RCJRescueSimulation2024RulesDraft.pdf(Last updated: 2023-10-08 ) を読んでみて・・・の第三弾です。
3.6.1. Teams must make modifications within the schedule of the tournament, and teams cannot delay tournament play while making modifications.
チームは競技会のスケジュール内で変更を行う必要があり、変更を行っている間、チームはトーナメントのプレーを遅らせることはできません。
これだけ読むと、全くの意味不明の文章です。
チームは変更しなければならない・・・何を変更するのでしょうか?
と、クエッションマークが頭に立ちますよね!
これは、Rescue Simulation のルールを作るのに参考にした Rescue Maze のルールから 3.5.1に該当する項目を削除してしまったので、意味が分からなくなってしまいました。「ルールに違反している場合は」という説明が抜けてしまっています。 だから「ルールに違反している場合は、チームは変更する必要があります」ということです。
いや、これ、誰も疑問に思わないのでしょうか?(不思議)
で・・・ロボットを作る Rescue Line や Rescue Maze は、作ったロボットがルールに違反していたら変更(修正)するまで競技に参加できない・・・と言うのは分かるのですが・・・ Rescue Simulation で、「変更するまで競技に参加できない」というのは、どういう状況に発生するのでしょうか? 想像ができないのですが・・・
4.2.2. The referee performs all operations of the simulation environment in-game, such as loading programs and operating LoP.
審判は、プログラムのロードや競技進行停止の操作など、ゲーム内のシミュレーション環境のすべての操作を実行します。
競技用のプログラムのロードを審判が実施するのはオンライン競技会の場合であって、オンサイトの競技会の時は(ルール4.4.1に書かれているように)チームがプログラムを実行します。ということで、ルールが正しくありません。
もっとちゃんと整理してよ!
4.3.8. * Teams must submit the source code and any other required documents before a particular day set by the RoboCupJunior Rescue Committee. Organizers will share details through the Official RoboCupJunior Forum.
チームは、ロボカップジュニアレスキュー委員会が設定した特定の日までに、ソースコードとその他の必要な書類を提出する必要があります。 主催者は公式ロボカップジュニアフォーラムを通じて詳細を共有します。
ここにも、チームが提出したソースコード(プログラム)やドキュメントを公開するって、書かれています。
勝手に公開しないよね、ちゃんとチームに公開の許可を得るよね・・・
と、私が書くのは・・・
Rescue Line のルールでは、ちゃんと
The organizers will not share the source code with other teams without the team’s permission.
チームに許可をとってから公開する、と書かれているからです。だから、Rescue Simulation でも、公開するのなら、ちゃんとチームの許可を取ってよ! (Rescue Line や Rescue Maze と書き方を合わせてよ・・・)
4.4.1The next team in line should prepare the computer submitted at the beginning of the previous team’s round to run the program as a client to the game server. The referees will give a maximum of 2 minutes.
次の順番のチームは、前のチームの競技ラウンドの開始時に提出されたコンピューターを準備して、競技サーバーのクライアントとしてプログラムを実行する必要があります。 審判はその作業に最長 2 分を与えます。
ちょっと翻訳した日本語がアレですが・・・
前のチームの競技が始まったら、次のチームが競技サーバに接続したりして準備をする、と書かれているのですが、前のチームの準備中に、(競技中の)さーバーにアクセスしたりしません(やらせません)よね。
ここも、ちゃんと整理してくださいよぉ!
4.4.4. The game time allowed is 8 minutes in real time (not simulated time). Since this is a simulation, an additional one-minute real-time will be allowed. Thus, judges will terminate the controller when 9 minutes of real-time expire.
許可される競技時間は、リアルタイムで 8 分です (シミュレーション時間ではありません)。 これはシミュレーションであるため、追加の 1 分間のリアルタイム時間が許可されます。 したがって、9 分間のリアルタイム時間が経過すると、裁判官はコントローラーを終了します。
ここは、私の英文解釈能力が無いだけのことかもしれません。
競技時間は実8分・・・これは分かりました。
で、さらに実時間の1分が追加されて9分・・・なんで追加されるの?
シミュレーション上の8分が実8分よりも遅い(長い)かもしれないから?
だとすると、PCの性能によって、シミュレーション上の8分が終わる前に(実9分が経過してしまって)途中で競技が中断(終了してしまうかもしないってこと? 良く分かりません)
この4.4章に書かれている内容についてですが・・・
4.4.1 4.4.2では、チームがPCを競技サーバに接続したり、チームのプログラムをサーバに」接続したりします。
ところが4.4.6では、審判がプログラムをロードすると書かれています。
4.4章の中で書かれていることが矛盾していませんか!?
おそらく、4.4.1~4.4.3はオンサイト競技会の場合で、4.4.6はオンライン競技会の場合を想定してると思われます。(4.4.6は2021年のオンライン大会の時の記述が残ったままなのだと思われます)
4.5.2. The Robot can be installed in any direction.
ロボットはどの方向でも設置可能です。
競技進行停止後の再スタート時に、ロボットの方向を自由に決められる、と書かれていますが・・・実際は競技システムが(ロボットの方向を)勝手に決めます。(だから、ルールのここの記述はおかしいです)
これも、Rescue Maze のルールが、(見直しをされず)そのまま残っているのだと思われます。(Rescue Maze は競技進行停止からの再スタート時に、チームがロボットの方向を自由に決められる)
4.6.3a. For wall tokens located on a tile on a linear wall or adjacent to a linear wall (even diagonally),
リニア壁またはリニア壁に隣接する (斜めであっても)タイルにある 壁トークンの場合
これまではリニア壁、フローティング壁と壁をベースにしていましたが、今回から(壁ではなく)タイルをベースにする考え方に変更しましたよね。 にもかかわらず、「リニア壁」「フローティング壁」の記述が残ってしまっています。
ちゃと、ここも変更してくださいよ!
ここは
リニア壁→リニアタイル
フローティング壁→フローティングタイル
ですね。
いや、こんな単純な間違いをしないでよ・・・
4.6.7. However, the total points will never go below zero points.
ただし、合計得点が0点を下回ることはありません。
合計得点がマイナスになることはありません・・・これだけ読むと、普通なのですが・・・
4.3.3 The score of the game will be -50 points.
ここに書かれているマイナス50点はどうなるの?(0点になるの?)
う~ん よくわかりません。
ということで・・・ハチャメチャなルールは、まだまだ続きそうです・・・
続く・・・