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映画「ATM」劇場公開2012年10月

2013-02-27 10:28:51 | 映画

                
 対戦車ミサイル(Anti Tank Missile)や水戸芸術館(アートタワー・ミト Art Tower Mito)のことではない。銀行や郵便局の現金自動受け払い機のこと。

 市外のだだっ広い場所にあるATMに深夜3人の若い男女が現金引き出しに訪れた。いずれも投資会社スターウェザー・フィナンシャルの社員だった。デイヴィッド(ブライアン・ジェラティ)、コーリー(ジョシュ・ペック)、エミリー(アリス・イヴ)の三人。

 現金を引き出して出ようとしたとき、前方に防寒服を着た大男が仁王立ちで立っているのが見えた。一瞬立ち止まって「強盗かもしれない」と誰かが言った。この一言で三人は恐怖に取り付かれた。

 犬を散歩させていた男を、防寒服の男が無言で撲殺する場面を目撃した三人は、恐怖におののいた。一歩もATMから出られない。

 突然の恐怖がテーマの映画だが、不自然な場面もあって説得力不足は否めない。車をATMの入り口から遠くに止めたり、非常電話が見当たらなかったり、ラストには、監視カメラがすべての殺人がデイヴィドによるもののように描いてある。

 氷点下20度の深夜に車を遠くに止めるはずもないし、非常電話が見当たらないなんて冗談もほどほどにと言いたい。監視カメラもすべてを見ればデイヴィッドが犯人でないことは明らかだ。 要するに雑なつくりの映画といえる。スピルバーグの初期の作品「激突」も突然の恐怖を描いてあったが、説得力のある傑作だった。あの映画を観て勉強すれば、もう少しましな映画を作れたんじゃないかな。
             
             
             
             
監督
デイヴィッド・ブルックス新人で出自不明

キャスト
ブライアン・ジェラティ1975年5月ニュージャージ州生まれ。
ジョシュ・ペック1986年11月ニューヨーク市生まれ。
アリス・イヴ1082年2月ロンドン生まれ。

読書「沼地の記憶」トマス・H・クック

2013-02-24 11:15:42 | 読書

                 
 「私は不幸にも恵まれた星の下で育ったので、暗闇を見ることも、暗闇の中に隠れているものを見ることも出来なかった」という書き出しで始まる。

 私、ジャック・ブランチ1954年当時は24歳で地元レークランド高校の教師を務めている。この頃のレークランドは、人種と階級でいくつかの地区にはっきり線引きされていた。ジャックの父が住んでいたプランテーション地区。職人や商店主の住むニュー・サウス地区。工場労働者の住むタウンゼント地区。このタウンゼント地区の住人は、ホテルでいつも満室だと断られる階層の人たちでブリッジスと呼ばれていた。

 ジャックの担当する教室にこのブリッジスに住む少年エディ・ミラーがいた。エディは、女子大生を殺した殺人犯の息子だった。エディは普通の高校生のように快活さもなく、いつも一人で過ごしていた。

 ジャックの専門は、暗闇を見たことがないという反動なのか、アメリカ文学やヨーロッパ文学に作文のクラスも担当するが、専門とするところは悪について歴史的文献や古典文学からの引用を交えながらの講義だった。

 例えば、変質者ティベリウスはカプリ島の庭園に猥褻なポーズをとらせた子供を配置したり、自分の名前をつけた崖から奴隷を投げ落とされるのを見物したりして暇をつぶしたと描写するスエトニウスの「ローマ皇帝伝」を参考にしたりした。
 そこで悪についてのテーマを選びレポートを提出するよう生徒に命じた。授業終了のベルが鳴りがやがやと生徒が移動を始めるが、一番後ろの席のエディは、ゆっくりとした態度でいつも最後に教室を出る。そのエディに父親のことを書くというテーマを課したのが悲劇への端緒となった。

 この文春文庫の巻末に著者とのインタビューが掲載されている。その中でトマス・H・クックの作品が暗いという人もいることについてこう答えている。

 「読む者の感情に訴える小説は、心を暗くするものではないのだと。本を読んで暗い気持ちになることと、感情を揺さぶられることは同じものではありません。小説に心を揺すられるのは素晴らしい体験です。読み手の魂を高め、読み手を自身の感情と結び合わせてくれます。暗い物語は光を届けるために書かれるのであって、闇をもたらすためではないんです。沈鬱な物語は、今まで見たことのなかった類に光を読者にもたらし、その人生を照らすのだと私は信じています。いかに暗い主題を扱っていても、それが最後に読者に与えるのは明るい何かなのだと、つまり、暗い物語はじつのところ読者の気を滅入らせるのではなく、力づけるものなのです」

 確かにトマス・H・クックの作品には、陰鬱な雰囲気が漂ってはいる。それでも物語の中に入っていくと、もう抜け出せなくなる。

 私はいつものように物語以外の何かを探していて、見つけたのは「デヴィルド・エッグ」だった。これはゆで卵の黄身を取り出して、マヨネーズで和えて戻したもの。
 サンドイッチ用のパンをカリカリに焼いたものやクラッカーの上に載せたりしてお酒のつまみに最適に思う。贅沢にするならイクラを散らしたり、ロシア産のキャビアを載せてもいい。ちなみにロシア産キャビアは、25グラム12,000円以上するからおいそれと手が出せないのは痛い。

映画「キリング・フィールズTEXAS KILLING FIELDS ’11」劇場公開2012年4月

2013-02-22 11:09:27 | 映画

                 
 テキサス州ガルベストンの近くに、死体遺棄場とも言えるキリング・フィールズというまるで富士山麓の青木ヶ原樹海を連想させるような場所がある。青木ヶ原樹海のように鬱蒼としていないが、原野に潅木が散らばっている。付近に人家は一軒もない感じだ。自殺者には、心置きなく天国へ行けるだろう。当然殺人者の好む場所でもある。

 テキサスシティ警察の刑事マイク(サム・ワーシントン)とブライアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、殺された少女の捜査を進める一方、ブライアンは妖しげな売春宿の娘リトル・アン(クロエ・グレーズ・モレッツ)を気にかけていた。

 この二人に協力する形になるのが同僚でマイクの元妻パム(ジェシカ・チャンスティン)だった。この三人、いつも冷静なのは一人もいない。取調べで激昂する三人の刑事。捜査は絞られていく。脚本がダメだとか。スリルもサスペンスもないとか。酷評する人もいるが、私のとっては、観るに値しないとは思えない。結構楽しんだ。

監督は、マイケル・マンの娘。マイケル・マンは、テレビ映画「マイアミ・バイス」や’95「ヒート」’04「コラテラル」がヒットしている。娘のアミ・カナーン・マンの初長編作品。
            
            
            
            

キャスト 
サム・ワーシントン1976年8月オーストラリア、バース生まれ。
ジェフリー・ディーン・モーガン1966年4月ワシントン州シアトル生まれ。
ジェシカ・チャンスティン1981年3月カリフォルニア州サクラメント生まれ。’11「ツリー・オブ・ライフ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。
クロエ・グレース・モレッツ1997年2月ジョージャ州アトランタ生まれ。

音楽「歴代ラブソング人気投票結果 10」

2013-02-21 13:00:20 | 音楽

 10位は、マーヴィン・ゲイの「レッツ・ゲット・イット・オンLet's Get It On」。マーヴィン・ゲイは1939年4月2日にワシントンD・Cに生まれ、ソウル・R&B歌手として、黒人ミュージシャンを含め世界のミュージシャンに大きな影響を与え続けている。

 神の配剤は驚くべきもので、彼の45回目の誕生日前日、1984年4月1日父親と口論になり、逆上した父親が発砲しマーヴィンは帰らぬ人となった。しかも、その銃はマーヴィンが父親にプレゼントしたものだった。
 この「レッツ・ゲット・イット・オン」は、恋人への愛情と性への欲求を表現したものとウィキペディアにある。その曲をどうぞ!

音楽「歴代ラブソング人気投票結果 9」

2013-02-20 12:56:40 | 音楽

 9位には、1959年11月5日生まれのカナダ出身のブライアン・アダムスの「アイ・ドウ・イット・フォー・ユーI Do It For You」が入った。

 ブライアン・アダムスは、ミュージシャンであり作曲・作詞家でもある。カメラマンの側面もあり腕はプロ級といわれる。食生活は、自然派というのかベジタリアンだそうだ。

 この曲は、1991年映画「ロビン・フッド」のテーマ・ソングとなり、全米チャート7週連続1位を記録、大ヒットした。(ウィキペディアより引用)
その曲をどうぞ!

音楽「歴代ラブソング人気投票結果 8」

2013-02-19 10:15:31 | 音楽

 8位は「アイ・ウォナ・ノウI want to know what love is」で、1977年デビューのフォリナーの曲。フォリナーは、1970年代後半から1980年代の終わりにかけて、ロック・ミュージック界に存在感を示し、大いなる成功を収めた。この「アイ・ウォナ・ノウ」は、1985年全米1位となった。
その曲をどうぞ!

音楽「歴代ラブソング人気投票結果 7」

2013-02-18 11:36:44 | 音楽

 7位の「クレイジー」を歌うのは、1932年9月8日バージニア州生まれのカントリー・ミュージック歌手パッツイ・クライン。
 人間の運命なんて分からないもので、彼女の全盛期1963年3月5日自家用ジェット機の事故で早世する。

 こういうカントリーがベスト10に入るところは、アメリカならではだろう。この「クレイジー」は、他のアーティストも歌っているが、ダイアナ・クラールも旦那のエルビス・コステロとウィリー・ネルソンとともにライヴで歌っているのもいい感じだ。
その二曲をどうぞ!




音楽「歴代ラブソング人気投票結果 6」

2013-02-17 21:56:41 | 音楽

 6位になったのは、ボストンを拠点に活動するハード・ロック/へヴィメタル・バンド エアロスミスの「ミス・ア・シング(I Don't Want to Miss a Thing)」。
 これは映画「アルマゲドン」の主題歌で1998年に全米1位になった。更に、同年のアカデミー主題歌賞にもノミネートされた。(ウィキペディヤから引用)その曲をどうぞ!


音楽「歴代ラブソング人気投票結果 5」

2013-02-16 15:56:56 | 音楽

 5位には、ビー・ジーズの「愛はきらめきの中にHow deep is your love」で、このイギリス人三人兄弟を中心としたボーカル・グループが1955年から2003年まで活動を続けた。

 多くのヒット曲があり、全世界で2億3000万枚を超えるレコードを売り上げている。現在までビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカトニーと並んで歴代最も成功した上位5ユニットの一つに数えられる。(ウィキペディアから引用)

「愛はきらめきの中に」は、1977年全米1位であり、1971年にも「傷心の日々How can you mend a broken heart」が1位となっている。その2曲をどうぞ!



音楽「歴代ラブソング人気投票結果 4」

2013-02-15 13:07:57 | 音楽

 4位が、ジョー・コッカーの「ユーアー・ソー・ビューティフル」で、1975年にビルボード・ヒット・チャート5位となった。

 ジョー・コッカーは、1944年5月20日イギリス、イングランド、サウスヨークシャ州に生まれる。1982年には映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌「Up Where We Belong」をジェニファー・ウォーンズとデュエットして全米1位を記録した。
 そして2007年には女王陛下より功績をたたえられOBE(Order of the British Empire)大英帝国勲章を受章している。
では、「ユーアー・ソー・ビューティフル」と「Up Where We Belong」をどうぞ!