二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

六月の木陰の音楽会(ポエムNO.3-77)

2020年06月17日 | 俳句・短歌・詩集
   (コアオハナムグリとアジサイ 2015年6月)



秦の始皇帝は驚くほどの従者をひきつれて
来世へと旅だった。
あちらでも戦争をしたり
宴会にあけ暮れたりしているのだ。

・・・と兵馬俑のフォトを眺めながらもの思いにふけっていたら
遠くでナンネルがアマデウスを呼んでいる声がきこえる。
そうか音楽会がはじまろうとしているのだ。
ぼくも招待してくれないかしら。

六月の木陰の音楽会。
雨に降り込められて寄り添う二人
なーんてね。
そんな情景がにあわないじいさんになっちまったけど。

手許にある手帳に 脳裏をよぎったことばをメモし
カステラを一つつまんでから
よく冷えたビールをぐいと飲む。
六月はアジサイとアマガエルどもの季節。

田植えが終った広い田んぼのあちこちで
モーツァルトのグランパルティータがはじまった。
さて 木陰の音楽会にでかけるとしようぼくも。
手帳のなかの汗くさいことばから離れて

聴いてばかりじゃなく だれかさんと踊るために。

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