この一週間、gooのアクセス件数が毎日「ランクイン」した。
記録のために書いておくと、一日あたり・・・
閲覧数:895 PV (471 PV )
訪問者数:224 IP (139 IP )
が最高(最低)であった。
一週間単位では、閲覧数は4800件以上、訪問者数1300件以上を4週間連続維持してきたことになる。
このあいだ、mixiやらブログやらにまったく関心のない友人から「へええ、なにがおもしろくて、そんなのやっているの?」と訊ねられ、うまく答えることができなかった。
それっぽい理由をあれこれ考えてみたが、どう答えようと、ウソが混じってしまうとおもえたので「さあねぇ。なんでだろう」と笑ってすませた(=_=)
* * * * *
「ことばを杖にして」(ポエムNO.49)
麦わら帽子をかぶったおばさんが
ダムのある人造湖のほとりを歩いていく。
若かったころの母のようであり
道ですれ違ったたけの見知らぬ人のようでもある。
モズがけたたましく啼いている。
ああ もうそんな季節なのだな。
と 妙に納得したぼくは
またけさも眼をさましたのでとりあえず生きている。
歩けるのだから歩いていこう。
きのうの景色ときょうの景色をまたいで
はるかな はるかな童子の夢が三日月のように頭上にかかる。
あちらでもこちらでも竈のけむりがあがっていて
その下で里人が動くのが見える。
うかぬ顔をしたタヌキや勤勉なだけが取り柄のヤマトシジミをやりすごし
さっきから 瀬戸物のようにひび割れだらけとなった
音楽のふちを歩いている。
窯変したことばを杖にして。
ここからさきへ。
そのさきへ。
間道づたいに分け入っていくと
幻住庵にいつかたどりつけるだろう なーんてね。
跫音が 枯れ葉のように空を舞っているあたりから
母の声がするほうへ下りていく。
緑いろの馬と黄いろい牛が草を食べている。
その一幅の絵を頭の奥にしまったまま
ぼくは音楽のふちを
たとえばブルックナーのふちを歩いている。
窯変したことばを杖にして。
いつかたどりつけるだろう。
あの人のところへ。
モズがけたたましく啼いていて
ああ それはなにかの警告なのだ。
ここからさきへいってはいけない!
もどることなど考えてはいなかったから
ぼくは歩いている。
間道づたいに分け入っていくと
若かった母のはしゃぐ姿が見えてくるだろう。
そこまではいけるだろう。
窯変したことばを杖にして。