先日のRCJJ関東ブロック大会の時に、他のスタッフから「ジャパンの理事会の議事録が掲載された」という情報を頂いたので、早速見てみました。
https://www.robocupjunior.jp/
まず・・・RCJJ(RoboCupJunior Japan)のHPに、上のように掲載されているのですが、この「2021.12.27」という日付は何の日付なのでしょうか?
普通は、このHPに掲載された日付なのですが、掲載されたのは2022年の1月になってからです。 じゃあ理事会の開催日なのかというと、それは2021年の12月12日です。
ということで、最初の謎が 12月27日という日付!
掲載されている(議事録の)PDFファイルの作成日付を見てると2021年1月8日なので・・・12月27日に掲載されたというのはありえません。(作成者のPCのカレンダー設定が、めちゃくちゃズレている、という可能性はありますが・・・)
さて、肝心の議事録の内容を見ていきます。
相変わらず、議事録だけで会議での提示資料は公開されていないので、詳細はわかりませんね。
まず、2022名古屋大会について
ということで、今年のジャパンオープンについての話題です。 会場レイアウトやスコアリングシステムのことなので、(私は)あんまり興味がないです。 面白いのは「サッカーコ ートとステージが隣接しており、音の問題が懸念される」という部分で、OnStage のステージがサッカーコートに近いから「もっと離して」ということでしょう。 2011年のイスタンブル世界大会で、私がスタッフをした Rescue-B(今の Rescue Maze)のフィールドが ダンス(今の OnStage)ステージの隣で、ダンス競技が始まると、(音がうるさくて)会話もできない状態になり、閉口したのを思い出しました。 なんで、あんなに大音量で音を出すのでしょうかねぇ。 きっと OnStage の参加者は耳の遠い人が多いのだろうと想像しています。(笑)
次が、CoSpace についてで・・・CoSpace Rescue は、世界大会の競技から外れました。 それでも RCAP(RoboCup Asia-Pacific)では開催がされるので 「WLでも 引続き競技を実施し」 ということで、ジャパンオープンで競技を継続するってことですよね。
今の CoSpace Rescue の活動を見ると、ごく限られた地域の(ごく限られた人達だけの)クローズした活動のように思えます。(はっきり書くと、内輪だけの活動に見える。) 特に2021年は、参加者の募集が「CoSpace 技術委員会のブログ」のどこにも掲載されていません。 それなのに参加者がいたというのは・・・どうしてなのか、なんか勘ぐってしまいます。
もし、まじめに、継続するのであれば・・・ちゃんと新しいルールの翻訳をするとか、技術委員会のブログに情報を掲載するとかしてほしいものです。
この、CoSpace Rescue は、継続してRCJJとして実施する必要あるのか、とっても疑問です。 「上位チームはRCAPに推薦したい。」と書かれています。RCAPは、以前は、これまでオープン大会だったけど、2021年だけ、RCJJからの推薦だった(らしい)です。 今後はどうなるのでしょうか?・・・RCAPの位置付けがはっきりしませんねぇ。
※議事録には CoSpace と書かれていますが、これは CoSpace Rescue のことだと思います。 CoSpace と表記すると CoSapce xxx の総称になるので、ちゃんと表現して欲しいです。
その後が、レスキュー競技の話です。
上に書かれているように、Cospace Rescue が RoboCupJunior の正式競技から外れて、代わりにシミュレーション競技の候補になっているのが Rescue Simulation(Webots-Erebus)です。 議事録では「Webots-Erebus platformがレスキューシミュレーションの公式競技にな った」と書かれていますか、それは、ちょっと正しくないと思います。 少なくとも2022年は、まだデモ競技であり正式競技にはなっていません。
まあ、参加者からするとデモ競技でも正式競技でも、あまり違いはありませんが・・・
で・・・一応、Rescue Simulation(Webots-Erebus)をジャパンオープンでも実施する準備をしているようです。「予算面では、 コンピューターとモニターがあれば出来るので、費用はかからないとの説明がなされた。」と、簡単に書かれていますが・・・単にPCがあれば良いのではなく・・・「結構性能の高いPC」が必要なので、大丈夫なのかちょっと心配です。(笑)
この Rescue Simulation(Webots-Erebus)は、RCJJの中では、だれが面倒をみるのか、よくわかりませんねぇ。
議事録には、途中から CoSpace 技術委員長の藤井氏が発言しています。そうすると CoSpace 技術委員会が実施するのでしょうか? それともレスキュー技術委員会が実施するのでしょうか?
ここで、CoSpace 技術委員会のブログを見たら・・・
https://rcjjcospace.blogspot.com/2021/02/2021-2021-rescue-simulation.html
2022 ジャパンオープンでのRescue Simulation 実施競技について
という記事が掲載されていました。
ということは、CoSpace 技術委員会が管理元なの?
でも、投稿者は Rescue Simulation技術委員会 と書かれています。
CoSpace 技術委員会 は Rescue Simulation技術委員会 になったの?
でも、ブログのタイトルは CoSpace 技術委員会 のままだし・・・何が何だかわかりません。
ちゃんと、いろいろと整理してくださいよ!
さらに、混乱するのが次です。
「水野専務理事よ り、名古屋大会では実機は使用せず、シミュレーションのみの実施か。」って・・・
実機って何? Rescue Simulation(Webots-Erebus)、実機の競技なんて無いよね・・・
で、これに回答しているのが(なぜか)CoSpace 技術委員長の藤井氏です。 ということは、Rescue Simulation (Webots-Erebus) は、CoSpace 技術委員会が実施するの?
水野氏が、どういう意図で「実機」の質問をしたのか分かりません・・・CoSpace Rescue の実機(Real Robot)の質問をしたのかなぁ? それとも、Rescue Simulation(Webots-Erebus)を良く知らなくて、CoSpace Rescue と同じように実機(Real Robot)の競技があると思ったのでしょうか?
この議事録を読んでも、良く分からないですね・・・議事録を書いている人(書記)は、内容を理解して書いているのでしょうか?
ちょっと飛ばして・・・「また、デモ・公式 に関わらず、優秀なチームであれば世界大会へ推薦してはどうかとの意見がなされた。」と書かれています。 この「優秀なチーム」ってどうやって判断するのでしょうか?
なんか、疑問が、次から次に沸いてきます!
この章の最後の文章が、難解です。(笑)
「水野専務理事より、CoSpaceが公式競技に導入された時は、最初はデモンストレーションを実施し、書類審査 を経て世界大会へ推薦したことがあり、デモであっても世界大会へ推薦する可能性はあるとの意見 がなされた。」
この文章を読むと、公式競技なのにデモンストレーション? 一体どっちなの? と、全然理解できませんね。
まず、CoSpace Rescue が世界大会の正式競技になったのは2013年からで、その前の3年間はデモ競技でした。 (2010年はローカルなエキシビジョン、2011年と2012年がデモ競技) 「最初はデモンストレーションを実施し」は、このことを書いているのだと想像します。
で・・・2011年と2012年は、日本では競技を実施せずに、書類審査だけで世界大会参加チームを選考したのですが、それが「書類審査 を経て世界大会へ推薦したことがあり、デモであっても世界大会へ推薦する可能性はある」この部分だと想像します。
だから、記載内容を私が書き直すとすると・・・
「CoSpace Resce が正式な競技になる前に(世界大会では)デモ競技として実施されたが、その時の日本からの参加チームは(ジャパンオープンでは競技を実施せずに)書類選考を経て推薦した。 今年の Rescue Simulation(Webots-Erebus)がデモ競技であっても世界大会に推薦する可能性はある、との意見が出された」
ということを書きたいだろうなぁ・・・
続きが、ネット配信とサッカーのスコアリングシステムのことですが、興味が無いので、さくっと飛ばします。
次が、謎の競技会 RCAPについてです。(笑)
「オンサイト登録チーム56チーム (147人)、うちRCJJ・ブロック推薦チーム45チーム (115名)がオンサイトで、6チ ーム (12人)がオンラインで参加」
オンサイトには56チームが参加した・・・はい分かりました。
56チームの内訳で、45チームがブロック推薦だった。 ということは、残りの11チームはブロック推薦ではないの? やっぱりRCAP はオープン大会で自由に誰でもが参加できるの?
う~ん 分かりません!
その後も、RCAP について、いろいろ書かれていますが・・・
今回の RCAP は、海外からの参加者があったオンラインの競技会と日本からの競技者だけが参加したオンサイト競技会の2つがあり、RCJJが関与したのは後者のオンサイト競技会だけ、ってことだよね。
だから、RCAP と名前がついていて、なんとなく国際的な競技会のような印象があるけど、実質的には日本の中の、単なるオープン大会だったのではないかと・・・ (スタッフは日本人だけ、参加チームも日本人だけ)
最後に、その他の項目で・・・
「RCAPに出場したチームが日本リーグに出場できるかとの問合せがあったので、競技担当者らと協議し、過去のジャパンオープンへの参加歴だけで、それ以外の大会への参加歴は問わないと回答した旨報告がなされた。」
これだけ読むと、RCAP の扱いは、ジャパンオープン以上ではない・・・感じですね。(笑)
さらに
「ロボカップ日本委員会が制作を進めているロボカップ入門書シリーズについ て、ジュニアとしは参加しないことになった」「今後、政岡理事を中 心とした執筆グループが書籍を作成する」
ということで、ロボカップジュニアの入門書を独自に作るらしいです。
議事録を読むと、突っ込みどころが満載なので・・・今回も、記事が長くなってしまいました。(笑)