この映画のことはあまり詳しく書かないほうがいいだろう。興味をそぐことになるから。なにせ、孤島にある重罪の精神病院のお話。謎が謎を呼びスリルとサスペンスには事欠かない。
それにしても観ていて思ったのが、熟練の優秀な精神科医にかかれば、正常な精神の持ち主でも病人にするにはたやすいのではないか。と思ったことだった。そちらの方が恐くなってしまった。しかし、楽しみながら観るには格好の映画だろう。
ラストでディカプリオが言う。「モンスターで生きるか、善人で死ぬかのどちらかだ」私が思うに、これはマーティン・スコセッシのメッセージに思える。観客の皆さん、どちらかを選んでください!俳優の円熟期は、三十代の中ごろだろう。ディカプリオを見ていてその感を強くした。
監督
マーティン・スコセッシ1942年11月ニューヨーク、クイーンズ、フラッシング生まれ。‘06「ディパーテッド」で6度目の監督賞ノミネートで受賞した。
キャスト
レオナルド・ディカプリオ1974年11月父がイタリア人、母がドイツ人の間に生まれる。
マーク・ラファロ1967年11月ウィスコンシン州ケノーシャ生まれ。
ベン・キングズレー1943年12月イギリス、ヨークシャー州スナイトン生まれ。‘82「ガンジー」でアカデミー主演男優賞受賞の実力派俳優。
ミッシエル・ウィリアムズ1980年9月モンタナ州生まれ。