■「忍び草」中央公論社 昭和47年刊(単行本)
■「鳳仙花」講談社文芸文庫 1998年刊(文庫本)
昭和47年=1972年
1998年=平成10年
「忍び草」 301ページ
1.うろこの記録 新潮 昭和41年
2.ある女流作家の一生 新潮 昭和38年
3.海のほとり 早稲田文学 昭和45年
4.路傍 群像 昭和47年
5.忍び草 群像 昭和44年
6.漂流 海 昭和47年
7.彼 新潮 昭和37年
8.七十歳 海 昭和47年
「鳳仙花」 227ページ(解説・年譜などは別)
1.故郷の消息
2.余熱
3.蝋燭
4.父島
5.鳳仙花
6.忍び草
7.乾いた河
8.冬
※初出の一覧表はなし。
河出書房自選全集(河出書房新社刊 1980年刊)を定本とする、と、講談社学芸文庫の断り書きが巻末にある。
「忍び草」のみ同一だけど、ほかはすべて別。作風が似たり寄ったりのため、読者として時折間違える。
川崎さんご本人も、よく間違えたのではないか?
いや、こういうタイプの私小説家は、自分の作を、めったに読み返すことはなかっただろう。
単行本の方には当然解説はついていないが、「俗界のメルヘン」で名をはせたらしい川村二郎さんの解説があり、講談社学芸文庫ではなかなかおもしろい♬
「忍び草」以外にも、2~3作バッティングする短篇があるかと予想していたが、意外な結果となった。
「忍び草」はわたしにいわせれば、秀作レベルの作品となる。
川崎長太郎は、
講談社学芸文庫
小学館P&D叢書
・・・で手に入るようである。わたしも7~8冊は手許にある。
川崎長太郎というと、漫画家つげ義春を連想する人が多いだろう。どちらも“低空飛行”の人。
1977年 菊池寛賞
1981年 芸術選奨文部大臣賞
(小田原市浜町3丁目付近 川崎長太郎「小屋跡碑 ウィキペディアより」
83歳まで生きたが、晩年にこれらの賞をうけて“えらい人”となった。
だからわたしのような私小説のファンが、いまごろちょろちょろするわけである。忘れさられそうで、案外息が長い^ωヽ*
ただし、永井荷風や川端康成、中島敦のような代表作といえる小説(出版社のドル箱)がないため、だんだん忘れさられてしまうだろう。
■「鳳仙花」講談社文芸文庫 1998年刊(文庫本)
昭和47年=1972年
1998年=平成10年
「忍び草」 301ページ
1.うろこの記録 新潮 昭和41年
2.ある女流作家の一生 新潮 昭和38年
3.海のほとり 早稲田文学 昭和45年
4.路傍 群像 昭和47年
5.忍び草 群像 昭和44年
6.漂流 海 昭和47年
7.彼 新潮 昭和37年
8.七十歳 海 昭和47年
「鳳仙花」 227ページ(解説・年譜などは別)
1.故郷の消息
2.余熱
3.蝋燭
4.父島
5.鳳仙花
6.忍び草
7.乾いた河
8.冬
※初出の一覧表はなし。
河出書房自選全集(河出書房新社刊 1980年刊)を定本とする、と、講談社学芸文庫の断り書きが巻末にある。
「忍び草」のみ同一だけど、ほかはすべて別。作風が似たり寄ったりのため、読者として時折間違える。
川崎さんご本人も、よく間違えたのではないか?
いや、こういうタイプの私小説家は、自分の作を、めったに読み返すことはなかっただろう。
単行本の方には当然解説はついていないが、「俗界のメルヘン」で名をはせたらしい川村二郎さんの解説があり、講談社学芸文庫ではなかなかおもしろい♬
「忍び草」以外にも、2~3作バッティングする短篇があるかと予想していたが、意外な結果となった。
「忍び草」はわたしにいわせれば、秀作レベルの作品となる。
川崎長太郎は、
講談社学芸文庫
小学館P&D叢書
・・・で手に入るようである。わたしも7~8冊は手許にある。
川崎長太郎というと、漫画家つげ義春を連想する人が多いだろう。どちらも“低空飛行”の人。
1977年 菊池寛賞
1981年 芸術選奨文部大臣賞
(小田原市浜町3丁目付近 川崎長太郎「小屋跡碑 ウィキペディアより」
83歳まで生きたが、晩年にこれらの賞をうけて“えらい人”となった。
だからわたしのような私小説のファンが、いまごろちょろちょろするわけである。忘れさられそうで、案外息が長い^ωヽ*
ただし、永井荷風や川端康成、中島敦のような代表作といえる小説(出版社のドル箱)がないため、だんだん忘れさられてしまうだろう。