは、売人の家に担ぎ込んで、取扱説明書片手に強心剤を打ち込んで蘇生させた。

 そして自宅へ送り届ける。このことは二人の秘密にしようと約束する。もう、迷いはない。「おやすみ」と言ったとき、ミアが「笑えるかどうか知らないけど、こんな話があるの。パパとママと坊やのトマトが歩いていたの。坊やの足が遅いもんだから、パパ・トマトが坊やをつぶして言うの。キャッチ・アップ(Catch up急げ) ケチャップ」

 私は笑ったんだが、ヴィンセントに笑顔がない。これはミアの警告と受け取ったのかもしれない。「この秘密をバラしてみろ、ケチャップにするぞ」かも。

 「レッツ・ステイ・トゥゲザー」 (Let's Stay Together) は、アメリカのリズム・アンド・ブルース歌手アル・グリーンの楽曲。1971年11月、シングA面曲として発表された。翌1972年2月12日付のビルボード・Hot 100で1位を記録。また、ビルボードのソウルチャートで9週連続で1位を記録し、ゴールドディスクに輝き、1972年の年間チャートで11位を記録した。グリーンは「タイアード・オブ・ビーイング・アローン」に続いて大きな成功を収めることとなった。(ウィキペディアより)

それではアル・グリーンの「Let's Stay Together」を聴きましょう。
I, I'm I'm so in love with you 俺、オレ、オレ君に恋してる
Whatever you want to do 君が望むなら何でもするよ
Is all right with me 俺と一緒で大丈夫かい
'Cause you make me feel so brand new まったく新しいものを作ることになる
And I want to spend my life with you 俺とともに生涯を送ってほしい

Let me say that since, baby, since we've been together 私に言わせて、赤ちゃんも一緒にいたので
Ooh, loving you forever オー、永遠に愛しているわ
Is what I need 必要なのは
Let me, be the one you come running to いつも気遣うこと
I'll never be untrue 嘘は言わない

Oh baby オー カワイ子ちゃん
Let's, let's stay together ('gether) 一緒にいよう
Lovin' you whether, whether 愛しているかどうか
Times are good or bad, happy or sad いいときも悪いときも、幸せなとき苦しいとき
Oh, oh, oh, oh, yeah オー、オー、オー、オー、イエー
Whether times are good or bad, happy or sad いいときも悪いときも、幸せなとき苦しいとき

Why, somebody, why people break up? なぜ人は別れるのか?
Oh, then turn around and make up ああ、それならば振り向いて仲直り
I just can't see オレには見えない
You'd never do that to me (would you, baby?) 君はそんなことしないだろう
Just being around you is all I see そばにいるだけですべてが見える
Here's what I want us do いろいろあるけど

Let's, we oughta stay together ('gether) 私たちは一緒にいるべきなんだ
Loving you whether, whether 愛しているかどうか
Times are good or bad, happy or sad いいときも悪いときも、幸せなとき苦しいとき
Come on 急ごうぜ
Let's, woo (let's stay together) let's stay together 私たちは一緒にいよう
Loving you whether, whether times are good or bad いいときも悪いときも、幸せなとき苦しいときも愛してる


懐かしの映画と音楽と「最後のマイ・ウェイCloclo…My Wayフランク・シナトラ」

2021-09-04 15:51:35 | 映画と音楽と
 世界的に知られる楽曲「My Way」がフランスの有名歌手クロード・フランソワの手になるのを知る人は少ない。

 この「最後のマイ・ウェイ」は2012年のフランス映画で、クロード・フランソワの伝記をドラマ化して「マイ・ウェイ」の誕生も明らかにしている。

 『クロード・フランソワは、1960年代から1970年代のフランスで絶大な人気を誇ったポップスターだった、この映画は、クロード・フランソワの39年の生涯を描いている。原題の「Cloclo(クロクロ)」はクロード・フランソワの愛称である。
 第38回セザール賞で主演男優賞(ジェレミー・レニエ)や助演男優賞(ブノワ・マジメル)をはじめとする5部門にノミネートされ、音響賞を受賞している』 とウィキペディアにある。

 クロードを演じるのは、1981年ベルギー生まれのジェレミー・レニエ。クロード・フランソワが39歳の生涯を閉じるが、その原因が感電死なのだ。シャワー中に電球がチラチラするのが気になって、濡れた手を伸ばしたせいだった。

 ようやくアメリカに打って出ようとした矢先だった。人生って分からないものだ。原曲は1967年のクロード・フランソワのフランス語の歌「Comme d'habitudeいつものように」(コム・ダビチュード 作詞:クロード・フランソワ、ジル・ティボ 作曲:クロード・フランソワ、ジャック・ルヴォー)で、彼が作ったこの曲をもとに、ポール・アンカが版権を無償で取得して作詞し、シナトラが歌った。

 多くの歌手のカバーがある曲でイギリスでは、葬儀のときによく歌われるというが、日本では卒業式にというらしい。日本の場合は、和訳の影響かもしれない。和訳でも二通りあるようで、一つが「今船出が 近づくこの時に ふとたたずみ 私は振り返る 遠く旅して 歩いた若い日を すべて心に 決めたままに……」で、「船出」に私も惑わされ娘の結婚式で歌ったのだ。でも、この和訳ならいいかなとも思う。

クロード・フランソワのフランス語の歌はどうだったのか。
「Comme d'habitudeいつものように」
朝目覚めて 君を揺さぶる
でも眠ったまま
いつものように

君に毛布をかける
風邪を引かないかと心配して
髪をやさしくなでる
やがて一日が終わり
僕が帰宅する
いつものように

でも君は出かけたまま
まだ戻らない
いつものように

たった独りで僕は眠りにつく
冷たいベッドで
いつものうに

にじむ涙を隠しながら
いつものように

いつもと同じそんな夜でさえ
僕は平気なフリをする
いつものように

君は戻るだろう
帰りを待つ僕のもとへ
いつものように

君は微笑む
いつもと同じように
いつものように君は服を脱ぎ
二人でベッドに入る
そしてキスをする
いつもと同じように
いつものようにフリをするのさ

いつものように愛を交わし
愛し合ってるフリをする
いつものように
この映画で見る限り、プールサイドでのチョットした思い付きで作詞・作曲した。歌詞も、自己中心的な性癖のあるクロード・フランソワの女性遍歴を物語っている。当時は、ロックンロール調の歌で人気を得ていたからだ。それがアメリ人によって「MY WAY」として世界的な広がりになった。では、クロード・フランソワの歌う「Comme d'habitudeいつものように」を聴きましょう。

そしてこちら、フランク・シナトラの「MY WAY」もどうぞ!
And now, the end is near そして今、終わろうとしている
And so I face the final curtain そして、最後の幕を迎える
My friend, I'll say it clear 友よ、明らかにしたい
I'll state my case, of which I am certain 確かなことだけを

I've lived a life that's full 充実した人生だった
I traveled each and every highway 旅をするためくまなくハイウェイを巡った
And more, much more than this さらに、もっともっと
 I did it my way 私のやり方で生きた

Regrets, I've had a few いくつかの後悔もある
But then again, too few to mention しかし、それはあまりにも少ない
I did what I had to do やるべきことをやったが
And saw it through without exemption 脇目もしないで

I planned each charted course 決められた歩みを
Each careful step along the byway 注意深く一歩一歩を
And more, much more than this さらに、もっともっと
 I did it my way 私のやり方で生きてきた

Yes, there were times, I'm sure you knew そう、君が知るようにいろいろあった
When I bit off more than I could chew 無謀なこともした
but through it all, whenever there was doubt しかし、その中で、疑問があるときは
I ate it up and spit it out 咀嚼しながら
I faced it all and I stood tall すべてに立ち向かった
And did it my way 私のやり方で生きてきた

I've loved, laughed and cried 愛して、笑って、泣いて
I had my fill, my share of losing 負けず嫌いの私なので
And now, as tears subside そして今、涙がおさまったとき
I find that it's all so amusing それが滑稽だったのが分かった

And to think I did all that 私がやったことといえば
And may I say not in a shy way そして、恥ずかしがらずに言うと
Oh no, oh no not me いや、それは私じゃないなあ
I did it my way 私のやり方で生きてきた

For what is a man, what has he got 人生というのは
If not himself, then he has naught どのように生きるのか
Not to say the things that he truly feels 本音を言わずに
And not the words of someone who kneels 飾りの人生に
The record shows I took all the blows 私もしっぺ返しを受けたが
And did it my way でも、私のやり方で生きてきた

Yes it was my way そう、私のやり方で

それにしてもいい曲ですねえ。


懐かしの映画と音楽と「ゴースト/ニューヨークの幻…Unchained Melody ライチャス・ブラザース」

2021-08-31 16:17:47 | 映画と音楽と
 1990年の映画「ゴースト/ニューヨークの幻」、今は故人のパトリック・スウェイジとボーイッシュな雰囲気を出したデミ・ムーアの共演。

 「Unchainded Melody」は、陶芸家のモリー(デミ・ムーア)の背後にサム(パトリック・スウェイジ)が重なってろくろを回すシーンに流れる。この場面すごくエロティックで、細い棒状に型づくる手つきがいやらしい。

 モリーの恋人サムがある夜、暴漢に襲われ死亡する。モリーのような魅力的な女性を残して昇天するのは誠に残念なので、幽霊になって離れようとしないサム。
 モリーに言い寄る親友、その親友が金融不正に手を染め、サムが調べ始めたのを阻止するために殺し屋を雇ってサムを殺したことも判明する。モリーを守り悪を糾弾する。今でも人気のラヴ・ストーリーである。デミ・ムーアが流す涙は忘れられない。

 「Unchainded Melody」を歌うライチャス・ブラザースは、以下ウィキメディアより「アメリカ合衆国のデュオ。いわゆるブルー・アイド・ソウルの代表格で、1960年代に「ふられた気持」や「ひき潮」「アンチェインド・メロディ」などのヒット曲で有名。2003年に、ロックの殿堂入りを果たした。

 ちなみに「ブルー・アイド・ソウル(Blue-Eyed Soul)とは、ポピュラー音楽のジャンルのひとつで、 元来は黒人のものであったR&Bやソウルミュージックを白人が取り入れ形成した白人の音楽を指す。1960年代前半頃から使用されるようになった音楽用語である」

 さらに「「アンチェインド・メロディ」(英語:Unchained Melody)は、1955年の楽曲。作曲:アレックス・ノース、作詞:ハイ・ザレット。この曲は様々な言語で500種類を超えるバージョンで録音され、20世紀で最も録音された曲のうちの1曲となった」とウィキペディア。

 それでは「Unchainded Melody」をライチャス・ブラザースでどうぞ!
Woah, my love, my darling ワオー、私の愛しい人
I've hungered for your touch 触れ合いを求めて
A long, lonely time 長く寂しい時間を過ごした
And time goes by so slowly 時間がゆっくりと過ぎていく
And time can do so much そして、それは恵みの時間
Are you still mine? まだ、恋人でいてくれるの?
I need your love あなたの愛が必要なの
I need your love ほんと愛がほしい
God speed your love to me 神様、私に愛を

Lonely rivers flow 孤独な川が流れる
To the sea, to the sea 海へ、海へと
To the open arms of the sea, yeah 両手を広げて待つ海、イエー
Lonely rivers sigh 孤独な川のため息
"Wait for me, wait for me" “待ってて、待っててね“
I'll be coming home, wait for me 家に帰るから、待ってて

Woah, my love, my darling
I've hungered, hungered for your touch
A long, lonely time
And time goes by so slowly
And time can do so much
Are you still mine?
I need your love
I need your love
God speed your love to me


懐かしい映画と音楽と「ブリジッド・ジョーンズの日記…Someone like youダイナ・キャロル」

2021-08-25 16:02:31 | 映画と音楽と
 2001年の映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」に使われている楽曲17曲の中の一つが「Someone like youあなたのような人」。

 32歳独身のブリジッド・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)は、実家の新年パーティで会った法廷弁護士で離婚経験のあるマーク・ダーシー(コリン・ファース)のトナカイ柄のセーター姿に幻滅する。

 マークもブリジッドの生活態度の幻滅。ある種のお見合いが決裂することになる。
 ブリジッドは、自分の人生がうまくいかないことで日記をつけ始める。反省点を見つけ出し改善してよりよい人生を見つけるという魂胆なのだ。

 ブリジッドが勤める出版社の編集長ダニエル・クリーヴァー(ヒュー・グラント)と付き合うが、このダニエル、別の女性ともデートするということでブリジッドは切れる。とにかくsomeone like youあなたのような人を求めて右往左往するのだった。

 この映画、おおむね好評で主演のレネー・ゼルウィガーは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。さらに続編も2作作られている。
I've been searching a long time 長い間、探していた
For someone exactly like you まさにあなたのような人を
I've been traveling all around the world 世界をさまよって
Waiting for you to come through あなたにめぐり合うのを

Someone like you あなたのような人が
You make it all worthwhile すべて貴重なものにする
Someone like you あなたのような人が
Keeps me satisfied 私を満たしてくれる
Someone exactly like you まさにあなたのような人

I've been doing some soul searching あなたの心を照らしている
To find out where you're at あなたがどこかを見つけ出すために
I've been up and down the highway ハイウェイを行きつ戻りつ
In all kinds of foreign lands 見知らね土地のすべての道を

Someone like you あなたのような人が
You make it all worthwhile すべて貴重なものにする
Someone like you あなたのような人が
Keeps me satisfied 私を満たしてくれる
Someone exactly like you まさにあなたのような人
(Just like) you, baby

I've been all around the world 世界を旅してきた
Marching to the beat of a different drum いろいろな体験もした
But just lately I've realized でも、最近気づいたんだ
Baby the best is yet to come まだまだ、これからだと

Someone like you
You make it all worthwhile
Someone like you
Keeps me satisfied

Someone like you (Someone like you)
Make it all worthwhile (like you)
Someone like you (Someone)
Keeps me satisfied (just like you)

Someone exactly like you,
Someone
Mmmmm


懐かしい映画と音楽と「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります…Have I told you lately ヴァン・モリソン 」

2021-08-22 18:16:22 | 映画と音楽と
 「Have I told you lately」は、映画「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります」のエンディング・テーマでヴァン・モリソンが歌う。

 2014年のこの映画は、モーガン・フリーマンとダイアン・キートン共演のコメディ。原題が「5 flighs up」。これを「グーグル翻訳」やドイツの翻訳ソフト「DeepL」にかけると「5便アップ」や「5便目」として出てくる。

 どう考えてもおかしい。映画では夫婦がアパートの5階に住んでいることを考えると、この5は、5階を意味しているのは明らか。さらにネットで調べていくと、「5階上がる」とか「五階目」という使い方があるようなのだ。ようやく納得できた。それにしても映画のタイトルに「5階上がる」? 日本人の感覚としては、味も素っ気もない。

 ニューヨーク市ブルックリン区ウィリアムズバーグのアパートの眺望に恵まれた5階に住むアレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)夫妻は、年を取ってエレベーターのないのがかなりの重荷になってきた。そして明日が内覧会。姪のリリー(シンシア・ニクソン)が手はずを整えてくれる。

 しかし、アレックスは40年間住み慣れた我が家に愛着があって、まだ売る決心がついていない。そんな時、愛犬が病気になったりテロ事件も発生する。テロ事件は、犯人逮捕で落着する。実況のテレビを観たアレックスは、「ひざまずくあの若者を見て、気がついたんだ。僕らは空騒ぎをしているだけだと。僕らはなぜ引っ越す? 何を求めて? いい人生だったのに…」

 アレックスは、若者を哀れに思ったのだろう、本来何の関係もないが、心が折れたようで「契約書にはサインしない」と宣言。

 リリーは驚き怒りを発散させる。「身の程知らずのジジイ! くたばれ!」と言って中指をオッ立てる。「ファック・ユー!」残念ながら、映画としては普通の出来、印象に残ることもない。
「Have I told you lately 」の和訳は、今回エンドロールの字幕を使った。

Have I told you lately that I love you 近頃言ったかい? 愛していると
Have I told you there's no one above you 君より素晴らしい人はいないと
Fill my heart with gladness 心を喜びで満たし
Take away my sadness 悲しみを消して
Ease my troubles, that's what you do 僕を癒してくれる人
Oh the morning sun in all its glory 神々しい光をたたえた朝日は
Greets the day with hope and comfort too 希望と慰めをもたらすけど
And you fill my life with laughter
You can make it better 君は笑いで日々を明るく包んだ
Ease my troubles that's what you do 僕を癒してくれる人

There's a love that's divine 純粋な愛とは
And it's yours and it's mine 僕らの愛
Like the sun 太陽のように輝く
At the end of the day 一日の終わりに
We should give thanks and pray to the One 神に感謝し祈りをささげよう

Have I told you lately that I love you
Have I told you there's no one above you
Fill my heart with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do

There's a love that's divine
And it's yours and it's mine
And it shines like the sun
At the end of the day we will give thanks and pray to the One

Have I told you lately that I love you
Have I told you there's no one above you
Fill my heart with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do

Take away my sadness
Fill my life with gladness
Ease my troubles that's what you do
Fill my life with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles that's what you do


懐かしい映画と音楽と「フォー・ウェディング…Love is all around ウェットウェットウェット 」

2021-08-16 11:10:37 | 映画と音楽と
 AccuRadio→Love Songs→Romantic songs from unforgetable filmsから、「Love is all around愛にすべてを」は、1994年の映画「フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral 四つの結婚式と一つ葬式」の挿入歌。
 脚本家リチャード・カーティスと組んでヒュー・グラントがラブコメ俳優として第一歩を踏み出しヒットした。

 チャールズ(ヒュー・グラント)という男は、9人の女性と付き合い、今はお友達付き合い。この女性たちなかなかの美人。それでも、友人の結婚式に参列したとき、アメリカ人女性キャリー(アンディ・マクダウェル)に心惹かれる。

 なんとなくキャリーから誘われたようなチャールズが、翌朝ベッドで目を覚ます。ブラウスをきちんと着たキャリーが、開口一番「聞いておくわ。いつ婚約発表をする? 私はそのつもりで寝たのよ」
 たった一夜を共にしただけで、こんな言葉を聞くとは思わなかったチャールズは口ごもる。そりゃそうでしょう。誰だってビックリするわな。結局、キャリーはアメリカに帰る。

 帰るんだけど、次の友人の結婚式にまたキャリーが現れる。そんなことが続いたある日ある時、キャリーが付き合った33番目の男と結婚するという。
 「チャールズ、あなたは32番目よ」はいはいそれはどうも、 と思うがどうしてもキャリーが好きでたまらないチャールズ。

 チャールズのゲイ・カップルの友人ギャレスが突然死する。葬儀が行われる教会でギャレスの恋人マシューがW・H・オーデンの詩「葬儀のブルース」を読んだ。それはこの世で結婚を許されなかったマシューの愛の誓いなのだ。(同性婚が認められていない時期)

「葬儀のブルース」 
時計を止めろ 電話を切れ
吠える犬にはうまそうな骨をやって黙らせろ
ピアノは止めてドラムにも覆いを
棺を出せ
嘆く人たちを通せ
 
飛行機を空に飛ばし、追悼の輪を、そして
「He is dead 彼は死んだ」と書かせろ
ハトの白い首に黒い喪章を
交通整理の警官には黒い手袋を

彼は私の北であり、南であり、
東であり、西だった
私の平日であり、休日であり
昼であり、真夜中であり、
会話であり、歌だった。 
愛は永遠に続くと思っていた。
でも、違った。 
 
星なんてもう見たくない
その光も消してしまえ。 
月なんて片付けてしまえ、
太陽はバラバラにしろ。
海の水をぬき、
森の木の葉は掃いてしまえ。
どんなものだってあの人のかわりになんて
なれやしないのだから
これは葬儀の弔辞としては、最高のように思う。

 ようやくキャリーをあきらめてヘンリエッタとの結婚に踏み切るチャールズ。 が、結婚式5分前キャリーが離婚したと告白する。またまた心が揺れ動く。

 ラブコメなんて都合よく作ってあるから、33人も男を渡り歩いたキャリーと、にわか雨にずぶぬれになりながら熱いキスシーンで終わる。この二人いつ分かれるのかな。 と思わせるエンディングだった。

 そこに流れるのがウェットウェットウェットの「Love is all around愛にすべてを」なのだ。ウェットウェットウェットは1982年に結成されたスコットランドのソフトロックバンド。1980年代と1990年代に英国のチャートと世界中で多くのヒットを記録している。
 
I feel it in my fingers 指先に感じる
I feel it in my toes 足の指にも感じる
Love that's all around me 私を包む愛を
And so the feeling grows そうして、気持ちが高まっていく

It's written on the wind それは風に書かれている
It's everywhere I go, oh yes it is どこに行っても、そうなの
So if you really love me だから、もしあなたが本当に私を愛しているなら
Come on and let it show, oh さあ、それを見せよう

You know I love you, I always will ね、愛してる。いつも
My mind's made up by the way that I feel 愛が高まるのを感じるよ
There's no beginning, there'll be no end 始まりも終わりもなく
'Cause on my love you can depend だってあなたの愛次第だし

I see your face before me あなたの顔を見つめて
As I lay on my bed ベッドに横たわって
I kinda get to thinking ちょっと考えてしまう
Of all the things you said, oh yes I do あなたが言ったすべてが、その通りだよ

You gave your promise to me and I gave mine to you お互いにに約束をしたね
I need someone beside me in everything I do そばにいて欲しい
Oh, yes I do ええ、そうよ

You know I love you, I always will ね、愛してる。いつも
My mind's made up by the way that I feel 愛が高まるのを感じるよ
There's no beginning, there'll be no end 始まりも終わりもなく
'Cause on my love you can depend だってあなたの愛次第だし

I gotta keep it moving それを動かし続けないと

Ooh, it's written in the wind あら、風に書かれているよ
Oh, everywhere I go, yeah, ooh yeah どこへでも行くよ。そう
So if you really love me, love me, love me じゃあ、もし本当に愛しているなら、愛して、愛して
Come on and let it show それを見せて
Come on and let it show
Come on and let it
Come on and let it
Come on and let it show
Come on and let it show
Come on and let it
Come on and let it
Come on and let it show
Come on and let it show, baby
Come on and let it show
では、ウェットウェットウェットの「Love is all around愛にすべてを」を聴きましょう。