都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

イノベーションの歴史(橘川武郎):文章が多すぎる

2021-10-17 03:11:37 | マクロ経済

 面白いが、文章ばかりで図表が少なすぎる。しかも冗長な文章で要点が分からない。

 時期を江戸時代から日露戦争、1910年代から80年代、90年代以降は、第二次世界大戦敗戦後でもう一つ区分すべきだ。

 実業家を

①専門経営者:Salaried Managers

②資本家経営者:Owner Managers

③出資者経営者:Investor Managers

 としているが、経営と資本の分離が最近であり、さらに、負債や資産の証券化が進むなか③が多くなるのは当たり前だ。経済の知識の欠如を感じる。

 しかも、バブル以降、ユニクロとソフトバンクのみ日本で成功としているのも疑問だ。東レの炭素繊維や本業転換のソニーなど検討していない。

 暇なときに時間つぶしと日本経済史と思って読むのは良い

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物語 パリの歴史(高遠弘美):大通り、公園などの違いが役に立つ

2021-10-17 03:10:28 | 都市計画

 昔、大学院で習った、大通り、公園の違いを明確にしている、レストランの紹介も実用的なパリの歴史書。知見は:

・オースマンの都市改造は1852年の土地接収の簡略化から→明治維新の前、江戸末期

・Boulevard:城砦跡に作られた並木のある大通、Avenue:目立つ建築物に至る並木のある直線的な大通

・下水道:1832年のコレラ禍でベルグランにより敷設

・パリ博とジャポニズム、アール・ヌーヴォー(19世紀末:分離派の時期)、アール・デコ(1920年代:世界大戦の狭間)

・Jardin:芝生・花壇のある街中の公園、Parc:大規模、城館に付属する公園、Square: 柵で囲まれた広場を含む小さな公園(辻公園)、Place:広場、Bois:森(大型公園)

 役に立つ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(ジェフリー・ウエスト):べき乗則で増えるか、減るか、変わらないかで分析、ネットワークの複雑性も考察しているが論理破綻も

2021-10-17 03:09:15 | マクロ経済

 英文名は The Universal Laws of Growth, Innovation, Sustainability, and the Pace of Life in Organisms, Cities, Economies, and Companies で内容はこれに尽きる。

 簡単に言うと、両方対数のグラフでの増え方の分析で、スケーリング曲線(直線だが)で比例関係を分析している。この曲線の傾きがリニア(線形:1対1)なもの、サブ(未満)・リニア(1以下で伸びがだんだん低下するもの)、スーパー(超)・リニア(1以上で伸びがさらに成長するもの)に分けている。

 訳は山形らだが、原文が訳しにくいのか、訳も良く分からないところが多い。グラフの中の記述や文中の数値も間違いが多い。

 多様な見解で、フローはなく、各章が独立しているような内容だ。興味が多方面にわたり吉阪隆正の本みたいだ。知見は:(役立つ部分のみ太字に)

・生物の代謝率のべき乗則(の傾きの数値)は3/4であり、大きくなると規模の経済が働く、「クライバーの法則」(大きさが2倍になっても代謝は1.5倍とお得)

・1/4の整数倍となるスケーリング(べき乗則の傾きの数値)は生物のほか、企業、都市にも転用可能、生命体は成長率、ゲノム率、寿命などで倍数がある、但し生涯心拍数は同じため、代謝率の高い大きな動物は心拍数が低く、長命になる。体積充填フラクタル・ネットワーク(くしゃくしゃにした紙を充填)した場合の容積とくしゃくしゃの面積の関係からも実証(この論理の説明は良く分からない

・血管の断面は分岐前後で同じ、後続は1/√2になる、但し毛細血管の血流は遅い(粘性のため→論理矛盾がある)、大型の動物は欠陥が太いため効率が良く、心拍数が小さい、なお血圧はほぼ同じ

・都市は1.15のスケーリングで都市活動・犯罪が増大、インフラは0.85で規模の経済が働く、企業は0.9(規模の経済)

・寿命は代謝が3/4のスケーリングとなり、修復が追い付かなくなったとき

・「ダンバーの法則」:知合い、親友・血族5、親密な友人・大家族15~20、仲間・血族45~50、知人・部族150と階層に分かれる

・「ジップの法則」:都市順位は人口に反比例、1番目は2番目の2倍、N番目のN倍

・「パレートの法則」:企業規模と頻度はマイナスのリニア→80:20の法則

・事象が相関する場合、独立事象のベル・カーブにならない、ファット・テールになる→ブラック・スワンが生まれまくる経済崩壊

・都市の集積は5/4の社会経済力上昇、インフラは3/4の効率上昇はネットワーク効果、但し、犯罪も増える

・人口の二乗で出会いは増える→nC2だから当たり前、コロナの感染も同じか

人口当たりのイノヴェーションなどはスケーリングから逸脱→クラスターの特性が出るため当たり前、大きくても街がないのと、小さくても優秀な人材が集まるという量より質の特性がある

・都市は規模の経済が働き拡大を無限に続け、生物は大きさの規模の経済はあるが、時間軸で不経済となり有限→都市については無限の可能性があるとしたら都市化で受け入れ人口が増えるだけ、人口の頭打ちもあり、100%都市になったら有限になるという論理矛盾がある

・企業の死は突然、イノヴェーションを乗換え生き延びる→当たり前

・イノヴェーションのログ・グラフ(図81)は項目の取り方によると思われる。直立歩行と口頭言語が、ラジオとコンピュータの差と同じ訳がない

 面白いが一種のトンデモ本に近い、役に立つ知見もあるが論理破綻が多く、専門家以外は取り合わない方が良い

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洋食の朝日(兵庫 花隈):ひさびさのステーキはうまい、テラス席も盛り上がっている

2021-10-17 02:35:55 | 食べ歩き

 10時前に来て、口開けになる。次は学生一人が荷物を置く、すぐにシルバー3人組など開店の10時半には10組は並び、二巡目になると店員が説明していた。

 左奥の席で、左にテラス席、順次学生らしいのが集まり、和んで大声で話している。外であり離れているので安心。こういう使い方もあるのは初めて知った。

 ビーフ・ステーキ(1,850円)にする。ガルニはサラダがキャベツ・人参・水菜、トマト、ナス煮込み、獅子唐焼き、焼きマッシュド・ポテト。ステーキは7切れで分厚く、醤油だれ、フライド・ガーリックがのる。これに芥子をたっぷり。サラダにもあっさりドレッシングを掛けまわす。

 ご飯とステーキの相性の良いこと。ガーリック、醤油だれ、芥子のうまさが混じる。合いの手にサラダ。マッシュド・ポテトで土手を作り醤油だれを囲い込み、サラダのドレッシングと分ける。

 どしどし食べて、途中で黄色いタクワンが参加し2杯飯。アラカンでもまだいけると感じた。

 最後は、イリコ出汁の味噌汁に一味たっぷり。タクワンとタレしみのポテトでご飯を楽しむ。

 満足だ、次は荊妻と来よう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三宮探訪

2021-10-16 02:39:54 | 都市開発

 非常事態前言解除、コロナ禍も収まりつつある10月初旬に、ひさびさに阪急で三宮へ。阪急の新ビルやエキゾ神戸三宮、新しい さんきたアモーレ広場(旧パイ山)などを見る。

 神戸三宮阪急ビル( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E4%B8%89%E5%AE%AE%E9%98%AA%E6%80%A5%E3%83%93%E3%83%AB )は電車のコンコースとの取合がありエスカレーターでつながる3階がオフィス・ロビー、基準階600㎡(180坪)と小ぶり( https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105229/202103182456/_prw_PR1fl_Exj74orx.pdf )、上部はレム・ホテルとなっている。(余談:竹林戦争として、阪神百貨店と阪急三宮の受注は象徴的だ)

 広場は傾いたリングを組み合わせたような造形、これはスケボーのたまり場になると思ったら「禁止」の看板が。座りにくさもあり、問題な設計だ。スケボー対策には表面を座りよく窪ませるか、斫り仕上げにでもするのが良いだろう。造形として考えたのだろうが、広場利用の配慮が充分ではない( https://www.city.kobe.lg.jp/a55197/toshin/515081137191.html )または、開き直ってスケボー広場にするかだ。

 エキゾ神戸三宮は小ぎれいでJR側の高架下もネオンのエッジで演出している。( https://ekizo.hankyu.co.jp/ )京都木屋町のカレーうどん味味香もあった。逆に三宮のかつ丼店吉兵衛( https://www.yoshibei.co.jp/ )は京都に来ない。北側のアーケード沿いも美化しているようだった。

 洋食の朝日まで歩いて、帰りは元町商店街を歩く。南京町は閑散として老祥記にも行列がないため10個千円で購う、温かい。

 アーケード街も募集中が目立つ。確か、元町の片側アーケード(1957年 https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/tenbyo/tenbyo17.php )が最も古いアーケード街で、すずらん灯ももとは京都寺町など京大の武田五一の設計だった。( https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/highway/highway126.html   https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/highway/110101.php )

 95年の震災からはや25年、四半世紀だ、時代は変わる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八百一本館(京都 烏丸御池):鰹叩きと茗荷・大葉でご飯がうまい

2021-10-15 02:35:11 | 食べ歩き

 魚部門はお店が替わった。鰹の叩きは脂ののったところ(腹身の頭近く)を選ぶ。柳葉庖丁で薄めに切る。茗荷、大葉を繊切、玉葱は輪切りの薄切りにして上に飾る。今は戻り鰹の旬でもあり脂がのってうまいうえに、安い。

 旭ポン酢に大蒜(青森など国産)、醤油を掛けまわしてちょっと置いておく。これで晩酌、ご飯にもあう。

最後にご飯に残ったポン酢たれや野菜を載せて楽しむ。ご飯が酒のおつまみになる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋本格化

2021-10-14 02:38:39 | 世情

 10月に入ると朝寒い位。空気が軽い

 カキフライはグリル葵ではまだ。代替に買った大丸の地下のカキフライは衣が厚く、冷凍を揚げたみたいなお味。

 コロナも沈静化、政治は衆院選を控え活性化、しかし院政になっただけ。

 早めに金沢に旅行に良いって子供と会って来よう。22日には大阪CM協会での講演もある。資料と事前打合、PowerPointの練習も。柿の絵もそろそろ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モスバーガー 烏丸御池店(京都):スパイシー・モスバーガーは不動のうまさ

2021-10-13 02:34:24 | 食べ歩き

 久々に、クーポンもありスパイシー・モスバーガーのセットを夕食に。自家製サラダをたっぷりとあわせる。

 ソースがたっぷりでトマトとパラペーニョがうまい。バンズも昔味わったのと同じお味だ。サラダをあわせてウォッカ・リッキーと楽しむ暑い初秋の夕方。

 これも久しぶりにフライド・ポテトをケチャップたっぷりで食べた。フリットを前食べたのはブリュッセル。マヨネーズ・トッピングで油こくまいったのを思い出した。数本食べて満足、あとは家族が平らげた

 昔はクリスマスにモス・チキンを買ったものだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伏見 蓬莱橋の柿は実がなかった:自転車は快走

2021-10-12 02:36:57 | 趣味

 快晴の朝、9:00からModerata 28Cで出発、ビンディング・シューズにする。塩小路から鴨川の下の川縁を走る。軽快に走り楽しい。

下りで追い風は楽だ。くいな橋で曲がり地道へ、竹田から東高瀬川を走る。帰りは、くいな橋から土手の上を走り、十条から川縁に降りる。車が少なく安全だが、南に行くと帰りが上りで冬は北西の逆風なのが難点だ。

 閑話休題、蓬莱橋袂の柿はあるが何故か実がない。東に2本ある小型の柿は青い実がなっている。水路から見た景色の方が良い。これを候補にしておく。

 うろうろ、酒屋や竜馬関連の施設を眺めるが、人通りが少なく、看板も今一つで普通の観光地だと思った。途中の経路も川や工場、配送センターなどが多くしっとりしていない。街中も歴史建築とマンションが混在している、モザイク状だ。有名な寺田屋も立て替えたものと実証されている( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E7%94%B0%E5%B1%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )

 中書島の色街( 全国遊郭案内 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453000 174P 国会図書館に感謝!)のあった街並みも昔の気配がなくスナックばかりだ。酒蔵と伏見から大坂 八軒屋への船の港と宿の歴史だ(大津宿・伏見宿・淀宿・枚方宿・守口宿)。

 洛中から10km程、自転車で40分程の距離だが宇治まで行かないと一日コースにならない。伏見だけでは見て回るにはものたりなさがあり、街や人の雰囲気も独自だ。

 伏見を起点に京街道を歩くか、船で巡るのもあれば乗りたいが

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

値上げの秋だ:コスト・プッシュ・インフレ

2021-10-11 02:33:39 | 食べ歩き

 進々堂の全粒生活のパンが281円から300円に値上げ(+6.8%)。松原のキムラでは、おでん450円から480円(+6.7%)、7%位が目安か。

サーヴィスではミツハシのロール・キープでのガット張替えは、ニュー・ロールから600円が1,100円に。大分前だが、散髪も3,860円が5,500円になり内容は簡素化だ。

 牛丼も値上げの店があるらしいが、中国の爆買いで牛肉高騰が原因らしい。物価(CPI)はバブル崩壊以降殆ど上がっていない。( https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html )学生時代(76年)から1.6倍くらいしか上がっていない。

 確かに、ラーメン400円が700円(8%税込み)になった感じはある。安くなったのはITCなどで、音楽は無料に近くなり、割高な家電話はなくなりつつあり、携帯料金も安い、ネットも安い。大体、国際電話は不要でSkypeなど無料だ。国際送金も安い、というよりカードは全世界でオンラインでも使える。(詐欺も多くなったが)

 今回の値上げは材料や人件費に起因する。コスト・プッシュ・インフレが来るかもしれない。これに低金利では、実質金利が低くなり投機マネーが一層元気になるだけだ。日銀の言う金融政策からの期待インフレは絵にかいた餅になっているが、未だに信じているとは理解し難い。(日銀は総資産716兆円(GDPの1.5倍)、国債の540兆円(占率44%)の受け皿、ETF株式51兆円(占率7%)まるで政府の政策と赤字の受け皿だ)

 かたや、コロナ禍の失業と無担保無利子(ゼロゼロ)融資の焦げ付きが怖い。不況による需要縮小と信用収縮でインフレは最悪の三題噺で財政政策しかないが国の借金は積みあがっている。格差是正のためにも富裕層の増税しか方策はない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国はリーマン・ショックで優位に立ったが、自国の恒大ショックの波及と内憂外患

2021-10-10 02:01:49 | マクロ経済

 中国は社会主義で共産党一党支配であり、資本主義ではない。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD#%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%8C%BA%E3%83%BB%E9%9D%92%E6%B5%B7%E7%9C%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E6%9D%B1%E9%83%A8 )そのためGDPで比較するのはデータの前提が本当は違っている(土地は国家等が所有など、シンガポールも似ているが)

 リーマン・ショック(2008年)において、中国の経済の痛みは軽度で終わり、ちょうど日本のGDPを追い越した。また、毎年7%超の経済成長を継続し、10年で経済が倍になる計算だ。しかし、「中所得国の罠」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%89%80%E5%BE%97%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%BD%A0 )の懸念も出てきた。

 リーマン・ショックでの「資本主義に対する優越」を意識してか、「強気」で外交では「戦狼外交」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E7%8B%BC%E5%A4%96%E4%BA%A4 )と「一帯一路」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%B8%AF%E4%B8%80%E8%B7%AF )を推進してきた。

 自国内でも「強気」でモンゴル族、チベット族への弾圧など人権問題が明らかとなっている。また台湾を国家として認めない。

 2021年には、中国で恒大ショック、負債33兆円だが波及効果はどうか。リーマン・ショックのNINJYA Loan( https://www.investopedia.com/terms/n/ninja-loan.asp ) など100兆円だった。ローンの証券化や金融工学での複雑化によるレバレッジ効果が拡大しで被害はEUまでも波及した。我が国は輸出先の不況で二次的不況になった。

 

 中国は不動産バブルの崩壊である。なお、マンションは70年の土地使用権の一時払い(実質所有権 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63593?site=nli )となっている。    現在、価格の年収倍率は我が国のバブル時期に比して3倍程度と「狂乱」水準だ( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM230X80T20C21A9000000/?n_cid=NMAIL007_20210927_A )

 恒大ショックのレバレッジ効果は不動産業界に波及の横と、材料・ゼネコンなど関連産業への縦、そして投資案件とのリスク認識の投資選好性におよび金融への影響など、広範囲で大規模な経済のマイナス波及があるだろう。

 しかも経済では、これから資本主義国家の特質だったものが中国に顕著になる

①格差問題:収入(ジニ係数)格差と出身による就職許可不平等、利権など( https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201903/201903l.pdf )

②人口減少と高齢化:一人っ子政策のつけといびつな人口ピラミッド

( https://www.jil.go.jp/foreign/report/2017/pdf/17-02_02.pdf  https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00740/ )

③強大な国家利権:先進国となる場合は小さな政府と不介入が必要、発展途上国なら有利

 外交では資本主義側の経済・安全保障・環境維持など中国包囲網がトランプで休止していたが、やっと連携して動くのはソフト・パワーとして評価できる。

 1988年頃、Japan As No.1と言われたバブルと崩壊から30年、我が国は成長せず、衰退もせず、Zero Sumに生きる。マーケットの奪い合いは得意だが、創造はできない

 同じように、中国は、巨大になり、さらに共産党と習近平の長期政権で巨大を指向するが止める動きもない。星と同じで分裂するか、ブラック・ホールかが予測される。さらに、内政と外交と経済の課題を抱え、体制として硬直化した ひずみ がある。

 なお、COVID 19の発生経緯や発表の中国患者の少なさも疑わしい。我が国は地勢リスクもあり、北朝鮮、韓国、台湾とのバランスもある。熟考した政策とチームが政府に欲しい。

 習近平の長期政権は安倍・菅と同様の陥穽がある

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うなぎ いっせい(京都 上桂):鰻は普通で、コロナ禍でも混雑

2021-10-09 02:55:51 | 食べ歩き

 人気のお店で、11:30のお酒もない緊急事態宣言の平日に予約、11:20開業で丁度よかった。続々と予約で席が埋まった。

 上鰻重定食(3,770円 一尾の鰻、うざく、漬物、吸い物)を肝吸いにして+110円。鰻は中串の細目で身が薄い。タレはさっぱりで塩っぱめ。山椒はいらない嫌味のないお味だが、鰻のうまさも感じない。ご飯は少なめ。

 うざくは、あまりおいしくない。鰻が小さく、二杯酢にうまみを感じず胡瓜サラダみたいない感じだ。

 漬物(大根と胡瓜、2切れづつ)はえらく塩っぱい。できれば奈良漬が良いのだが

 肝吸いの肝は小さいのが一つだけ。出汁が薄くうまみを感じなかった

 コロナ禍で東京の竹葉や野田岩(髙島屋)、尾花などいきつけに行けないが、京都で食べられる東京風の蒸しの利いた鰻としてはまあまあかなと思った。結構、塩っぱさが残る後味だった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋雨の上がった朝の東山を見ながら、ゆったり

2021-10-08 02:57:58 | 京都

 湿度が高いとしっとりとした東山の色合いになる。まだ、緑がちょっと薄くなって枝の先の色に変化を感じる。

 霧が山の稜線にたなびく、雲も動く。テニスは止めて、久々にゆったりBartók Concertoを小沢征爾のボストン響で聴く。Dynaudio Focus 340 がしなやかに、弾力のある再生をなす。全盛期の録音(1994)で躍動感があり楽しい、次はHindemithのヴィオラ をKashkashian ECMで。秋を感じるソナタだ

 講演資料などに手を入れる、この頃、趣味の台所などの掃除もしてクロームがピカピカに、こんなゆったりした日もあって楽しい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つけ麺 きらり(京都 中書島):特つけ大盛でお腹一杯、あっという間に堪能

2021-10-07 02:54:57 | 食べ歩き

 10:30から並ぶと2番目。特つけ(1,180円)の大盛にする。自転車でお腹がすいて、お手洗いで顔を洗うとすっきり。

 特つけは、半分レア気味のチャーシュー3枚と柔らかメンマ、味玉子半分がつく。まずは、卓上のニンニク3個を絞ってつけ汁のへりに。うまく、太く、噛みしめのある麵はうまい。汁は粘度が高いが嫌味がなく玉葱のあられと角切りチャーシューが変化となる。

 さらに、すだち酢を大量にいれると味わいが変化して、粘度も落ちて良い。堺筋本町のきょうすけでも同じようにすだち酢があって良かったのを思い出す。

 すぐに、麵が少なくなる。チャーシューと柔らかく太いメンマを楽しみながら食べつくす。

 最後に締めのごはんに味玉の卵黄を加えるとなんともうまい。

 最後にスープ割、これもおいしい。

 もてなしも良い。たまたま、隣の体格の良い方がアクリル板を押してきて、狭くてちょっと食べにくかったのが残念。

 伏見には洋食コートレットも近くにある、悩ましい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ禍で電車の最終が繰り上がり、本数が減る:利便追の競争から収益に、そして優位性のある提案が欲しい

2021-10-06 02:56:39 | マクロ経済

 大昔の60年代から20年程、阪急の特急はJRと大阪・京都の時間競争により、停車駅は十三、大宮、烏丸でクロスシート名車の6300系が38分の所要時間だった。

 バブル以降は、停車駅は増え、新駅も増して、時間より「もっと客を拾い、沿線開発も」という顧客確保志向になった

 そして、コロナ禍で、出勤しない、飲まない、残業しない になり最終は繰り上げ、本数を減す方が、コストから有利と考える方策に変わった。利用者からの反発も恐れる世情でもない。

 デパートも元旦から無休というのがバブルの頃から当たり前になっているが、昔は3が日は休み、4日から。その代わり、飲食店では「正月料金」という割増が(大阪の)吉野家でもあったくらいだ。

 コンビニも24時間営業も、賞味期限近くの割引も、今頃になって認められるようになった。フランチャイザー有利の契約で60坪月商60万円の効率維持より、働く現場や契約事業主の権利にシフトした。24時間営業は顧客の切なる希望ではなかった。フランチャイザーの利益確保と競争での比較優位維持の硬直した政策と感じる。

 他と同じにするのは成長市場には良いが、縮小市場ではコストと顧客満足の創造がないと勝てない。コンビニなど、多少違いがあっても似たり寄ったりだ。

 収益を確保するため、「自社」ならではの「独自制」を考えるべきだ。そうでなければ、数は淘汰される。つまりは業界として売上減少になり、利益は大幅に減る。

 このことはアパレル・メーカの倒産、縮小が証明している。売ろうとした「おしゃれな私という夢」が緑のたぬきのStay Homeで売れなくなった。なんと、かっこいいのは黒いTシャツとジーンズが制服のプレゼンテーターの時代で、ファッションは頭脳表現の添え物になった。

 しかし、まっとうな昆布・鰹節・味噌の味噌汁とうまいご飯、無農薬野菜と肉・魚の朝食を食べたいと思っても近くにはいまだない。上質で健康な生き方という優位性と富裕な高齢者というセグメンテーションに合致する市場はあるはずだが店舗はない。智慧がないとしか言いようがない。横並びと便利さ、大量生産、安さのマーケティングは終わったのに。

 なお、デパートや銀行では富裕層シフトが始まっている。顧客格差の時代だ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする