都市に住んで、「歳」を感じる。観光で来られているご高齢で元気な方々が多い。最近読んだエッセイで高齢者と食事の楽しみで面白く考えさせられるものがあったので御紹介したい。http://more.gnavi.co.jp/column1/672nose.html
さて、今を楽しむ食事だが、ついに脂(焼肉等)や油(とんかつ等)という学生街の食堂のスター扱いのものへの食指が伸びない。その代り、最近楽しんでいるものが二つある。一つはうどんやの中華蕎麦である。これはうどんとラーメンが仲良くなったような感じがする食べ物で、お味はあっさりとしている。お店は古くからの街場の食堂みたいなところで食べられるのだが、お店も味もどこか懐かしい感じがするのがたまらない。東京のラーメンのダブルスープのように動物と魚介の味のコクの相乗効果という油絵の塗り重ねのようなものではなく、色がうっすら重なった水彩画のような佇まいである。結構探して見ると数多くあり、数軒を楽しんでいる。密かに今後、元気なお年寄りに流行るのではと思っている。(雑誌で特集してもずいぶん地味になるでしょうね。蕎麦なら格好いいのでしょうが)
もうひとつは、街場のパン屋さんの「ハムロール」である。長細いコッペパン状のものにハムとキャベツとマヨネーズが挟んであるもので大変にお安い。○○製パン所という名前のお店に多い。これも食べると懐かしいお味で、あっさりしている。
おかげで長年研究してきた、ハヤシライスと穴子(寿司と天ぷら)については停滞ぎみである。