二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ことばのすべてを脱ぎすてて(ポエムNO.3-47)

2020年04月29日 | 俳句・短歌・詩集
   (わたしの手の汗を吸いにきたサトキマダラヒカゲ。2011年6月撮影、榛名山)



いまここにいる という快感を
音楽が教えてくれる。
音楽が消えると 鬱陶しいいつものリビング。
SNSではだれもが

だれもが“わたし”ということばのロープを綱渡りしている。
あきもせず・・・このぼくも。
もう十年以上渡っているんだ
あきもせず あきれもせず。

ことばでつかまえようとすると
音楽の快感は逃げていく。
取り残されたぼくはこうして
こうして ことばをあやつっている。

もしぼくに翼があったら
この音楽のうえを
ひらりひらひらと蝶のように舞うことができるだろうに。
ことばのすべてを

汗くさい昨日の肌着といっしょに脱ぎすてて。

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