↑ ㈱筑摩書房 ちくま文庫 1995年7月24日第一刷発行
本年(2009年)5月5日突然亡くなられた やまだ紫さん の1984年6月、(講談社)上梓作品。その後1992年に筑摩書房から 「やまだ紫作品集1」 として出版され、又その中から2編を収録した文庫がこれである。
やまだ作品は版権先がいろいろと変わったらしいが、詳しくは御夫君のブログ
白取特急検車場【闘病バージョン】
に詳しい。
「ゆらりうす色」
6ページの短編連作で24話
「Second Hand Love -セコハン ラブ」 やはり短編の連作作品。
二つとも不倫中及びその後の女性が主人公の、モノローグに近い作品だが、発表当時の時代の雰囲気がぷんぷんする。バブルに向ってどんどんと登って行くあの時の高揚する様な、でも退廃的な感覚は、今となってはどこを探してもないものだ。
背景に高級なシティホテルや豪華な食事風景とかが出てくるのでなく、そっけないともいえる、けれどもこれしかない、というラインで引かれたバックは主人公のアパートだったり会社だったり実家だったりする。
出てくるのも女性とその相手の既婚男性が主で、他に友人・親など数人のみ。それでもあの時のあの感覚が蘇ってくるのは、倦怠感たっぷりの会話のせいなのか…。
今、同じ題材で旬の女性作家が描いても同じにならないのはわかっている。もしかしたら、同じ時に他の作家が描いても違っているのだろう。あの頃はレディースコミックで不倫ものは他にもいっぱいあったもの。やっぱりこれは やまだ 紫 という作家しか出せない世界なのだろう。
個人的には2編目の 「セコハン ラブ」 の方が好き。あの頃の自分ならこっちの方が共感できるような、話としてまとまっているというか。
アンニュイなら私の方も負けてないわよ。 ゆらり 亜美色 もしくは 裸のマハ猫 なんちて。
亜美にゃ~ん… 投薬が嫌で頭隠して体隠さずの図でしょ。
本年(2009年)5月5日突然亡くなられた やまだ紫さん の1984年6月、(講談社)上梓作品。その後1992年に筑摩書房から 「やまだ紫作品集1」 として出版され、又その中から2編を収録した文庫がこれである。
やまだ作品は版権先がいろいろと変わったらしいが、詳しくは御夫君のブログ
白取特急検車場【闘病バージョン】
に詳しい。
「ゆらりうす色」
6ページの短編連作で24話
「Second Hand Love -セコハン ラブ」 やはり短編の連作作品。
二つとも不倫中及びその後の女性が主人公の、モノローグに近い作品だが、発表当時の時代の雰囲気がぷんぷんする。バブルに向ってどんどんと登って行くあの時の高揚する様な、でも退廃的な感覚は、今となってはどこを探してもないものだ。
背景に高級なシティホテルや豪華な食事風景とかが出てくるのでなく、そっけないともいえる、けれどもこれしかない、というラインで引かれたバックは主人公のアパートだったり会社だったり実家だったりする。
出てくるのも女性とその相手の既婚男性が主で、他に友人・親など数人のみ。それでもあの時のあの感覚が蘇ってくるのは、倦怠感たっぷりの会話のせいなのか…。
今、同じ題材で旬の女性作家が描いても同じにならないのはわかっている。もしかしたら、同じ時に他の作家が描いても違っているのだろう。あの頃はレディースコミックで不倫ものは他にもいっぱいあったもの。やっぱりこれは やまだ 紫 という作家しか出せない世界なのだろう。
個人的には2編目の 「セコハン ラブ」 の方が好き。あの頃の自分ならこっちの方が共感できるような、話としてまとまっているというか。
アンニュイなら私の方も負けてないわよ。 ゆらり 亜美色 もしくは 裸のマハ猫 なんちて。
亜美にゃ~ん… 投薬が嫌で頭隠して体隠さずの図でしょ。