今回の東京オリンピックの野球の競技を見ていて、その試合の順序(トーナメント方式?)が良く分かりませんでした。(ついでに、女子ソフトボールも・・・)
日本と韓国が戦って、勝った日本は決勝進出!(つまり、この時点で2位以上ということですよね)
負けた韓国は次にアメリカと戦う
決勝戦は、アメリカと韓国の勝った方とやる
ということは、日本に負けた韓国が(アメリカに勝てば)決勝に進出してきて優勝することもありうる・・・ということになりますね。
(なんで、負けた韓国が、そんなにゾンビみたいに復活できるの?)
結局、アメリカと戦った韓国は負けたので、日本の決勝戦の相手はアメリカになりました。
で・・・負けた韓国は3位なのかというと・・・そうではなく、今度はドミニカ共和国と3位決定戦をする・・・この順位付けの流れが全然わからない!
と思っていました。
改めて、すべてのトーナメント表(や戦歴)を確認しました。
これ、ダブルエリミネーションというトーナメント形式なんですね。(私は知りませんでした)
普通のトーナメント戦(これをシングルエリミネーションと言うらしい)では、最後まで勝てば優勝です。
逆に1回負ければ終わりです。
普通は決勝で負けたチームが準優勝(2位)になりますが、実力が2位のチームが決勝に残るわけではありませんよね。(初戦で優勝チームと実力2位のチームが戦うかもしれません)
で、このダブルエリミネーションは、本線と敗者復活戦があって、1回負けると敗者復活戦に回ります。
最後に本線の1位と敗者復活戦の1位が戦います。
つまり、普通のトーナメントでは1回負けると敗退になるが、ダブルエリミネーションでは2回負けると敗退になる。
Wikinの図
なるほど、そんなやりかたがあったのですね。
Wikiによると・・・
・組合せによる有利不利を軽減することができる(利点)
・試合数が倍になる(欠点)
・同じ対戦カードが複数回起こりやすい(欠点)
・決勝戦に進出するチームのどちらかは必ず1敗していることになる(欠点?)
なかなか面白いですね。
確かにこれだと、たまたま運よく強いチームに当たって来なかったチームが決勝まで来て、決勝で負けたから2位・・・になりません。
上の図で言うと・・・
⑦の試合が日本対韓国で、韓国は、たまたまこれまでに強いチームと当たらずに(普通のトーナメント戦で言うところの)決勝まできてしまったが、日本に負けた。(⑦の勝者が日本、⑦の敗者が韓国)
次に韓国は本線で負けてしまったので敗者復活戦のほうに移動し、これまでの敗者復活戦で一番勝っていたアメリカと対戦します。(A の試合)
この A の試合(韓国対アメリカ)に勝ったアメリカが日本と決勝で戦います。(⑧の試合)
ということだったのですね。
で・・・決勝戦(⑧の試合)で日本が勝ったから「日本金メダル」で終わったけど・・・もし日本が負けていたら、⑨の試合は有ったの⁉
(まあ、勝ったからいいけど・・・)
この試合方式、考え方は面白いのですが、この方式でも、1位と2位は強い順に確定するけど、3位以下は必ずしも強い順にならないと思います。
ところで、もう一つの疑問の女子のソフトボール
こちらも決勝戦は日本対アメリカでした。
そして、決勝戦の前に、同じ日本対アメリカの(決勝戦に全く関係ない)消化試合がありました。
これが、何かわからなくて・・・野球と同じようなへんてこなトーナメントなのかなぁ・・・と思っていました。
実は、単純に予選リーグの1位と2位で、リーグ戦の残りに関係なく2チームの決勝進出が決まっていた、ということでした。
う~ん なかなか難しい・・・