(love loveナミアゲハ 2014年8月、わが家の庭先)
このあいだリビングに詩客がやってきた。
かのアンドレ・ブルトンが。
・・・といいたいところだけれど
やってきたのは拓次さんだった。
むっつり黙りこんだまま
ほとんどしゃべらない。
「コーヒーを淹れましょう。
まだ午前中だから」
垢でよごれた和服に懐手しながら
ときどき頭をこつこつ叩く。
「うるさくて困っているんだ」
「なにが うるさいの?」
大工や左官が何人もやってきて
豪華な社殿のようなものをつくっているという。
頭の中が建築現場なのかしら。
大抵の人は頭のなかにそういったものを持って暮らしている
たしかにね。
考え事をしている と意識しているのは本人だけ。
「ああ うるさくて仕方ない。
書いて外へ押しやってしまえばいいのだが」
そうすれば静かになるのだという。
飛び跳ねるイメージどもを掃き出し
拓次さんはほとんど毎日清掃する。
詩を書くとはそういう作業に似ている。
ははーん そうだったのか。
※ 拓次さんとは大手拓次のこと。
※ 詩客は詩・歌・句に通じています。
ただし、「詩歌梁山泊~三詩型交流企画」とはなんら関係はありません。
このあいだリビングに詩客がやってきた。
かのアンドレ・ブルトンが。
・・・といいたいところだけれど
やってきたのは拓次さんだった。
むっつり黙りこんだまま
ほとんどしゃべらない。
「コーヒーを淹れましょう。
まだ午前中だから」
垢でよごれた和服に懐手しながら
ときどき頭をこつこつ叩く。
「うるさくて困っているんだ」
「なにが うるさいの?」
大工や左官が何人もやってきて
豪華な社殿のようなものをつくっているという。
頭の中が建築現場なのかしら。
大抵の人は頭のなかにそういったものを持って暮らしている
たしかにね。
考え事をしている と意識しているのは本人だけ。
「ああ うるさくて仕方ない。
書いて外へ押しやってしまえばいいのだが」
そうすれば静かになるのだという。
飛び跳ねるイメージどもを掃き出し
拓次さんはほとんど毎日清掃する。
詩を書くとはそういう作業に似ている。
ははーん そうだったのか。
※ 拓次さんとは大手拓次のこと。
※ 詩客は詩・歌・句に通じています。
ただし、「詩歌梁山泊~三詩型交流企画」とはなんら関係はありません。