『国木田独歩のカメラ・アイ』
このシリーズ第2回は国木田独歩「忘れえぬ人々」である。国木田独歩は明治4年(1871)に生まれ明治41年(1908)に37才で死去している。「武蔵野」一編がとくに有名で、はじめて読んだのは20才前後のころ。小説というより、エッセイだな・・・という印象をうけた。本文中で独歩が断っているように、だれが読んでも、二葉亭四迷訳のツルゲーネフの影響が色濃いとネタがばれている。当時独歩は渋谷村に住んでいたというが、そのころの渋谷は家並みのそこここに田畑が残っているような農村であった。そういう時代を生き、早世した小説家である。《武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向くほうへゆけばかならずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。 . . . 本文を読む
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