
かつて「ちくま日本文学全集」というものが刊行されていた。
文庫本サイズなので、なかなか重宝。新刊で買った覚えはなく、ほとんどすべてBOOK OFFや古書店で買って、いつのまにが、7~8冊になっている。
このシリーズは全60巻、いまどきめずらしいラインナップを誇っていた(^-^*)/
文庫サイズの文学全集なんて、過去にはなかった。第二の岩波ともいえる筑摩書房ならではのシリーズだとおもう。
ところがわたしが近代文学から遠ざかっているあいだに、絶版になっていた。絶版というよりは、改版というほうが正しいのかな。装丁が変わり、ラインナップが見直された。名称は「ちくま日本文学全集」から「ちくま日本文学」になって、20冊がラインナップから落ちた!
収録作品の改変はないようである。
価格は現在880円+税、ページ数は450~500ページといったところで、活字は大きく、中高年者には読みやすい(・"・。)
わが国の近代文学ファンには見逃せない、貴重なシリーズだと考えていい。
■「ちくま日本文学」ホームページ
http://www.chikumashobo.co.jp/special/nihonbungaku/
気になる方は、現行の「ちくま日本文学」のラインナップ(上記)を参照していただければいいだろう。
さて、トップの写真、左上の「深沢七郎」のみ旧「ちくま日本文学全集」、あとの3冊は新「ちくま日本文学」である。オビに「ちょっと一服、冥途の道草」というキャッチコピーが刷ってあるのが、粋といえば粋~~ヽ 冥途の道草・・・とは、本を読むことを指している。
ところでわたしがここで書いておきたいのは、このラインナップからはずされた20人の作家たち。
1.島崎藤村
2.石川淳
3.中勘助
4.白井喬二
5.佐藤春夫
6.大佛次郎
7.渡辺一夫
8.海音寺潮五郎
9.中野重治
10.木山捷平
11.花田清輝
12.長谷川四郎
13.大岡昇平
14.武田泰淳
15.富士正晴
16.深沢七郎
17.梅崎春生
18.島尾敏雄
19.福永武彦
20.中野好夫
なぜこうなったかというと、単に売れない、人気がないからだろうが、ほかにも、出版社同士の著作権・版権問題や、他社が刊行している文庫、叢書、全集との兼ね合いがあることが推測できる。
もし古書店等でこの20人を見かけたら、「もっていないものは買っておく」としておいていいだろう。いまは興味がない作家でも、将来はなにかのきっかけで、興味を抱くようになるかもしれないからね。
木山捷平、長谷川四郎、富士正晴あたりは希少性がある。他ではめったに見かけない作家で、わたしも知っているのは名前だけ。まあ、渡辺一夫さんや中野好夫さんをラインナップに加えたのは、もともと無理があったといわざるをえないが・・・。
近代文学の作品が、文庫本の現行ラインナップから、しだいに姿を消していくのは淋しいことである。昭和はますます遠くなりにけり・・・だな。
活字ばなれがすすんでいるため、いまは現行本でも、2~3年のあいだに、廃版・絶版の憂き目をみるかも。
ひと昔、あるいはふた昔前のいわゆる文学全集はゾッキ本でほとんど100円+税で手に入る。しかし、活字が小さかったり、本が重かったりで、読書欲をそがれてしまう。
わたしはクルマの中やベッド、リビングのソファー等で寝ころがって読むことが多い。老眼もすすんでいる。
そう考えると、このシリーズ自体、とても希少性が高いとおもうが、どんなものだろう。

現在、活字モードのスイッチがONになっているせいで、クルマの中にいろいろな本が積み込んである。仕事のあいまに読むことがあるからだ。
この写真は最近持ち歩いている本の一部。この日はすべて文庫本だった/・x・)
文庫本サイズなので、なかなか重宝。新刊で買った覚えはなく、ほとんどすべてBOOK OFFや古書店で買って、いつのまにが、7~8冊になっている。
このシリーズは全60巻、いまどきめずらしいラインナップを誇っていた(^-^*)/
文庫サイズの文学全集なんて、過去にはなかった。第二の岩波ともいえる筑摩書房ならではのシリーズだとおもう。
ところがわたしが近代文学から遠ざかっているあいだに、絶版になっていた。絶版というよりは、改版というほうが正しいのかな。装丁が変わり、ラインナップが見直された。名称は「ちくま日本文学全集」から「ちくま日本文学」になって、20冊がラインナップから落ちた!
収録作品の改変はないようである。
価格は現在880円+税、ページ数は450~500ページといったところで、活字は大きく、中高年者には読みやすい(・"・。)
わが国の近代文学ファンには見逃せない、貴重なシリーズだと考えていい。
■「ちくま日本文学」ホームページ
http://www.chikumashobo.co.jp/special/nihonbungaku/
気になる方は、現行の「ちくま日本文学」のラインナップ(上記)を参照していただければいいだろう。
さて、トップの写真、左上の「深沢七郎」のみ旧「ちくま日本文学全集」、あとの3冊は新「ちくま日本文学」である。オビに「ちょっと一服、冥途の道草」というキャッチコピーが刷ってあるのが、粋といえば粋~~ヽ 冥途の道草・・・とは、本を読むことを指している。
ところでわたしがここで書いておきたいのは、このラインナップからはずされた20人の作家たち。
1.島崎藤村
2.石川淳
3.中勘助
4.白井喬二
5.佐藤春夫
6.大佛次郎
7.渡辺一夫
8.海音寺潮五郎
9.中野重治
10.木山捷平
11.花田清輝
12.長谷川四郎
13.大岡昇平
14.武田泰淳
15.富士正晴
16.深沢七郎
17.梅崎春生
18.島尾敏雄
19.福永武彦
20.中野好夫
なぜこうなったかというと、単に売れない、人気がないからだろうが、ほかにも、出版社同士の著作権・版権問題や、他社が刊行している文庫、叢書、全集との兼ね合いがあることが推測できる。
もし古書店等でこの20人を見かけたら、「もっていないものは買っておく」としておいていいだろう。いまは興味がない作家でも、将来はなにかのきっかけで、興味を抱くようになるかもしれないからね。
木山捷平、長谷川四郎、富士正晴あたりは希少性がある。他ではめったに見かけない作家で、わたしも知っているのは名前だけ。まあ、渡辺一夫さんや中野好夫さんをラインナップに加えたのは、もともと無理があったといわざるをえないが・・・。
近代文学の作品が、文庫本の現行ラインナップから、しだいに姿を消していくのは淋しいことである。昭和はますます遠くなりにけり・・・だな。
活字ばなれがすすんでいるため、いまは現行本でも、2~3年のあいだに、廃版・絶版の憂き目をみるかも。
ひと昔、あるいはふた昔前のいわゆる文学全集はゾッキ本でほとんど100円+税で手に入る。しかし、活字が小さかったり、本が重かったりで、読書欲をそがれてしまう。
わたしはクルマの中やベッド、リビングのソファー等で寝ころがって読むことが多い。老眼もすすんでいる。
そう考えると、このシリーズ自体、とても希少性が高いとおもうが、どんなものだろう。

現在、活字モードのスイッチがONになっているせいで、クルマの中にいろいろな本が積み込んである。仕事のあいまに読むことがあるからだ。
この写真は最近持ち歩いている本の一部。この日はすべて文庫本だった/・x・)