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ワンデイ・トリップ 宇都宮の大谷資料館と道中の道の駅

2015-06-26 17:41:25 | ドライブ

 梅雨の中休みの24日水曜日は、朝から真夏を思わせる陽射しが眩しいほどだった。以前から行きたいところの一つの大谷資料館(おおやしりょうかん)を目指した。

 ここは大谷石(おおやいし)の採石場のあとを資料館としたもの。大谷石は軽石凝灰岩の一種で、柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。

 日本列島の大半がまだ海中にあった新生代第三紀の前半、火山が噴火して噴出した火山灰や砂礫が海水中に沈殿して、それが凝固してできたものとされている。

 大谷町付近の大谷石の分布は、東西8km、南北37kmにわたり、地下200〜300mの深さまであることが確認されており、埋蔵量は10億トンと推定されているらいい。

 その採掘あとの巨大地下空間がこの大谷資料館として公開されている。大谷石にまつわるエピソードをウィキペディアから引用してみよう。「大谷石はフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルライト館(旧所在地は東京都千代田区内幸町、現在は愛知県の屋外型展示博物館・明治村に中央玄関を中心に移築され保存)の建材として使用されたが、その完成披露宴の当日である1923年9月1日、披露宴の準備の真っ最中に関東大震災に遭遇した。しかし、小規模な損傷を受けたもののほぼ無傷なままで残った。このことを設計者のライトは知り、狂喜したという」

 大谷石の採掘あとの巨大空間は、映画のロケやコンサート会場として使われることが多いという。外気温30度近くのこの日、30メートル地下にある巨大空間の温度は、10度という。ホームページには、上着を持参くださいとあった。私はカッターシャツ1枚で地下に降りたが、30分ぐらいなら風邪を引く心配はない。

 駐車場に着いたところ、若い人も大勢来ていた。ウィークデイでも来館者があるのは、先週だったか読売新聞の夕刊に大谷資料館の紹介記事が載った。そのせいなのかもしれない。なお入場料大人700円、JAF会員なら100円引きになる。

 大谷資料館へ行く途中の国道294号線沿いに「しもつま」と「にのみや」の二つの道の駅がある。道の駅は、地元産の野菜や果物が売りで、安い野菜を買い込んだ。

 「にのみや」は、二宮尊徳の二宮からとってある。二宮尊徳は、武家奉公人として小田原藩で働き家老・服部家の財政を立て直したことから、小田原藩主・大久保家の分家であった旗本・宇津家の所領であった下野国桜町領(現在の栃木県真岡市)の仕事を任せられたというから、なんのことはない今風に言えばサラリーマンの転勤先だった。それを後世の人は都合よく取り入れているにすぎない。何とかわが町や村を全国に売り込もうという涙ぐましい努力といえなくもない。
            
            
            
            
               
            
            


房総半島、へそ曲がりドライブ

2014-11-20 16:28:38 | ドライブ

 18日は、一日中晴れて雨の心配がないとの天気予報。ならば兼ねて思い描いていた地方道、都道府県道、それにその他の道を辿って目的地へのドライブを実行に移した。

 道路地図では、地方道は緑、都道府県道は黄色、その他の道は無色で二本の線だけ。ナビで検索すれば、こんな道は絶対に表示されないという道だ。

 なんでそんな道を走りたいの? と問われれば「国道は渋滞するし飽きたから」と答える。それに今回走った道のように、コンビニが一軒もなく交通量が極端に少ない点も理由のひとつだ。

 人けの少ない道路は、どこまでものんびりとしていて夕闇が迫れば静かな暗闇に沈みこんでしまうのだろう。
 道端を歩く人を見かけたら「どこへ行くんだろう」とか「学校や病院へは大変だろう」なんて思いをめぐらす。

 今回の目的地は、勝浦と天津小湊の中間あたりの守谷海岸。ここは何度も訪れたところで、白砂の渚に澄んだ水のキレイな海岸だ。夏には海水浴場にもなる。

 事前に簡単なコマ図を作っておいて、午前9時半ごろスタート。途中一度迷っただけで午前11時過ぎには守谷海岸に着いていた。所要時間1時間40分ぐらい。意外に早かった。

 交通量が少ないというのは、のんびり走ってもあまり時間がかからない。国道の信号機や車の多さで時間とガソリンの浪費に気付かされた。

 この日の守谷海岸は、ひっそりとしていた。波も穏やかで有り余る暖かい太陽に目を細め、静かな昼時だった。
 歩いてきた地元の猟師のおじさんと言葉を交わす。指差しながら「あの突端へは行けますか?」がきっかけで、渚の貝殻の多さを「滅多にないことだよ」と言った。そして「これは珍しい貝だよ」と言って手渡してくれた。
 いくつか拾っているとき「波が来るよ」と言った。たしかに波が足元まで這い上がってきた。「俺は漁師だから波は音で聞き分けているんだ」と言う。おじさんは貝殻を見ながらどんどんと遠ざかってしまった。

 私はぶらぶらとしながら何枚かの写真を撮った。帰路は、九十九里方面へ遠回りをして午後3時過ぎには自宅に着いた。
           
           
           
           
 往きのコースで地方道その他の道の172号線が山中に入り、すれ違いの難しい狭いところもあった以外はのんびり運転だった。この山中の道も楽しい。以前、林道を走り回っていたころを思い出した。